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0027-巨大樹の森

さて、今日も配信始めていくか。


現在時刻は12時、既に視聴者たちは配信が始まるのを待っている。


今日の目標はレベルアップと、山岳以外の第二エリアでボスエリアを見つけること。


「よし、配信開始!」


配信開始。


「みんなおはよう、トマなのじゃ」


[昼ですよ]

[おはようではない]


「そう、今日はそれについて話したいことがあるのじゃ」


今俺のチャンネルは挨拶とかが決まってるわけでは無い、だから視聴者達と一緒に挨拶とか決めたい。


「挨拶考えるから、何か案を出して欲しいのじゃ」


今まで決めてなかったから配信を始める時とか終わる時に、なんて言えばいいのか悩むのだ。


[こんトマ]

[おはトマ]


「名前から取るのが一番多いかな?」


おはトマ、こんトマ、おつトマ?


「なんか、めっちゃトマト好きな人みたい」


[草]

[自分の名前だろw]


「でも、シンプルでわかりやすくはあるのじゃ」


自分の名前+挨拶は定番だろう。


「まぁそんなに悩むようなことじゃ無いし、これで決定なのじゃ」


名前が長いとかならこれは使えないけど、二文字だし、これでいいでしょう。


「せっかく考えたし、改めて挨拶してみるのじゃ」


2分で決まったけど…


「みんな、おはトマ!トマなのじゃ」


[中々いいんじゃない?]

[挨拶があると一気にらしくなるな]


「なんか、改めて今自分は配信してるんだな、と実感できたのじゃ」


挨拶はすごいな、これだけで自分が一端の配信者になれたような気がする。


[実感ねぇ]

[挨拶って基本だしね]


「そしたら次は、今日の予定を発表するのじゃ!」


[予定?]

[どうせ予定通りにはいかない]


「まず、山岳以外の第二エリアで、ボスがいそうなところを探索、そしてレベル上げをして、今日中に第二ボスを倒すのじゃ」


[6時間でいけるの?]

[時間足りなそう]


「そこは、心配しなくても大丈夫!今日は2回行動!深夜0時からも配信するのじゃ」


[それは明日なんですが?]

[深夜0時は明日だろ]


あ、確かに……


「そこは一旦置いておくのじゃ!」


[おいw]

[置いとくなよ]


「時間がないしどんどんいくのじゃ」


俺はまず、南の森方向へ進んでいく。


「まずは、南の森の奥の巨大樹の森にいくのじゃ」


南の森はウルフが出てくる森のことだ。


[正式名称それなの?]

[エリア名ってでてないよね]


「そう、エリア名は特にないみたいだから、自分で勝手に特徴から名前つけてるのじゃ」


その方がわかりやすいし、ある程度特徴を捉えていれば大丈夫だろう。


「あそこのモンスターは手強いし、テクニックの練習にもなるのじゃ」


弱い敵と戦うよりも、強い敵と戦った方が練習になるのは間違いない。


「少しでも戦って、経験を積んでおくのじゃ」


本当はイベントに備えてプレイヤーを相手にして戦いたいのだが、知り合いのプレイヤーなんていないので仕方がない。


俺は南の森のウルフ達は無視して進み、真っ直ぐ巨大樹の森へと進んだ。


「着いたのじゃ、巨大樹の森に!」


ここは、硬い牙を持つノーマルボアと木に擬態するミニトレントがあるエリアだ。


「出会った敵は全員倒すのじゃ!」


俺はのんびり雑談しながら奥に進んでいく。


しばらく歩いていると、前方にノーマルボアの群れを発見した。


[6匹くらいいない?]

[あれは流石に?]


