0039-沼地と第三エリア
体調を崩して寝込んでいたので昨日投稿できてませんでした、すみません。
沼地は場所だけなら第一エリア相当だから最初の街から近いので行くのは楽だ。
「もうすぐ着くはずなのじゃ」
俺はまず洞窟に行って、そこから右方向に歩いて行った、そしてしばらくすると沼地が見えてきた。
「思ったよりも沼って感じなのじゃ」
地面は泥に覆われていて、所々背の高い水草が生えてたりもする、ワニとかいそうだ。
「まずは敵を探してみるのじゃ」
俺は沼地へと足を踏み入れた。
「めちゃくちゃ動きにくいのじゃ」
入ってみて分かったが、泥に足を取られるためものすごく動きにくい、さらに俺のアバターは身長が小さいため、膝ぐらいまで泥に埋まってしまう。
「沼地が難しいってのは地形の問題もある気がするするのじゃ」
元々沼地に住んでるモンスターなら泥の中でも普通に動けるだろうし、その時点でプレイヤーは不利な気がする。
[まじで動きにくそう]
[身長低いせいで尚更な]
俺は沼地の動きにくさに苦労しながらも少しずつ進んでいく。
沼の中を進むこと数分、前方にモンスターらしき姿を発見した。
「蛇かな?」
見た目は黒色の大きい蛇って感じだ。
「いや、かなり大きいな」
近くで見てみるとかなり大きい、多分2メートルはあるんじゃないか?
スワンプスネークLv24
HP400/400
レベルも高く、HPも多いしなかなか強そうだ。
「いくぞぉ!」
俺はスパスパ君を手にスワンプスネークに向かって走り出した、まぁ泥のせいでいつもよりだいぶ遅いけど。
胴体目掛けてスパスパ君を振るう。
が、スワンプスネークの表皮は泥に覆われていて、刃が滑ってしまう、そのせいで斬撃を流されてしまった。
「しまったッ!」
こちらが攻撃をしたならもちろん反撃が飛んでくる、そして俺はスパスパ君が滑ってしまったので同時に体勢を崩してしまっている。
「シャァァア」
飛んでくる尻尾での薙ぎ払い。
そのしなやかな尻尾から繰り出される薙ぎ払いはまるで巨大な鞭のよう。
「ぐぇっ」
そんな一撃を腹に貰い、俺は吹き飛んだ。
「スパスパ君でも切れないだと!」
泥で滑ったとはいえ、その耐久力の高さが窺える。
しかも今の一撃で俺はHPを8割持っていかれた。
「一旦、逃げるしかない!」
一撃でこのHPだと勝てる気がしないので、俺は逃走を選択、その場から撤退する。
だが、スワンプスネークは沼の中を信じられないほどの速度で移動して追いついてきた。
「はっやっ!」
俺はその速度から逃げ切ることができず、スワンプスネークに噛みつかれ、死んでしまった。
「死んじゃった…」
前まではデスペナルティがなんなのかよく分かってなかったから死んでも気楽だったが、今は死ぬとスキル熟練度が減ると分かっているから死にたくなかったのだが、死んでしまった。
[手も足も出てなかったな]
[一撃で8割の火力えぐいな]
「まだ、早かったのかもしれないのじゃ」
普段通りの動きができるなら勝てるだろうが、沼地で勝つのは厳しいだろう。
まぁ、斬撃は効かなかったが、打撃攻撃ならダメージが入るかもしれないので、新しいメイスが手に入ったらもう一度行ってみようかな?
