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0029-補給と毒攻め

さて、フォレストキングビーをなんとか倒したわけだが、この後はどうしようかな、短剣は壊れたし、メイスの耐久力も半分を切っている。


「装備品とか消耗してるし、一旦帰るのじゃ」


基本攻撃を喰らわないから防具はそんなに消耗してないんだが、アイテムや武器はだいぶ消耗したし、一回帰ろう。


[デスルーラ?]

[一回死ぬのか]


「いや?普通に歩いて帰るのじゃ、せっかく勝っていい気分なのに死に戻りなんてごめんなのじゃ」


勝ったからな、死に戻りはやめておこう。


「疲れたし、雑談しながらのんびり帰るのじゃ」


1分おきに低回復薬(ローポーション)を飲み、HPを回復させながら、街へ戻る。


低回復薬ローポーション全部飲んだけど、HP全回復はしなかったのじゃ」


やっぱ10%回復だと何本あっても足りないな。


万が一にも死にたく無いので、道中の敵は全て無視していく。


そして、20分ほどかけ俺は街に戻ってきた。


「帰って来れたー」


街に戻って来れたのでまずは薬屋に向かうとしよう、回復が欲しい。


俺は薬屋に行って低回復薬(ローポーション)を30本購入、お値段は6000ゴールド


「ポーションは微妙に高いのじゃ」


ポーションは消耗品のくせにそこそこいい値段するのだ。


俺は買ったばかりの低回復薬(ローポーション)を1本飲み、HPを最大にしておく。


「次は、武器屋にいくのじゃ」


目的は壊れてしまった短剣の代わりを購入することと、メイスの修理だ。


「次は地下に挑むから、準備を万端にしていかないと」


地上の部分だけであんなに大変だったんだ、本命の地下がどれほど危険かも分からない。


「雑貨屋にも寄りたいのじゃ」


今できる最高の準備をして、地下に挑もう。


まずは、モーマンの武器屋へ向かう。


まずはメイスの修理を頼み、その間に短剣を見せてもらう。


「にしても、こんなにボロボロになるなんて、何と戦ったんだ?」


「フォレストキングビーだよ、巣の中で戦ったのじゃ」


俺がいうとモーマンは驚いて言った。


「フォレストキングビー!?あんな硬いやつを倒したのか?」


「あぁ、短剣をメイスで体内に埋め込んでやったのじゃ」


「いや待て、てことは蜂王の外骨格とか蜂王の鋭爪とかドロップしなかったか?」


なんでこいつドロップアイテムの名前知ってんの?


「外骨格なら落としたけど?」


そういうとモーマンは興奮したように言った。


「おぉ、そいつは運がいいな!フォレストキングビーの外骨格はいい短剣の素材になるんだ」


「外骨格が短剣に?」


「あぁ、しかも上手い具合に削れば2本作れるぞ!」


短剣が2本か…あの硬さの武器ができるなら最強だけど。


「それか、1本の短剣を使って、残りは今作ってるメイスに組み込むこともできるぞ」


「メイスに組み込む?どう言うことなのじゃ」


メイスのどこに組み込むのかな?


「叩く部分に外骨格を取り付ければ耐久力が上がるぞ」


なるほど…


「じゃあ頼むわ」


別に使う予定とかも無かったし、強い装備が作れるなら使ってしまった方がいいだろう。


「おう、短剣だけなら1日で作れるから明日取りに来い」


今すぐ受け取ることはできないけど、強力な短剣の入手目処が立った。


「ちなみに何ゴールド?」


「それなんだがな、素材の余りをくれるなら無料でいいぞ」


「余り?」


「短剣に加工するとき、少し削るんだ、その削ったときにでる端材のことだ」


それで無料になるならいいか。


「いいよ、でもメイスの修理もタダにしてくれたらね」


「それならお安い御用だ、ほらよ」


そう言って修理したメイスを俺に渡してくる。


「ありがとう、またくるのじゃ」


そう言ってメイスを受け取ってから店を出る。


「短剣は明日か…どうしよ」


できるだけ万全の状態で挑みたいけど、明日まで待ちたくは無い。


[行っちゃえば?]

[もしかしたら簡単かもよ]


確かに、地下が本命だと思ってるだけで、実際は地上が本命だった可能性もある。


「行ってみるかぁ」


が、その前に雑貨屋に寄って行こう。


「雑貨屋は役に立つものめっちゃあるからな…見ておいて損は無いのじゃ」


それに店員が丁寧に説明してくれるから商品探すのも簡単だ。


俺は少し歩き、雑貨屋へ向かう。


雑貨屋に到着したので、さっそく店員に聞いてみる。


「爆発物ってあるのじゃ?」


爆弾的なのがあれば、キングビーみたいな硬い敵も倒しやすいと思うのだが。


「すいません…爆発物は当店扱って無いんですよ」


無いようだ、なら他にも何か役に立ちそうなものがないか聞いてみよう。


「じゃあ油とかはある?」


「油なら、植物油と動物油の二種類ありますよ」


油はあるらしい、これで最悪の場合火攻めができるな。


[やばいものしか買わないやん]

[爆弾とか油とか、やばいだろ]


俺は結局、瓶入りの植物油を5個買った、お値段は5000ゴールド、油はそこそこ高いみたいた。


「これで、準備は万端なのじゃ」


俺は、もう一度持ち物を確認してから、蜂の巣へと向かった。


「多分、女王蜂とかいると思うのじゃ」


蜂の巣なんだから女王蜂はきっと居るはずだ、そいつを倒して、レベルアップしてやる。


蜂の巣へと向かっている途中、インベントリ整理をしていると、あることが気になった。


「そういえば、このボスの討伐証って何に使うんだろ」


ボスを倒すと毎回もらえるけど、今の所使い道がない。


[普通にトロフィーてきなやつじゃないの?]

[記念的な?]


「そうなのかなぁ」


ボスのドロップアイテムだし何かしら使い道があって欲しいものだが。


そんなことを考えながらふらふら歩いていれば、いつのまにか蜂の巣の前まで来ていた。


「もう着いた、今日だけで3回目だよ、ここ来るの…」


この蜂の巣を見つけてしまったせいで今日の予定は全部狂っている。


既に3時間経っているし、今日中に第二エリアのボスを倒すのは厳しいかもしれないな。


「さて、さっそくやっていくか」


さっき外にいたフォレストビーは全匹片付けたので、巣を守る蜂ももういない。


これなら安心して毒を撒けるってもんだ。


俺は地下への入り口の前に焚き火セットを置く。


「さて、毒煙で燻していくのじゃ」


そこに毒草を40枚置き、火をつける。


[あぁ…]

[殺戮が始まってしまった」


煙はどんどん地下へと流れ込んでいく。


「どれぐらい深いか分からないけど、とりあえず煙が出なくなるまで待機するのじゃ」


煙が空気より重いから、地面に沿って毒が回るはずだ、しばらくしたら中に入っても大丈夫なようになるだろう。


俺は毒煙が地下に全部入るように、焚き火の位置を調整しながら、蜂の巣の地下を燻していった。

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