サトリVS第四の壁
1000pv突破記念SSです。今回はサトリが主役。メタ発言注意です。
『「我輩はサトリである。名前はサトリ。実に単純明快で分かりやすい。」
サトリは画面の向こうのお前達にそう自己紹介をした。
「ところで、私が好きなアメコミヒーローはデッドプールだ。お前達の世界でも最近映画があってるだろ?・・そう、お察しの通り私は彼と同じ能力を持っている。それは、ズバリ"第四の壁の認識"だ。」
そう言うと、サトリは両手を頭の後ろで交差させ決めポーズをとった。
「まあ、他人の心を読む"サトリ"が第四の壁の存在を悟ることが出来るのは当然のことだろう?よって今日はバリバリメタ発言をしていこうと思う。覚悟しておけ。」
サトリはそう言って、画面の向こうのお前達をビシッと指差した。
「まあ、本編で私がこの能力を使うことはないから安心しておけ。・・というわけで、まず最初にこの作品が書かれた由来をシャイな作者に変わってサトリが説明しようと思う。」』
‐ありがとうございます!
『「うむ。よきにはからえ。」
サトリは尊大な態度で胸を張ると、画面に向かい話しかけ始めた。
「まず、この作品は元は作者が高校時代に書いた物がベースとなっている。授業の一環で、『古典の世界に触れあおう』というものがあってな。そこで作者は何をとちくるったか晴明を物語に登場させることで無理矢理古典に結びつけ、この作品を書き上げた。当時のタイトルは、『LINE‐生と死の際‐~注文は百鬼夜行で~』というクソ長いものだったらしいぞ。もし当時の作者の作品を読んだことがあるものがもしいれば、話は大分変わっているが大筋は変わっていないので、ネタバレだけは十分注意してほしい。」
サトリはそう言うと丁寧にお辞儀をした。
「さて、先ほど言ったように、この物語は過去のものと大幅に変わった点がいくつかある。一つ目が何を隠そうこの私、サトリの登場だな。私は本来第二章から登場する予定だったが、変更された。そして、驚くことに天才絵師の歌、のっぺらぼうのへのへの、魔女のアリス、座敷わらしの双子、豆腐小僧のハンサム、そして最近登場した河童の河村も全て過去作では存在すらしていなかったキャラだ。ここまでキャラが増えたのは作者も驚きだったらしいぞ。その代わりにリストラになったキャラが、本来河村の立ち位置だった遠山金次郎というあの遠山の金さんの子孫という設定のキャラだ。Q:なぜリストラになったか?A:キャラが薄いからだな。その他にも色々変更点はある。晴明の女好きキャラ元々なかったし、舞も晴明の店で働くのは二章からだった。キャラと役割がほぼぶれていないのは"ご隠居"やぬいとごん、そして女将さんだな。女将のエピソードは過去作とそこまで違いはない。」
ここまで一気に言い切ると、サトリはにやっと笑みを浮かべた。
「フハハ。ここまで変えればたとて昔の作品を知っていても十分楽しめるだろう?作者の書く文がもう少しセンスのあるものならばな!・・とはいえ、私も一物語の登場人物だ。お前達に、読んでいただかなければ私達は生きることができない!だから・・」』
これからもご愛読お願いします!
『・・サトリと作者は息を合わせてそう言った。』