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0007-武器購入

とりあえず目的のクエストはクリアしたので、本来の目的である武器屋を探しに行こうと思う。


「なんか、さっき店が並んでるエリアは見つけたからそこら辺に行ってみようと思います」


武器がどれぐらいの値段するかわからないし、買えなかったとしても値段だけは確認しておきたい。


俺は先ほど見かけた店が並んでるエリアまでやってきた。


「う〜ん、店ではあるけど、装備が売ってそうな店って感じではないな」


やってきたこのエリアは装備というよりもアイテムや雑貨が売っているエリアだった、色々なお店がある。


「薬屋、道具屋、釣り用具に農業商品、なんでもあるな」


ここに並んでるのは20店舗くらいで、そのうち半分はNPCのお店で残りの半分はプレイヤーが購入可能な店舗らしい。


「うわ、50万ゴールドだって」


[商人のロールプレイとかもできるってことか]

[プレイヤー産のアイテムの方が性能いいってのは定番だよな]


「とりあえず武器屋の場所聞いてみるか」


俺は近くにあった薬屋のおばちゃんNPCに武器屋の場所を聞くことにした。


「すいません、武器屋ってどこにありますか?」


「装備類を売っているお店はこの通りのを一旦出て南へ少し歩けばあるよ」


おぉ、どうやら近くにはあるらしい。


「ありがとうございます」


俺はそう言って店を出た。


しかし、ゲームだということを忘れそうなぐらいリアルな会話がそこらへんのNPCとできるというのは素晴らしいな。


「NPCひとりひとりのクオリティが高いし、作り込みを感じるなぁ、普通の人みたいだ」


[顔とかも覚えられるのかな?]

[NPC相手でも下手なことできないじゃん]


俺は薬屋のおばちゃんに教えてもらった通りに歩いて行く、少し歩くと先ほどの通りと同じような作りの通りに出た。


「多分ここかな?」


通りをよく見ながら歩いていると気になる店を見つけた。


「モーマンの武器屋…NPCにも名前あるのか」


少し気になったので中を見てみることにした、中は意外と広い。


「お、短剣ある」


壁際に剣や盾が飾られてて、奥の方には装備を着た木製のマネキンなんかも並んでいる。


「結構ちゃんとしてるな、武器屋っぽい」


しばらく武器を見てると奥からムキムキのおっさんが出てきて挨拶してくれた。


「いらっしゃい、モーマンの武器屋へようこそ」


ちょうどいいので持ち金で買える一番いい短剣はどれか聞くことにした。


「短剣探してるんですけど、いい感じのありますか?」


俺が尋ねるとおっさんは愛想良く答えてくれる。


「かしこまりました、予算はいくらほどで?」


「予算は3800ゴールドです」


俺が答えるとおっさんは壁際に飾ってあった短剣をいくつかこっちに持ってきた。


「でしたらこの三つの誰かをお勧めします」


こちらに見せてきた短剣をみると、ウィンドウが表示された。


・鉄の短剣  2000ゴールド

耐久値300/300 STR+10 AGI+5

必要ステータス STR40以上


・狼の短剣  3500ゴールド

耐久値130/130 STR+5 AGI+20

必要ステータス STR25以上


・ショートダガー  2800ゴールド

耐久値200/200 STR+10 AGI+10

必要ステータス STR30以上


どうやら武器の詳細を見れるらしい、そしておっさんが同時に武器の説明もしてくれる


「鉄の短剣は初心者におすすめで、狼の短剣はモンスターの素材を使っている関係上少し耐久値が少ないですがその分補正値は高めです、ショートダガーは耐久値と補正値が前二つの中間ぐらいなので耐久と補正値どちらも欲しいならこちらをお勧めします」


なるほど、要するに高耐久・低威力か低耐久・高威力か、悩むようならその中間、ということか。


しかし、必要ステータスか、最初のステータス割り振りでSTRに振っていたからよかったけど、振ってなかったらなんの武器も装備できなかったかもしれないのか。


「見た感じ、狼の短剣が一番軽いですかね?」


装備が重ければ重いほどSTRが必要になる、よく考えれば当たり前か。


「えぇ、そちらは狼の牙と爪を使用しているため金属よりは軽いですね」


短剣は素早く振るえなければ意味がない、ここは一番軽そうな狼の短剣にしておこうかな?


[短剣持つと速くなるの謎だろ]

[なぜAGIが上がるのか]


確かに謎だ、まぁゲームだし深く考える必要はあまりない気はするが。


「狼の短剣ください」


まぁいい、今はとりあえず武器を買おう。


「お値段3500ゴールドになります」


またもやウィンドウが出てくる。


購入しますか? YES/NO


買い物は基本的にウィンドウを通してするらしい。


YESを押すとゴールドが減った、そしてインベントリに狼の短剣がしっかりと入っているのを確認した。


インベントリに直接転送とは、なかなかに謎だ。


「またのお越しをお待ちしてます」


店を出る時にもしっかり挨拶をしてくれた、マーモンの武器屋、中々丁寧でいい感じかも。


「さて、早速新武器を装備するかな」


インベントリに今使っている短剣をしまい、狼の短剣を取り出す。


「お、装備しただけでステータス上がるのか、見た目もかっこいいし、最高だな」


トマ  Lv3

経験値 29/40

所持金 420ゴールド

ステータスポイント20


HP 81/81

MP 34/34

STR 187+5

INT 3

VIT 49

MGR 69

AGI 94+20

DEX 21

LUK 33


魔法使いのステータスっぽくは無い気もするがいいだろう。


「しかし、本当にいい見た目してるなぁこれ」


狼の短剣は持ち手が木でできていてそこに布が巻いてある、峰の部分はまんま狼の牙だ、だけど刃の部分は狼の爪が埋め込まれてるらしく、周りよりも色が白く、鋭い感じだ。


「牙に爪を埋め込む、普通な無理な気がするけど、見た感じ完璧にくっついてるんだよなぁ、やっぱ武器作り的なスキルあるのか?」


[かっこいい!]

[かっこよさは武器の最重要項目だしな]

[プレイヤーもスキルとかあれば作れそう]


「これで武器は新調できたし、早速ゴブリンで試し切りといこう!」


[ゴブリンは試し切り専用モンスター]

[ゴブリンたち超逃げてぇ!]


「はっはっは」


俺は意気揚々とゴブリン林がある方の門へ歩いていった。


多分0時ぐらいにもう1話投稿します

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