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0044-またまた新エリアへ

少し短いです

俺は炎獅子を倒し、一度街に戻ることにした。


「それにしても、ボス倒してもレベル上がらないとはなー」


炎獅子は経験値もそこそこ多かったはずなのだが、それでもレベルアップには少し足りなかった。


[適正レベルより上なんじゃないの]

[レベルが高いんだよ]


「そうなのかな?それにしてはボス戦とか苦戦したのじゃ」


でも実際第三エリアの雑魚敵相手にはそんなに苦労しなかったし、本当に適正レベルよりも俺のレベルの方が高いのかもしれない。


[ソロだからでしょ]

[ぼっちだから難易度高め?]


まぁ、それはあると思う、そもそもこのゲームって人数いればいるほど強敵相手との戦闘は楽になると思うし。


「でもソロプレイにしては結構進んでると思わない?」


俺はすでに2体のエリアボスを初回討伐している、それぐらい前には進んでいるということだろう。


[確かに]

[結構前線にはいるよな]


「でも対人とかはまだしたことないから上位勢がどれくらい強いのかは分からないのじゃ」


強いモンスターに勝てても、強いプレイヤーに勝てるかは別だろう。


[対人したことない…?]

[PKしてるやん]


俺は軽く雑談しながらサバンナを進み、しばらくすると街が見えてきた。


「街に着いたら配信一回終わるのじゃ、続きは昼の12時からの予定なのじゃ」


もうすぐ朝の6時、今回も6時間ぐらい配信をしていたことになる。


「自分で言うのもあれだけど、結構やってるのじゃ」


初日から今日で4日目だが、合計で20〜30時間ぐらいはやっている気がする。


[昨日から一日12時間やってるしね]

[逆に言うとこんなにやってようやく上位ってこと]


ガチ勢はもっと長い時間やるんだろうけど、俺はこれが限界だわ。


そんな感じのことを話しているうちに、街に到着した。


「そしたら一旦終わるのじゃ、おつトマー」


[おつかれ]

[おつー]


配信終了。


「いやぁ、今日も楽しかったなぁ」


最近どんどん配信が楽しくなってきた気がする、やっぱり人が見てくれているってのは大きいな。


「強いボスも倒せたし、俺も強くなってる感じするな」


炎獅子との戦いはギリギリだったけど、ギリギリの方が戦いが楽しいような気もする。


「そしたら寝る前に今の情報整理しとこ」


最近はどんどん奥に進んでて、情報がたくさんあるため、自分の中でわかりやすく整理しておく。



まず、イベントがあるのは今から2日と13時間後でそれまでに配信が5回はできる。


そして、次の次の配信で新しいメイスができる予定だ。


スキルはまだ熟練度が上がってはいない、そしてレベルもまだまだだ。


「今のままじゃマウンテンバードには勝てなさそうだよなぁ」


あの化け物に勝てれば大幅なレベルアップが望める、できればイベントまでに倒したい。


ちなみに今の配信は同接2000人超、チャンネル登録者は100人増えて2000人に。


「チャンネル登録者と同接同じってことは見てはくれてるけど登録はしてくれてない人結構いるのかな?」


登録者と見てくれてる人が同じ数なわけないので多分そうなんだろう。


「まだまだだな、見てくれた人全員登録してくれるくらい最高な配信にしていかないと」


俺は色々と確認してから、眠りについた…


そして昼頃、起床し、次の配信の準備を始める。


「さて、始めるかぁ」


配信開始。


「みんな、こんトマー」


[こんとま]

[始まったー]


「今回は引き続きレベル上げと、サバンナとは違う方向の第三エリアに進んでみようとおもうのじゃ」


炎獅子を倒したおかげでもう少しでレベルアップだし、今回の配信中に2レベルは上げておきたいな。


「そういえば、第二陣の抽選始まったみたいだけどみんなどうだった?」


このゲームは今βテスト中で、あと3日でβテストは終わるのだが、流石にいきなり沢山のサーバーを開くのは無理とのことで、第二陣の抽選会があったみたいだ。


第二陣の受け入れ人数は10万人、数で見れば多いが、βテスト応募の時点で200万人いたんだから、まだまだ一部の人しかプレイできないみたいだ。


[外れたよ]

[外れたわー]

[当たったー]


当たってる人も何人かいるけど、大体の人は外れたみたいだ。


「視聴者のみんなと冒険とかも楽しそうなのじゃ」


[確かに!]

[そういうのもありかー]


「主に盾役として使えそうなのじゃ」


[おい!]

[ふざけんなよw]


「流石に半分は冗談なのじゃ」


[半分本気なのかよ…]

[半分じゃダメだろ]


「てか、今日は呑気に話してる時間はないのじゃ!」


レベルを上げるためにもできるだけ戦わないと!


「早速他の第三エリアにいくのじゃー!」


俺は街の外に向かって進み出した。


[そーいやどっちいくの?]

[他の第三エリアか]


「あー、それは別に決めてないから棒でも倒して決めるのじゃ」


ここから行ける第三エリアは、巨大樹の森以外の3方向なので、サバンナを抜いてあと2方向。


「ちなみにみんなはどっち行った方がいいと思うのじゃ?」


後行ってない方向は北と南、東は巨大樹の森で西はサバンナだ。


[北だな]

[北がおすすめ]

[北はいいよー]


「ん?みんな北ってことは北になんかあんの?」


流石に8割の人が北って言うのはおかしくない?


「まぁ、結局どっちも行くからいいんだけどね」


俺は視聴者が謎に北推しなので俺はまず北に向かってみることにした。


「こっちは平原かな?」


しばらく北に向かって歩いてきたけど、特に変化はない、暑くもないし寒くもない。


特に何もない平原をしばらく歩いていると、遠くに馬に乗った人が見えた。


「馬なんて乗れるんだ、初めてみたのじゃ」


馬に乗ってるプレイヤーなんて初めて見たので近くまで寄って行ってみる。


すると途中で矢が飛んできた!


「え!?」


俺は慌てながらもなんとか矢を避ける。


「もしかしてPK?」


[草]

[思った通りの展開w]


なんかコメント欄は笑ってるし、もしかして知ってたのか?ここにPKいるって。


「ふん、矢なんてどれだけ撃っても当たらないのじゃ」


俺は馬乗りが撃ってくる矢を避けたり、弾いたりしながら走って近くまで行く、そして気づいた。


「あれ?あれプレイヤーじゃないのじゃ」


そう、俺に矢を撃ってきていたのはプレイヤーじゃなかった、なんなら人ですらない。


「人の上半身に馬の下半身…ケンタウロスか!」


この草原で最初の敵はケンタウロスのようだった。

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