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0040-サバンナ

俺はヌーと別れた後、サバンナを歩いていた。


「全然敵いないのじゃ」


周りに敵がいない、かなり遠くまで見渡せるけどどこにもいない。


「でも暑いのじゃ」


奥に進めば進むほど暑くなってきている気がする。


「ちょっと木陰で休むのじゃ」


俺は暑すぎて疲れたので、近くの木陰で休むことにし、近くの木陰まで向かって行った。


「ふぅ」


木の下に腰を下ろし、休憩をしようとしたところで、上から葉っぱが揺れる音がした。


「なんだぁ?」


何の音か気になり、上を見てみるとちょうどそれが俺に向かって飛びかかってきている所だった。


「あっぶねぇ!」


幸いすぐにその場を飛び去り、回避することができた。


木の上から俺に襲いかかってきたやつの正体は…


「虎…?」


タイガーLv18

HP400/400


「普通の虎なのじゃ」


見た目は動物園で見るような虎と一緒だ。


「不意打ちしてきたし、こいつは敵なのじゃ」


ヌーみたいな温厚な生物というわけでは無さそうなので戦闘体制に移る。


「いくのじゃ」


俺は素早くタイガーに迫り、足を狙ってスパスパ君を振るう。


だがタイガーは俺の攻撃を跳躍して躱す。


「めっちゃ高く飛んだ!」


タイガーは一気に木の上まで飛び、さらに上から飛びかかって来た。


「クイックステップ」


だが、そんな見え見えの攻撃ではスキルの餌食になるだけだ。


俺は飛びかかりをスキルを使うことでギリギリ躱し、躱す際にタイガーの横腹をスパスパ君で切り裂いておいた。


「ギャオォォォ!」


タイガーは俺に斬られたからか空中で姿勢を崩して地面に着地できず、苦しそうに呻いている。


「チャーンス!」


俺は素早く倒れているタイガーに近づき追撃を入れる。


万が一にも反撃が飛んでくると嫌なので、攻撃が来ないであろう背中をスパスパ君で刺していく。


そして、スパスパ君で背中を何回か刺した頃、タイガーは動かなくなった。


タイガー を1匹倒した!

獲得経験値40

獲得ゴールド200

素材 虎牙×1


「なんか、あんまり強いって感じがしなかったのじゃ」


これで第三エリアなのか?だとしたら楽勝なんだけど。


[武器が強いからじゃない?]

[ボス級と戦いまくってるから感覚麻痺してんだよ]


「まぁ、経験値とかは増えてるしレベルは上げやすそうなのじゃ」


しかし、木の上とかに敵が隠れてるのが分かったから今度からは木の上も確認しないといけないな。


俺は木の上も警戒しながらさらに奥へ進んでいくことにした。


そして、このエリアの木の上には意外とタイガーが沢山いて、数十本の木を確認したがタイガーは4匹ほどいた。


そして、タイガーを狩りながらしばらく進むと、遠くに何かが群れているのが見えた。


「またヌーかな?」


今の所地面の上でヌー以外の生物を見かけていないのでまたヌーかと思って近づいてみると、何だが様子がおかしいということに気づいた。


「なんか、襲われてるのじゃ」


確かに群れはヌーに間違いないのだが、その群れが何かに襲われているのが見える。


「行ってみるのじゃ!」


どんな生物がヌーを襲っているのか気になったので近くまで走っていく。


だいぶ近くまで近づいて、ようやくヌーの群れを襲っているのが何者か鑑定することができた。


ハイエナLv17

HP300/300


大型犬サイズのハイエナだ、しかも1匹の強さはあまり無さそうだが数がかなり多い、見えるだけでも20匹はいる。


「流石にこの数は厳しい気がするのじゃ」


流石に勝てそうにないので、俺はその場から立ち去ろうとした。


だが、運悪くハイエナに襲われているヌーがこちらに向かって来てしまった。


「なっ!?馬鹿こっちくんな!」


止めようとするがもう遅い、俺はヌーを追いかけていたハイエナに見つかってしまった。


「アァァァァァァ!」


しかもこのハイエナが大きく鳴くと、他のハイエナもヌーを襲うのを止め、こちらを見て来た。


さらにハイエナ達はヌーよりも俺の方がいいと判断したらしく、俺に向かって襲いかかって来た。


「チッ!やってやらぁ!」


今日は既に1回死んでいる、なのでこれ以上死にたくないがこの数いるハイエナ達から逃げ切るのは無理だと判断し、ここで迎え討つことにした。


[この数相手にいけるか?]