「今は最初の予定通り第三エリアに向かうのじゃ」
俺は寄り道はやめて素直に先に進むことにした、そして第三エリアに進むため30分ほど歩き、第二の街まで戻っていった。
途中何回か敵に遭遇したが、全部無視して進んできた。
「やっと着いたぁ」
敵は無視して、真っ直ぐ進んできたがそれでも30分はかかった、やっぱりエリア移動は大変だ。
「そしたら次はお墓があった方の奥に進んでみるのじゃ」
巨大樹の森以外の方向が3つあるが、とりあえずはさっき進んだ方角に進んでみることにした。
俺はさっきレッサーデーモンと戦った地下墳墓をの方へ歩いていく。
「次はどんなエリアなのかなっと」
しばらく歩き墓地へ到着。
「さっきは気づかなかったけど、結構奥まで続いてるのじゃ」
この墓地は結構広く、通り過ぎるのもそこそこ時間がかかった。
「夜とかにきたら幽霊とか出てきそうなのじゃ」
今は昼間だから幽霊とか出なさそうだけど、夜になったら何かしらのモンスターが出てきそうな場所だった。
そして墓地を通り過ぎてしばらく歩いて行くとだんだん地形の雰囲気が変わってきた。
「なんか、乾燥してる?」
だんだんと地面の色が変わり、植物も少なくなってきていて、風も乾いている気がする。
「次のエリアは乾燥帯なのかな?」
変わっていく景色を見ながら先へ進んでいくと完全に周りの雰囲気とかも変わってきた。
そして、5分ほど歩いたところで完全に景色が変わった。
「サバンナって感じなのじゃ」
見た感じは草原に近いが、所々サバンナによく生えているような木が生えてたり、暑さが増してきたりしている。
[サバンナねぇ…]
[ハイエナとかいそう]
「確かに…野生動物的なのは多そうなのじゃ」
今までのエリアは視界が狭く、急な戦闘が起こりがちだったけど、このエリアはその心配はしなくても良さそうかな?
「遠くに動物らしき影も見えるのじゃ」
辺りを見渡してみれば、少し遠くに動物らしき影も見えるし、奇襲を受けるようなことは無さそうだ。
「とりあえずあの見えてる敵の所に行ってみるのじゃ」
このエリアの敵の強さを確認するため、遠くに見える敵らしき影に近づいていく。
少し歩き、その姿をしっかり確認できる距離まできた。
「牛、かな?」
遠くから見えた影の正体はもふもふした牛みたいなやつだった、鑑定してみるとこう出た。
ヌーLv19
HP450/450
「ヌーってあれか?めちゃくちゃ群れるやつ」
昔なにかの番組で見たことがある気がする。
「でも見た感じ1匹しかいないのじゃ」
昔見たやつでは100匹くらいで群れを作ってたんだけど、今回のは1匹しかいないようだ。
「はぐれたのかな?」
1匹の方が戦いやすいのでこちらとしては嬉しいけ
ど。
「まぁいいか」
[デカい角が生えてる]
[強そうだなぁ]
俺はスパスパ君を手に構え、ゆっくり近づいていく。
だが、触れるぐらいの距離まで近づいてもヌーは攻撃もしてこなければ、動く気配もない。
「あれ?」
そのまま近づいて、ヌーに触ってみる。
「ヌー」
うおっ!急に鳴くなよ、びっくりするじゃないか…
「てか、ヌーの鳴き声ってヌーなんだ…初めて聞いたのじゃ」
俺はヌーが攻撃してくる気配がないのでスパスパ君をしまい、ヌーを観察してみることにした。
その後もしばらくヌーと遊んで分かったことは、ヌーは多分敵じゃないということだ。
「攻撃してこない動物とかもいるみたいなのじゃ」
相手から攻撃してこないならこちらも攻撃する必要はない、なのでヌーのことは基本無視で良さそうだ。
「毛並みがふわふわなのじゃ」
ヌーの毛はふわふわで触り心地がいい、それにヌーは暴れたりしないので癒される。
俺はその後もしばらくヌーと遊んでいたが、流石に何十分もヌーだけで時間を潰すわけにはいかないので名残惜しいが先へ進むことにする。
俺はヌーと別れ、今度こそ敵と戦うために次なる敵を探しに進んで行った。
もちろんヌーも攻撃されたら反撃はします




