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第254話 全員集合

 



 みんなを起こさないように気をつけて鍵を開けて家に入った。家に入ったら各自の部屋に荷物を置いたら食堂に集合だ。ちなみにイサキの荷物はオレの部屋で預かる事にした。


「ふー。久しぶりの我が家はやっぱり良いね。」


「何言ってんのよ。たった1週間家空けただけでしょ。リオは。」


「1週間でも私にとったら長いのよ。サオリ。」


「じゃあ、リオも居残り組になる?」


「それは勘弁してよ。意地悪言わないでよ。サオリ。」


 リオとサオリはオレの淹れたカッフェを飲みながら談笑していた。


「その服かわいいね。アーリン。」


「いいでしょ。これはキンリーで一番おしゃれなお店で買ったのよ。」


「へえ。そこ、今度連れて行ってよ。」


 アーリンは部屋でおしゃれな服に着替えていた。イサキは以外にもおしゃれに興味あるみたいだ。もちろん二人の会話はオレが通訳してやっている。


 オレ達がカッフェを飲みながら食堂でくつろいでいるとやがて夜も明け始めてきた。


「冒険者のくせに朝寝坊するってどういう事よ。」


 なかなか起きて来ない居残り組に業を煮やしたリオが言った。


「それ。リオが言う?」


 サオリが言うように寝坊と言えばリオだった。


「まあ、休みの日ぐらいねぼうさせてやろうよ。」


 疲れてると思ってオレが気遣ってそう言ったが、それも必要なかった。


「おはようございます。お久しぶりみなさん。」


 エイミーと使い魔のロボが起きてきた。


「おはよう。エイミー。調子はどう?」


「ええ。まあ。」


 オレが挨拶を返したが、エイミーの表情が優れない。


「どうしたの?なんかあったの?」


「実は・・・・・」


 エイミーが訥々と語り始めた。それによると居残り組の士気は下がり、ダンジョンも嫌々行っていて、終には昨日ダンジョン行きをさぼったらしい。


「なんだってー!セナを呼んで来い!」


 リオが激高して叫んだが、オレはそんなセナを責めるつもりはない。


「まあまあ。リオさん。そんなに怒らないで。セナの話も聞こうよ。エイミー。悪いけどみんなを起こしてきて。」


「それが船長とマームさんは船に住んでますけど。」


「色ボケ従魔は仕方ないな。じゃあセナを呼んで来て。」


「はい。わかりました。」


 エイミーは食堂を出てセナを起こしに行った。


「みんな。おはよう。」


 ややあって、眠たそうな顔をしたセナが入って来た。


「おはようじゃないわよ!セナ!」


「リオ!頭ごなしに怒らないで、まずはセナの話を聞こう。セナ。どうしたの?」


「あ、ダンジョンの事ね。なんかアメリがいないとやる気が出ないの。私らってもう遊んで暮らせるほどお金も持ってるじゃない。今更命を張ってダンジョンに潜るのもねえ。」


「じゃあ、冒険者なんてやめちまえよ!」


「リオ!脳筋はちょっと黙ってて!」


「なによ。サオリまで。」


「わたしにも経験があるわ。アメリから離れると途端に戦闘意欲が無くなるのよ。こいつには人をやる気にさせる何かがあるのよ。カリスマ性なのか女神様の加護なのか分からないけど。」


「え?そうなの?オレってそんなに魅力的なの?」


 オレは照れて思わず頭を掻いた。


「魅力的と言うより人を狂わすオーラを発しているのよ。」


「なんだよ。それじゃあ魔王といっしょじゃないか。」


「うん。人を襲わない魔王ね。アメリは。」


「えー。勇者じゃなかったのかよ。」


「それで魔王様。セナの処分はどうされますか?」


「リオまで何言ってんだよ。もう。セナの処分はオレ達とイーラムに来て、ダンジョンで死ぬほど働く事ね。」


「え!私もイーラムに行けるの?やったー!」


「ちょっとアメリ。セナは逆に喜んでるじゃないの。」


「セナだけじゃないわ。エイミーも来なさい。」


「え!私も?や、やったよ。ロボ!」


 エイミーはきょとんとするロボを抱きしめていた。


「となると色ボケ従魔の二人も連れて行かんとね。サオリ。悪いけど呼んで来てくれる?」


「オッケー!」


 サオリは船までワープした。


 そんなわけで美少女戦隊全員、イーラムに行く事になった。ちなみに一郎とフランソワーズの愛馬二頭は冒険者ギルドで預かってもらう事にした。これで美少女戦隊全員集合だ。やるぞー!あ!シーナは学生さんだから例外ね。




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