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0029-VSフォレストキングビー

フォレストキングビー、略してキングビーは大きさだけで言ったらフォレストビーの2倍くらいの大きさがある。


「あれ?こいつ、ここから出られないやん」


[確かにww]

[草]


この巣の通路はキングビーが通れるほど大きくないし、コイツはここからうごけないよね?


「つまり、ヒキニートだ!こいつ!」


しかもこの引きニートは王なのだ、民を働かせて自分は巣の一番上に引きこもるとかいう最悪なタイプのニートだ。


「流石にニートに負けるわけにはいかないのじゃ」


[出られないというだけでニート呼ばわりは草]

[フォレストキングビー泣いてますよ?]


「なんかよく見たら体でかいだけで弱そうだし、楽勝か?」


なんかだんだん勝てる気がしてきたので普通に通路から出ていく。


「へいへいへい、そこのニート!かかってこいや!」


俺が声を上げるとキングビーはこっちに気づいたらしく大きく叫んだ。


「ジィイイイイイイイイ!」


「おお、引きニートのくせに威勢はあるのじゃ」


キングビーは叫んだ後立ち上がってこちらを向いた。


なんか普通のフォレストビーとは違って2足歩行ができるみたいだ。


それから地面に立っている脚以外の脚には鋭い爪がついていて、触れたらヤバそうだ。


でも遅い、図体がでかいからかその動きは緩慢だ。


「遅いわっ!」


キングビーの横腹にメイスを振り抜く。


俺のメイスは正確にキングビーの横腹に突き刺さり...


外骨格に甲高い音を立てて弾かれた。


「ッッ硬い!」


フォレストキングビーLv17

HP 498/500


HPを確認してみても全く削れてない、これは...まずいか?


傷とかも付いてる感じはしないし、柔らかいところを探したほうがいいのかな?


「いや、きっと当たりどころが悪かったに違いない!」


もう一度確認として攻撃してみるが、もちろん弾かれる。


[めっちゃ硬いやん]

[トマのステータスでも効かないのはエグくないか?]


すると、ここでキングビーが仕掛けてきた。


「おっと、危ない」


キングビーが口から何かを吐きかけてきたのだ、しかもそれが地面に触れたとき、地面が溶ける音がした。


「なんか、ゲロ吐きかけられたんだけど!」


[溶解液的なやつじゃ?]

[ゲロではないだろw]


避けるのは簡単だけど、万が一当たると直ぐに負けそうな技だな、注意しとかないと。


俺は脚の爪攻撃とたまに放たれる溶解液に注意しながら攻撃を続ける。


「はぁ、はぁ疲れた...」


相手の攻撃を食らうこともないけど、こちらの攻撃もほとんど効いていない。


[地味なボス戦だな]

[もう5分は経ってるぞ]


キングビーのHPはHP 498/500→418/500と結構頑張って減らしたほうだと思う。


「これ、絶対になにかしらのギミックあるよね?」


普通にこの硬さの敵を倒すの無理だろ、冷静に考えて。


いや、アイテムを上手く使えばやれないこともないか?


「せっかくだし、ゴリ押しで倒してみるか...」


[え?ギミック探すんじゃないの?]

[おい、ゴリ押すなよ]


ダメージが入らないわけじゃないし、工夫して削っていくか。


「まずはこれ使ってみるかぁ」


俺はインベントリから毒草を取り出した。


「口に直接ぶち込んでやる」


[結構エグいことしようとしてんな]

[たくさん使うと命の危険があるものを直接!?]


でも、少し口の位置が高いな、工夫して口にぶち込まないと。


「よし、ここは私が巧みなプレイヤースキルを見せてやろう!」


まずはキングビーの前に行き、爪での攻撃を誘発する、そして攻撃してきた脚に飛び乗り、他の脚も乗り継ぎながら顔の前へ。


キングビーは口を閉じてるので、メイスでぶん殴り、口を無理やり開けさせる。


後は開いた口に毒草を10枚ほど捻じ込めば、完璧だ。


口に毒草を捩じ込んだ後は後ろに飛び去り、完璧な着地を見せる。


「ふっ、決まった…な」


[おぉ凄ぇ!]

