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第21話 リオのピンチ

 調子に乗ったリオのおかげで、魔法を一度も使う事なくボス部屋まで来たが、調子に乗り過ぎて足元を掬われないようにしないと。



 「ここのボスは、ホーンロードって言うホーンラビットの親玉とホーンラビットが左右に一匹ずつよ。今のわたしたちの実力ならうさぎの化け物ぐらいなら楽勝よと思ってるかもしれないけど、油断は禁物よ。」


 ボス部屋の前で、二人に注意をした。


「もちろん、油断なんかしてないけど、ホーンラビットの親玉でしょ。そんなに警戒する必要ある?」


 調子に乗ってるリオが聞いてきた。


「敵が一対一で来るなら、簡単に勝てるでしょうけど、でも、例えばリオに三匹同時にかっかってきたら、リオは勝てる?ボスの怖い所は魔物のくせに統率した動きをするっていう点よ。わたしたちもバラバラに攻撃してたらだめって事ね。」


「わかった。で、どうするの?」


「わたしが真ん中のボスに攻撃するから、左右のホーンラビットがわたしを攻撃できないように援護して。サオリは魔法も使って。」


「わかった。」


「ラジャ。」


 二人はうなずいた。


 ボス部屋の扉を開けて入ると、真ん中にホーンロード、左右にホーンラビットのお馴染みのご一行が出迎えてくれた。


 オレは呪文を唱えながら走り出した。


 真ん中のボスがオレに向かって突進してきた。ジャンプして向かってきたのを。


「ファイアーボール。」


「そして、突きー。」


 必殺技のファイアー突き一発で仕留めた。


 残りのホーンラビットはばらけることなく、あろうことかリオに向って一斉攻撃をしてきた。リオは一匹目の角攻撃は避けたが、二匹目の角攻撃をくらってしまった。


「リオー!」


 追い打ちの角攻撃を仕掛けようとしていたホーンラビットをオレは切り伏せた。もう一匹はサオリのサンダービームで倒された。


「リオー!大丈夫?」


 オレはリオに駆け寄った。


「クサビ帷子着てるから、平気。平気。」


 手を振って、リオが答えた。


「良かったー。大丈夫そうね。でも、今日はここまでにしましょう。」


「え!まだいけるよ。」


 リオが答えた。


「攻撃を受けてケガしてたかもしれないし、今が潮時だと思うの。」


「わかった。」


 しぶしぶリオは答えた。





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