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0038-再遭遇

俺は最初の街へと向かって巨大樹の森の中を歩いていた。


「メイスできるの明日って言ってたよね?」


今から武器を買ってもどうせすぐに変えるのだから買うのは勿体無い気がする。


「とりあえず今日はスパスパ君で行くかぁ…」


と、そんな感じのことを考えながら歩いていると、

前方で見覚えのあるプレイヤー達が騒いでいるのが見えた。


戦士っぽい見た目の人と、僧侶っぽい人、それから魔法使いっぽい人。


「あ、あれ私がキルしたプレイヤーなのじゃ」


俺が低回復薬(ローポーション)を貰った後に倒したプレイヤー達が何か言っているのが聞こえる。


「おい、あれこの前のPKだぞ!」


「攻撃される前にやっちまえ!」


そういってこっちに攻撃を仕掛けてくるプレイヤー達。


「火よ敵を射抜け、火矢(ファイアアロー)!」


まず魔法使いが魔法を放ってくる、そしてその間に戦士っぽい人が距離を詰めてくる。


「今MPないからスキル使えないんだけど…タイミング悪すぎ」


先ほどのレッサーデビル戦でMPは全て使ってしまって、俺はスキルを使うことができない。


「スラッシュ!」


戦士っぽい人がスキルを使った攻撃を仕掛けてくる。


魔法と物理、ほぼ同時の攻撃でどちらも対処するのは難しそうだ。


「ほいっと」


なので俺はまず戦士の腕をスパスパ君で切断し、攻撃を無効化、そこから戦士の髪を掴んで、こちらに飛んできている魔法の前に移動させる。


その結果、戦士は味方の魔法に貫かれ、死んでしまった。


「弱…」


こいつら、思っていた数倍弱いかもしれない、まず攻撃は遅いし、ステータスもそんなに高くなさそうだ。


「よくも俺に仲間を倒させたな!」


なんか魔法使い君が怒っているので、軽く煽っておく。


「あー可哀想だなぁ、信じてた仲間に殺されるなんてぇ」


「お前のせいだろうがぁ!」


「ちょっ、落ち着けって」


僧侶風の人は冷静みたいで、魔法使いの人を宥めている。


邪魔なのでスパスパ君を投擲して始末しておく。


俺の投げた短剣は僧侶の喉元に突き刺さり、その命を奪った。


「お前は素手で十分なのじゃ」


武器は捨てたが、1人の魔法使いなんて怖くもない。


「火よ敵を燃やし尽くせ、火球(ファイアボール)


今度はさっきとは違う魔法を放ってきた、バレーボールぐらいのサイズの火の玉がまっすぐ飛んでくる。


「おっそ」


が、あまりにも遅いので余裕で回避できてしまう。


「くっそ、次こそ倒すからなぁ!」


なんか捨て台詞を吐いて、逃げようとしているが、逃すわけがないだろう。


「逃がさねぇよ?」


俺は全力で走り、一瞬で魔法使いの目の前まで行くと魔法使いを拳でボコボコにした。


プレイヤーを3人殺害

獲得経験値690

獲得ゴールド20540

素材、無し


「やっば、めっちゃ経験値とお金落としたんだけど…」


プレイヤーを倒した時の経験値とかお金ってどう言う計算で算出されてるんだろう?


「PKが経験値稼ぎの最高効率かもしれない…」


俺は気づいてしまった、最速のレベル上げ方法に。


[あの速度の魔法を回避するのはエグい]

[ダークサイドに落ちかけ…いやとっくに落ちてるか]


「まぁ、流石にやらないのじゃ」


強いプレイヤーとかもいるかもだし、大勢のプレイヤーを敵に回していいことなんて一つもないのだから。


この後は特に何かに遭遇するようなこともなく、街にたどり着くことができた。


「そしたら、宿に行ってみるのじゃ」


俺は今まで、一回も使ったことがないのだが、宿という施設は時間経過でHPとMPが回復させられるらしい。


「今まで死んで回復してたから使ってなかったのじゃ」


だが、昨日の調べで死ぬとスキル熟練度が減少するということがわかったので、できれば死にたくはない。


宿は、冒険者ギルドのすぐ隣にあって、すぐに見つかった。


お値段は10分で100ゴールド、10分もいればHPとMPは全回復するようだ。


「雑談するのに丁度いいのじゃ」


10分は結構短い気もするけど、1つの話題について話すぐらいならいけるだろう。


俺は早速お金を払って部屋に入ってみる。


部屋の中は特に何かがあるわけでもなく、普通の部屋って感じだった。


俺は10分の休憩の間に今日あった出来事を話す。


「実は今日配信始まる前に、宅配便が来たんだけど、配信前だったからか間違えて語尾にのじゃってつけちゃって恥ずかしかったのじゃ」


[草]

[リアルでやったらやばいだろw]


「必死に咳払いとかして誤魔化したけど、絶対誤魔化しきれて無かったのじゃ」


宅配便の人、すごい驚いてたし日常生活と混ざらないように注意が必要だと改めて感じた。


そんな感じで今日あったこととかを話してると、あっという間に10分経った。


「いやぁしかしこのゲーム、時間が溶けるなぁ」


俺は宿の外に出て、そう呟いた。


[どういうこと?]

[ゲームは大体そうだろ]


「いやさ、このゲーム敵が出てくるまで10分とかかかるし、エリア移動にも時間かかるし、回復にも時間かかるしで、他のゲームよりも時間使うのじゃ」


ここ数日やってみて分かったが、気づけば時間が過ぎてる感じだ、やってる側からしたら楽し過ぎて時間の流れなんて気にならないけど、実際はすごい時間がかかっているのだ。


[あーなるほどね]

[確かに言われてみればそうかも]


「せめて移動手段はどうにかして欲しいのじゃ」


このままだとそのうちエリア移動に数日かかるようになりそうなので、本当にどうにかしてほしいところだ。


「まぁ一旦この話は置いといて、この後の予定なのじゃが、沼地に行ってみようと思うのじゃ」


沼地…西の洞窟を囲むように広がっているエリア、ここは強い敵がうじゃうじゃいる危険地域らしい。


「強い敵はいるらしいけど、レアなアイテムとかありそうなのじゃ」


せっかく街まで戻ってきたし、本当は第三エリアに進んでみる気だったけど、沼地に行ってみるのも悪くないだろう。


[それなら今、攻略組の人も沼地にいるよ?]

[いいじゃん]


「攻略組もいるの?」


視聴者ニキによると、攻略組の方達は沼地でレベリングをしているようだ。


「へぇ、最前線の人たちが寄るほどのエリア…楽しそうなのじゃ」


攻略組の人たちもわざわざ経験値効率が悪いところでレベル上げはしないだろうし、多分敵が強い分経験値も多いのだろう。


「じゃあ早速向かってみるのじゃ!」


コメントのおかげでもっと沼地が気になってしまった、なので俺は沼地に行くことにした。


HPとMPも宿で休んだおかげで全回復しているし、メイスは壊れたけどスパスパ君の耐久値はまだ9割残っているし、このまま行っても大丈夫だろうと思ったので、そのまま向かう。


「どんな強い敵がいるのかなぁ」


俺はどんな敵に出会えるのかワクワクしながら沼地へと向かうのだった。


――――――――――――――――――――


トマ  Lv15

経験値 704/1000

所持金 91440ゴールド

ステータスポイント30


HP 68/81

MP 4/34

STR 207

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 124+110

DEX 21

LUK 33


主人公は動きが素早い敵とばかり戦っているので、体感速度が少しおかしいです。

普通なら魔法を普通に回避なんて中々できません。

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