[かっこいい!]


キングビーのステータスを確認してみると、


フォレストキングビーLv17(猛毒)

HP 416/500


猛毒状態になっていて、HPが3秒に1ずつ減っていっているのがわかる。


「きたきたきたぁ!これで勝てる!」


キングビーの動きがさらに遅くなり、みるみるHPが減っていく。


「さらに追い討ちじゃーい、それ!」


ここでインベントリから取り出したのは最初に拾った短剣、こいつはステータス補正はないけど、耐久値が無限という最強アイテムなのだ。


これをキングビーの腹に突き刺す。


そして、短剣の持ち手をメイスでぶん殴る。


「ギェェェエ!」


俺が短剣をメイスで殴るたびにキングビーは苦しそうな声をあげ、短剣は腹にめり込んでいく。


[杭を打ってるみたい]

[絶対短剣の使い方じゃない]


さらにこれだけでは終わらない。


フォレストビーのドロップアイテムである毒針を取り出し、短剣と同じ要領でキングビーに突き刺していく、そして。


「はい、フォレストキングビーの針山の完成!」


こうして大量の毒針に貫かれ、尚且つ猛毒状態のキングビーが完成した。


[酷い…]

[仲間の針で刺すなんて…やっぱ外道だわ]


この一連の攻撃でキングビーのHPを416/500→174/500まで減らせた。


「やっぱ、ゴリ押しでいけるわ」


このまま押し切ってやる!と言ったところで、キングビーに変化が見られた。


「なんか、メリメリ言ってない?」


キングビーの外骨格が膨らみ始めたのだ。


[第二形態か?]

[これは第二形態だな]


そして、膨らみ切った外骨格はついに弾けた。


「うおっ!?」


破片がこちらに飛んでくるのを避けながらキングビーを見てみると。


そこには外骨格が取れて、なんだかスリムになったキングビーが立っていた。


さらにあれほど突き刺した毒針も短剣も全てが地面に落ちてしまっている。


「あれだ!漫画とかでよくある、デブのヒキニートなぜか痩せて最強になりましたてきな!」


[草]

[第二形態ではなく覚醒だったか…」


「さて、何が変わったのか…ッッと!」


今のキングビーは普通の人ぐらいのサイズしかないし、さっきまでとは違って速いッ!


「クッッ!」


凄まじい速度の連撃が飛んでくる、二足歩行なので、攻撃に使える脚が4本もあるのだ。


俺はとにかく気合いで攻撃をいなし続ける。


[まじで強くなってるね]

[これ、負ける?]


嫌だぁ!アイテムも大量に使ったのに、負けたくない!


「ぐっ…オラァ!」


攻撃を受けつつも、腕を弾き、なんとか一撃入れる。


「ちっ、外骨格取れたのにそこそこ硬いやんけ」


HPは一撃で174/500→142/500に。


普通外骨格無くなった虫は柔らかいと相場が決まってるのに、このヒキニートはダメだな、お約束を守れないなんて、ボス失格だ。


俺は一旦距離を取り、低回復薬(ローポーション)を飲み、HPを回復させる。


クイーンビーの一撃は、結構軽めで一撃くらっても14しか削られなかった。


ポーションで8回復して、最終的なHPは75/81、ダメージ量で見たら勝ってるかな?


「さて、ここからは気合いだ!」


もう、小細工は通用しない、ここからは純粋なる実力の勝負だ。


だが、このままでは負ける、だからステータスを割り振る。


まず、速度が足りないのでAGIに30振り、火力を上げる為、STRに残りの20を振る。


これにより、俺のステータスはこうなった。


トマ  Lv12

経験値 614/700

所持金 81260ゴールド

ステータスポイント0


HP 81/81

MP 34/34

STR 207+70

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 124+20

DEX 21

LUK 33


「これで、全力だぁ!」


さらに、武器をメイスと狼の短剣の二刀流で、対応力をあげる、これが今できる最高の状態だ。


「フォレストキングビー…いくぞ!」


[温存してたステータスポイント全部使った!]

