10『なにこれ』
大鎌と【光の線】では群れに対してきりがない。かといって【グアッ】が通用するわけでもない。そんな奇妙な場所で惑星から逆さになったりして戦いもするが山に戻って来る、自力ではないが戻らされる、宇宙ピラニアに。今スカルダーは山頂付近で斜めに立っている。――ーすごく悔しい―ー
スカルダーは何気に目の前で浮かんでいる大釜を被る様にしてみた。意味はない。ただ打つ手がなくなってしまって呆けていたにすぎないのだが。また来た、宇宙ピラニアの群れだ。そのままでいただけだが宇宙ピラニアたちが釜に体当たりをするとそれていく。あたりに来た個体すべてが。勝ったわけではないがチャンスではある。
そのまま山を蹴り今まで乗っていた大釜をバカでかい帽子のようにして宇宙空間に飛び込むように出発した。できてしまった。宇宙ピラニアをよけながら丸で空飛ぶヒーローのように…。ヒーローは大釜被ったりしないもんね。フンだ。
そこからは一進一退、勝ったり負けたりを繰り返す。また赤道直下の3年ルートじゃないだろうなと、主に私が飽きてきた頃だった。龍だった。は?東洋系の龍だった。でかすぎるだろう、長すぎるだろう。ハッハッハ。そうだろうそうだろう、強い奴は順番でやって来るとかいうあの気持ち悪い法則が効かない相手だ。
スカルダーは隠れていた、大鎌の中に。スルーされた。ビビったよね、でもそれって隠れているのか甚だ疑問ではある。では最強の宇宙クジラってどんなんよ、いつぞやのようには行かないってことだろ。大きさも想像していたのとは違うかもしれない。
突然目の前に2号さんが現れた。おもむろにスカルダーのコートの前を開くとオリハルコンハートに人差し指でそっと触れた。
「聞こえるでしょう多分、聞こえていたら何か反応してください」
スカルダーは踊り始めた。おそらく聞こえたのだろうが頷くとかで良かったのではないだろうか。2号さんが近づきまたオリハルコンハートに指を添える。
「今、こちらでも未確認の宇宙生物が通り過ぎていきませんでしたか?」
スカルダーは、また踊りだした。
2号さんはゆっくり頷いてその場から消えた。何だったのだろう。前にも言ったよねぇ。私と変わってくれ2号さん付きの3人称殿、2号って言えたり言えない雰囲気だったり、もうこのバカはずっと踊ってればいいのに。でも2号さんでも未確認ってあるのかなぁ。ダンジョンじゃあるまいし、新種のポップとか勘弁してくれ。
どーしたんだいへへいべいべー、何でクネクネしてんのこいつ。まさか龍か?龍なのか?そういえば止まる時は戦闘で止まらざるを得なかったけど、そっから動き出すはなかったような気もしてきた。動いてませんからね、ぜんっぜん。
宇宙って不思議だね。なんかが釜に乗っていたスカルダーにぶつかって都合よく山で止められているし。あっまた2号さんだ。
「少し急ぎなさい、あなたは優秀ではない。でも、消すには惜しい。私個人はそう考えるようになっています」
うわ、あっという間だった。コア触ってなかったけど伝わったのか?きっと何かが大丈夫なんだろ、踊ってるもの。ほら、また来たよお前の天敵達。もう恥も外聞もないんだぁ、すぐに大釜に潜って隠れちゃったものこれ。
うーんわからん。大気圏内なら前に宇宙ピラニア半分にして被ってたよね、頭にさ。それでは1の強さにも届いていないんだろうか。今のところ一番強いのは大鎌か大釜のどっちかで3番手がそのコートでしょ?お前ってば強いのか弱いのかほんと分からんけど、頑張れ、私も頑張るから。
この行間だけでどれほどの時間がたったのかは私ももう忘れた。今、いい感じの攻防を繰り広げているのがあのアホウだとは思えない。あっ蹴った。うっわーうっわーあれなんぞ?ちょっと私引いて見るよ。でっかい塊じゃないわ、これ宇宙クジラだろ。蹴られたヤツ飲み込まれた。それでいいのか?
「勝てた。だが、もう一度やれと言われたら、できる気がしない」
そりゃそうだろ、あのクジラに見えてたかどうかは分からないが、敵が突然飲み込まれたのだから。
「さぁ、戻りますよ」
うっ2号さんだ通じてないよね、アッ捕まえるんだ。私も行きます~。
「フンっ、98位だってな、仕方があるまい。2号は他の準備を、骨っ、お前はこっちに来い」
あれ消えちゃったよスカルダー。どこに?
「これで良いのか?まだあるのか、時間がないといったぞ。変わるから残りはお前がやれ」
「ぐっはー、急げ急げ」
へ?世界樹全部引っこ抜いた横の人、消えたし、え~~~天元突破の山も消えちゃったよ。どうなってるのよそこんとこ。あっいなくなった。は~、いたいた。
「2号さんはまだか、じゃぁ先にラムダお前からだ」
え~~あの人も消えちゃったよ。っつうか、ここどこ?
「お待たせいたしました」
「よし、ではな」
に、2号さんも消えたし。え?誰としゃべってるの?あっ
どうもありがとうございました。




