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0045-草原の探索

最近忙しく、しばらくの間は1日1話投稿になりそうです、申し訳ありません。

俺は今、第二の街の北方向の草原でケンタウロスと対峙していた。


ケンタウロスLv19

HP 200/200


「HPは少なめだな?」


これは前から思っていたんだけど、人型のモンスターってHPが少ない傾向があるように思える。


「カ…エレ…」


「こいつも喋るんだ…でもカタコトなのじゃ」


上半身は普通に人だしな、そりゃ喋るか。


「カエ…レ…」


「帰れしか言わないのじゃ」


この草原ってケンタウロスの縄張り的な感じなのかな?


「まぁ帰らないけど」


俺はそう言うと一気にケンタウロスに近づき、ケンタウロスの胸元…人型の方…にスパスパ君を突き立てようとして…


ケンタタウロスは逆にその至近距離から矢を放ってきた。


俺は攻撃を止め、バックステップすることでその矢を避ける。


「この距離で防御せずに攻撃してくるのかよ…」


ほぼ目の前に刃が迫ってきているのに、冷静に矢を放ってくるとは…


「まぁ、速度は大したことないし、私の敵じゃないのじゃ」


幸い矢の速度は普通なので、避けることはできるが流石にびっくりした。


「今度こそ!」


俺はもう一度ケンタウロスに近づき、今度は何が来ても攻撃を当てるつもりでスパスパ君を振るう。


次もケンタウロスは矢を放ってきたが、軽く躱しそのまま前脚を狙ってスパスパ君を振り抜く。


「グッ…」


「よっし!」


流石に両断はできなかったが、そこそこ深く斬ることができた。


「このまま畳み掛けるぜぇ!」


俺はその勢いのまま、もう片方の前脚も斬りつける。


「コノッ!」


ケンタウロスは姿勢を崩して、前に倒れてくる、つまり上半身が斬りやすい位置に来るってことだ。


「よいしょぉ!」


倒れてくるケンタウロスの胸の位置にスパスパ君を置き…


「グオッ……」


倒れてくる勢いのままケンタウロスは自分から刃に突っ込み、胸を貫かれた。


ケンタウロス を1人倒した!

獲得経験値35

獲得ゴールド300

素材なし


「ケンタウロスは人判定なのか…亜人的な感じかな?」


しかし弱かったなぁ、これなら経験値稼ぎ放題だぞ?


「意外と弱かったし、どんどん進むのじゃ」


[気をつけろーw]

[やっちったね?]


なんでこんなにコメント欄は楽しそうなのか…


「なに、なんかあるの?」


[何でもないよ]

[別に何も]


絶対何かあるだろこれ…


「まぁ、いいのじゃ」


とりあえず気にせずに行くことにした。


そしてしばらく草原を進んでいくと、またケンタウロスが遠くに見えた。


「今度は騙されないのじゃ」


今度は最初から武器を構え戦闘体制に移るが、ケンタウロスは1人じゃなかった。


「あ、あれ?」


地平線からどんどんとケンタウロス達がこちらに向かってくる。


「私の見間違えじゃなければ、100人くらいいるのじゃ……」


流石に負けると思い後ろを振り向く、すると……


後ろも同じような状況になっていた。


「おぉ…まじかよ」


[草]

[これがみたかったw]


わかってて誘導した視聴者マジで許さん!


「スゥッーー………」


静かに深呼吸をして落ち着きつつ、全方位を見渡してみるが、どこをみてもケンタウロスが大量にいる。


「流石に多すぎだろ…」


ハイエナの時みたいに、頑張れば切り抜けられるとか言う数じゃない、どうやっても無理な数だ。


俺が考えているうちにもケンタウロス達はどんどんと近づいてきていて、最終的に周りをぐるりと囲まれてしまった。


「逃げようがねぇ…」


と、ここでケンタウロス達の間から周りより偉そうな奴が出てきた。


「オイ、ソコノニンゲン」


なんか他のやつは上裸なのに、こいつはマントつけてる。


「なんだよ」


「キサマ、ワレワレノナカマヲ、コロシタナ?」


………え?倒したらダメな敵とかまじ?