[これは熱い戦いだ!]


ここから、全力の攻防が続く。


左からの攻撃を受け流し、同時に右へ攻撃、もちろん弾かれるが、その瞬間にできる僅かな隙へ攻撃を的確に入れていく。


全力なので、声を出す暇もない、それくらい集中している。


しばらく決定打の無い攻防が続くが、ここで俺にチャンスが訪れる。


俺は、キングビーの右上腕を右下腕の動きを阻害する位置に上手い具合に弾くことに成功したのだ。


これにより、右側に大きな隙ができる。


「いっけぇぇ!」


ここで俺が選んだのは短剣、右脇腹に突き刺す。


そして、そのまま短剣に拳を叩き込む!


「ギィィヤァァァ!」


キングビーが叫び、俺に攻撃をしてくる。


「ここで決める!」


だが俺は、ここであえて防御を捨て、完全に勝負を決めに出た。


まず、少しでもHPがあった方が生存確率が上がるので、低回復薬(ローポーション)を飲んでおく、そして、キングビーの連撃を食らいながらも、攻撃を続ける。


短剣は刺してあるので、メイスを両手で握り、マックスパワーで振れるようにし、短剣を更に奥へ捩じ込むために、短剣をフルパワーで殴る。


俺がフルパワーで殴った結果、短剣は奥まで刺さった後すぐに光の粒子となって消えてしまった。


最初に買った武器だけに、失ったショックも大きいが、勝つための犠牲だ、仕方ない。


そして、狼の短剣はただ壊れただけではない、最後に大きな傷跡を残して行ってくれた。


「ここで、奥義を見せてやる!」


俺が今から使うのは、できたらやばいよなと考えていた技だ。


まず、大きく開いた傷跡に手を突っ込む!


できるだけ奥まで行ったら、手のひらを開いて、叫ぶ!


「インベントリ!」


そして、メイスを投げ捨てウィンドウを高速で操作、狼の牙49本を取り出す。


基本、インベントリから取り出したアイテムは全て手の上に出てくる。


今俺の手はキングビーの体内だ、ここで大量のアイテムを出したらどうなると思う?


正解はキングビーの体内をアイテムが破壊し尽くす、だ!


キングビーは、体内から大量の牙が飛び出したことで、上半身が吹き飛び、絶命した。


(ボス)フォレストキングビー を1匹倒した!

獲得経験値650

獲得ゴールド7000

素材 蜂王の外骨格×1

フォレストキングビーの討伐証×1


レベルアップ

ステータスポイント10獲得


トマ  Lv13

経験値 554/800

所持金 88260ゴールド

ステータスポイント10


HP 2/81

MP 34/34

STR 207+70

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 124+20

DEX 21

LUK 33


「危ねぇ、HP残り2!ギリギリの勝利だったのじゃ」


[なんだ今の!]

[これはバグだろ…流石に]


「しかし、今までのボス達と違って素材も落としたのじゃ、やっぱこいつは他のやつより格が違うと思ったのじゃ」


しかし、成功して良かったー、一回も試してないぶっつけ本番だったからな、失敗してたらまず間違いなく死んでた。


「でも、まだ地下があるんだよね…」


この蜂の巣はおそらく地下がメイン、これ以上の敵が大量にいる可能性もある、注意しておかないと。


「まぁ、何はともあれ、今は勝利の余韻に浸るとするのじゃ」


[なんにせよナイスバトル!]

[普通にカッコよかったぞ]

もちろんインベントリを使った攻撃なんて正常な挙動ではありません、すぐに修正が入るので、そのうち使えなくなります。

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― 新着の感想 ―
0003-チュートリアルで杖と短剣は同時に持てないとあったのですが、二刀流させてしまって大丈夫なのでしょうか?
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