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第41話 卒業



 今回から新展開です。



 登場人物紹介


アメリ・・・異世界転生者、脳筋野郎2


サオリ・・・異世界転移者、お調子者


リオ ・・・魔法剣士、脳筋野郎1


セナ ・・・賢者の卵、守銭奴


メアリー・・四人の師匠、ドエス

 一年後、オレ達4人は冒険者アカデミーを卒業した。オレは14歳になっていた。一年の間にセシルの4つのダンジョンを制し、オレ達美少女戦隊はA級冒険者になっていた。


 ちなみにレベルはオレが43、サオリ43、リオ42、セナ41であった。HP、MPとも全員Aランクになっていた。この世界での人族のレベル限界は40と思っていた。なぜなら、元A級冒険者のメアリー師匠もローク校長も現役のA級冒険者も軒並み40で止まっていて40より上は見たことなかったからであった。女神様の加護なのかオレ達のパーティは成長の限界を突破できるみたいだった。


 冒険者アカデミーを卒業した者は有望な者から、騎士団や冒険者ギルドの専属などに引き抜かれていた。フリーの冒険者になるのはどこからも声がかからないいわば落ちこぼれだった。だからオレ達4人には、ありとあらゆる勧誘が来た。特に、領主からの半強制的な勧誘を断るのは骨が折れたが、オレ達は何とか断ることができた。誰かの下でこき使われるのはまっぴらだ。元々オレ達はフリーの冒険者なんだ。もちろんセシルの町の冒険者ギルドの専属の話も丁重に断った。


 今日は、セシルの町で最難関のダンジョンである北のダンジョンの最下界で経験値とお金を稼いだ後に、メアリー師匠の家に来ていた。


「アメリ。リオ。サオリ。セナ。卒業おめでとう。で、これからどうするの?あんたたち。」


 オレ達が買ってきたケーキを切り分け、お茶を淹れながらメアリー師匠が聞いてきた。


 メアリー師匠の質問にみんながオレを見た。


「ありがとうございます。具体的にはどこに行こうか決めてはいないんですけど、旅に出てみようかなと思っているんですけど。」


 みんなに促されてオレは答えた。オレはもうメアリー師匠と組手をしても負ける事はなく、残りの三人もメアリー師匠と互角の勝負ができるようになっていた。つまりオレ達4人はこの町最強の4人になっていた。ダンジョンもこの町のでは物足りなくなっていた。オレ達4人はこの町で学べる事は何も無くなっていた。このまま、この町で最強のパーティとしてお金を稼いで行くのも悪くなかったが、元日本人であるオレとサオリはこの世界の事をもっといろいろと見て回りたかった。


「ふーん。そうだよね。あんたたち4人にはこの町は狭すぎるよね。わたし達が20年かかった事をあんたたち4人はたった1年で成し遂げたんだもんね。そして、アメリとサオリの二人どころか、リオとセナの二人まで1年でわたしを超えてきたもんね。リオとセナの二人も本当は凄かったんだね。」


「それはわたしの才能と努力・・・」


「いや、やっぱり、アメリとサオリのおかげですよ。アメリとサオリはやっぱり勇者様なんですよ。二人のおかげで異常な速さで強くなれたし、アメリの話じゃ、人族の成長限界まで超えちゃったらしいですよ。」


 どや顔で自慢しようとしたリオを制してセナが答えた。


「オレとサオリのパーティに入るとレベルを早く上げる力が働くみたいですよ。オレは女神様の加護のおかげと考えてるんですけど。」


「うん。うん。勇者様はやっぱりすごいね。」


「あのー。女神様の加護。」


「強くなったのもあるけど、本当にアメリもサオリも大きくなったよね。特にアメリはセナと変わらないちびっ子だったのに。」


 メアリー師匠がしみじみと言った。オレとサオリは一年で身長も20センチ以上伸びていた。ちなみにオッパイも育って巨乳のリオに肉薄していた。13歳のセナだけは相変わらずのちびっこだった。つまり、身長はリオ>サオリ>アメリ>メアリーずっと下がってセナ。オッパイはリオ>アメリ>サオリずっと下がってメアリー>セナであった。


「いやー。成長期ですし、一年前は食べれなかった栄養たっぷりの肉や野菜を毎日食べてますもん。」


 オレは答えた。


「わたしも一年前はろくなもの食ってなかったんですけど。」


 リオも答えた。


「あー。リオ。あんたなら水飲んでるだけでも育つでしょ。」


 リオの胸を見ながらメアリー師匠が言った。


「酷―い。ペチャパイのひがみだわ(笑)」


「そうよ。悪い?」


 リオの巨乳をもんでメアリー師匠が答えた。


「そうだわ。わたし、新鮮な海の幸が食べたいから、あんたたち、ミヒに行きなさいよ。」


「えー!そんな簡単な理由で。行先決めるんですか?」


 オッパイをもまれながらリオが聞いた。


「ミヒはオレ達がサオリのワープで今行ける一番遠い所だから、そこを起点にして旅を始めるのは悪くないかも。」


 オレが答えると。


「アメリ。あんたも、魚食べたいだけでしょ?わたしも食べたいから、賛成よ。」


 今まで黙っていたサオリが言った。サオリは努力の甲斐あって王国語を一年でマスターしていた。


「リオとセナはどうなの?」


 オッパイをもみながらメアリー師匠が聞いた。


「あ、あたしはどこでも行きます。あ、あん♡」


 オッパイをもまれながらリオが答えた。


「海も温泉もあるし、ミヒは賛成よ。是非行きましょう。」


 セナが珍しく反対しなかった。なぜなら、ミヒの海産物をセシルに持ち込んで儲ける腹算用があったからである。


 そういうわけで、オレ達4人の旅は海辺の町ミヒから始まることになった。






***********************************************


 よろしかったら、ポイントなどをくだせえ、代官様。



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