まぁ一応弁明してみるか…


「あれは正当防衛なのじゃ」


「ナカマノカタキ、トラセテモラウゾ」


話聞かないタイプかぁ…


「カマエロ」


偉そうな奴が号令をかけると、周りのケンタウロス達が一斉に弓を構えた。


「ウテ!」


そしてその瞬間全方位から矢が放たれる。


俺はとりあえず避けられないか頑張ってみると…


「意外と避けられるやん…」


そもそもの話、どんなに多くのケンタウロスがいても矢を当てるのは戦闘のやつだけで、俺は体が小さい分矢を避けるのも簡単だ。


「はっはー、このまま逃げ切ってやるのじゃ!」


俺は俺を囲んでるケンタウロス達の足元に入り込み、包囲から逃げようと走り出した。


「ニガスナッ!」


偉そうな奴がいうがもう遅い、おれはその時にはすでにケンタウロスの集団に潜り込んでいた。


「障害物競争なのじゃ!」


下半身は馬なので、そこそこスペースはあるし、少し屈めば走れるぐらいの高さはある。


なので俺はそのままケンタウロス達の下を走り抜けていく。


そしてしばらく進むと、ようやくケンタウロス達の集団を抜けることができた。


が、集団を抜けたところで、ケンタウロスに見つかる。


「ココニイルゾ!」


「やべっ!」


俺は即座にその場から走って逃げるが、相手は下半身だけとはいえ馬だ、速度でこっちが勝てるはずがない。


「ニガサナイッ」


しかも矢も飛んでくるのだ、最初は頑張って逃げたが、すぐに追い付かれる。


何人ものケンタウロスが俺に掴み掛かってくるので、俺は速度を落とさないように走りながらスパスパ君で対処していく。


そして2分ほど全力で逃げたが、ここで俺はミスをした。


「あっ」


攻撃を捌くことに必死で足元をよく見ていなかったのだ、そのせいで地面に落ちてきた矢を踏み、盛大に転倒してしまった。


[これで終わりだぁ!]

[トドメだ!いけ!]


「みんなはどっちの味方なんだよッ!」


しれっとケンタウロスの方を応援してるやつとかいるし…


俺がなんとか起き上がった時、目の前に弓を突きつけられた。


「テマヲ、カケサセヤガッテ」


「もう手出さないから、見逃して欲しいのじゃ」


俺は手を上げながらなんとか助からないかダメ元で聞いてみる。


「ダメダナ、オマエハ、ニゲルトキ、ナンニンモ、キッタ、ユルセナイ」


「ちなみにさ、もうすぐ人の街だけど、あんたらは人の縄張りに勝手に入っていいのか?」


こいつら最初は入ってくるなとか言って攻撃してきたくせに自分は入ってくるのずるいよな。


「………メイヤク、アル、オレタチ、マチノニンゲン、オソワナイ、カワリニ、ニンゲンハ、オレタチノナワバリ、ハイラナイ」


いや、しらねぇよ!そーゆーのは早く言えや。


「ムダバナシハオワリダ、ヤレ」


そう言った瞬間、後頭部に強い衝撃が走り、気がつけば街の広場に俺はいた。


「……いやお前がやるんじゃないのかーい」


普通に考えて、目の前で弓構えてるのに他の人にやらせるとかありえなくね?


[あとちょっとだったのになw]

[よくやったケンタウロス!]


「…….よし、ケンタウロスは絶滅させるのじゃ」


あんなやつら数いなきゃ雑魚なんだから、1人ずつ闇討ちしてやる。


[これもうこっちが悪サイドだろ]

[宇宙人とかがいいそう]


「あいつらさっき戦った感じ、そんなに強くないし、レベル上げたらリベンジするのじゃ」


あいつらは許さん、絶対に。


「あ、それから北方面に行けって言った視聴者のみんなも同罪なのじゃ」


[ファッ!?]

[やばい、逃げなきゃ…]


「とりあえず今、北方向に進むのは無理そうだから、まずは南方向に進んでみるのじゃ」


できればレベルアップした後、もしくは新しいメイスができたからの方がいい気がする。


「だんだん難易度が上がってきたなって感じがしてきて、楽しくなってきたのじゃ」


難しすぎるとあれだが、クリアできないような難易度にはなってないようなので、むしろ燃える!


「さて、時間もないしサクッと行くのじゃ」


俺は南の方へ歩いて行った。

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