[流石に厳しそうだけど]


みんなは勘違いしているが、別に全滅させる気はない、あくまでも生き残ることが目的なのである程度数を減らしたらすぐに逃げる予定だ。


俺はまず一番近くにいた奴の脚を斬りつけ、走れなくしてから次の敵に向かっていく。


そして、4匹ほど脚を斬り、走らないようにして次の敵に狙いを移そうとした時、俺が囲まれているのに気づいた。


「はぁ、めっちゃいるやん…」


周りを見てみれば50匹はハイエナがいるのが分かる。


こりゃあ他の生物が木の上に隠れるわけだ、こんな数に襲われたらひとたまりもないからな。


「最後まで抗ってやるわ」


俺は近くのハイエナへと斬りかかった。


それと同時に周りのハイエナは俺に襲いかかって来た。


「遅ぇ!」


ハイエナ達の猛攻を避けながら隙を見せたハイエナの足を狙って攻撃を続ける。


「アァァァァ!」


だが、流石に全ては避けきれず爪が掠った。


「一撃で4…後19発ってところか?」


だが思ったより攻撃力が低かったのでここからは強気に行く!


攻撃を避けつつも首や脚など一撃でも喰らえば致命傷となり得る箇所に的確に攻撃を入れていく。


飛び、転がり、避けて斬る、その繰り返しだ。


何発か攻撃は掠ったが俺を倒せるほどの火力はない。


俺は無我夢中で攻撃を続けた。


そして5分後には地面に立っているのは俺だけとなっていた。


「ふぅ、案外何とかなったのじゃ」


まだ何体か生きてるハイエナはいるが、脚をやられているため動けないだろう。


[無双シリーズみたいだったな]

[この数倒すのエグすぎだろ]


俺はまだ生きているハイエナ達にトドメを刺してまわる、そしてまだ動いていたハイエナにスパスパ君を突き立てた時、ウィンドウが出現した。


「終わったぁぁぁ…」


後半はヤバかった、止まったら死ぬのでずっと動きっぱなし、その上で的確に攻撃を入れていかないといけないという苦行。


ハイエナ を57匹倒した!

獲得経験値1710

獲得ゴールド14250

素材 鬣犬(ハイエナ)の爪×24 鬣犬(ハイエナ)の皮×17


レベルアップ!

ステータスポイント20獲得


トマ  Lv17

経験値 394/1400

所持金 105690ゴールド

ステータスポイント50


HP 43/81

MP 4/34

STR 207

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 124+110

DEX 21

LUK 33


「うっわ、一気に2レベも上がったのじゃ」


ものすごく大変だったのでこれぐらいないと困るのだが、それでも2レベアップは嬉しい。


[ソロだと効率いいな]

[これが最高効率のレベル上げか…]


「ソロだからきつかったけど、10人くらいいたら楽だと思うのじゃ」


実際ハイエナは単体ではあまり強い印象はなかったし、いいレベル上げ方法なんじゃなかろうか。


俺はもうやらないけど…疲れるし。


「HPはポーション使えばいいけどMPが減っちゃったし、1回最寄の街に戻るのじゃ」


ここから奥を探索するとしてもスキルが使えないのは何かあった時に困るので一旦回復させに街に戻ることにした。

ソロだと経験値が1人に全部入りますが複数人だと人数に合わせて経験値量が減ります。

1人=100%

2〜4人=50%

4〜10人=25%

10〜20=10%

21〜=5%

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