「ハッハー、ぼたん鍋にしてやるのじゃぁ!」


メイス片手に走り出す俺、こちらに驚きつつも冷静に反撃してくるノーマルボア達、絶句している視聴者。


数分後にはノーマルボア6匹分の経験値が俺に入って来ていた。


「ふぅ、マウンテンバードの速度を見た後だと、止まって見えるのじゃ」


あの化け物の速度を体感した俺からすれば、ノーマルボアなんて遅すぎる。


[ボスと一般通過モンスターを比べるなよ]

[あれはボスやぞ]


「私に会ったのが運の尽きだと思うのじゃ」


[一般通過通り魔で草]

[言動が殺人鬼のそれ]


俺はその後ものんびり歩きながら目についたモンスターを全部倒しながら進んだ。


そして、何本目か分からないミニトレントを伐採したところでレベルアップした。


ミニトレント 1本伐採

獲得経験値 25

獲得ゴールド300

素材 木材×1


レベルアップ

ステータスポイント10獲得


トマ  Lv12

経験値 14/700

所持金 104860ゴールド

ステータスポイント50


HP 81/81

MP 34/34

STR 187+70

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 94+20

DEX 21

LUK 33


「やっとレベルアップした、長かったのじゃ」


1時間くらい森を彷徨って、目についたモンスター全部倒してこれだ。


攻略組のケイシーのレベルがいかに凄いか、今ならわかる。


「攻略組の人は1日で今の私より数レベルも上に行ってるし、化け物なのじゃ」


多分パーティでモンスターを効率よく狩ってるんだと思うけど、それでも凄いなあ。


「でも、逆にこれぐらいのレベルがあったのに、なんで一回ゴブリンキングに負けたんだろうね?」


[様子見だったからじゃない?]

[普通にステータスの配分のせいでしょ]


ステータスの配分のせいか…それはあるかも、ケーシーも全体的に振ってるみたいだったし。


「まぁ、それに一人で勝った私は最強ってことなのじゃ」


やっぱり脳筋ビルドは最強だ!


「しかし、結構奥まで来たと思うけど、ボスっぽいのはいないのじゃ」


第一エリアみたいにボスを倒さなくても先には進めるっぽいので、倒さなくてもいいのだが、経験値はいっぱい貰えるし、純粋に強い敵と戦いたいので、ボスとは戦っておきたい。


俺はボスエリアを探すために、更に森の中を歩き回ることにした。


そして、今までは真っ直ぐ歩いていたが、横に逸れて色々と探索してみることにした。


もしかしたらボスが端っこにいる、なんてこともあるかもしれない。


そう思ってモンスターを蹴散らしながらしばらく探索していると、ノーマルボアでも、ミニトレントでもないモンスターを見つけた。


「でかい蜂?」


子供ぐらいのサイズはある蜂が飛んでいるのを見つけたのだ。


鑑定してみると、


フォレストビー Lv9

HP 100/100


フォレストビー?森蜂ってか。


「モンスターって二種類じゃなかったんだ、このエリア」


こんなに歩き回って、1匹しか見つけられてない、もしかしてレアモンスターか!?と思ってしばらく様子を見る。


すると、フォレストビーがどこかに向かおうとしているのが分かった。


「ついて行ってみるのじゃ」


蜂が向かうところなんて一つしかないじゃないか、これが正解ならだいぶ効率のいい経験値稼ぎができそうだ。


5分ほど後をつけていくと、開けた場所に出た。


そこには真ん中に巨大な木が生えていて、さらにその木に巨大な蜂の巣が付いているのが見えた。


「きたぁ!これでレベルアップし放題なのじゃ」


[え?めっちゃいるよ?]

[これは無理でしょ]


巣を見てみると、見える範囲だけでもフォレストビーが10匹は居る、しかも巣の中にどれだけのフォレストビーがいるかも分からない。


「ふふふ、実は昨日見つけてたあるものがあれば簡単に倒せるのじゃ、そしてそれを手に入れるために一回街に戻らないといけないのじゃ、だから一回デスルーラするのじゃ」


それと同時に一発攻撃してみて、どれぐらい強いのかも見てみる。


まずは低空飛行していたフォレストビーの腹にメイスを叩き込む。


HPを見てみれば、76も減っている、これなら二発で倒せるな。


[人間サイズの蜂は怖い]

[刺されたら死にそう]


後は倒してもらうだけだ、まずはフォレストビーの針を受けてみる。


「ぐっ!」


針は予想通り毒針だったようで、ステータスに状態異常が追加されている。


HPをみると、大体5秒に1、減って行っている。


攻撃自体はだいぶ弱く、HPが10も削れない、でも毒がやばい、多分合計したら一発で80は削られる。


さらに周りのフォレストビー達も攻撃して来て、数の暴力を感じた。


一体一体が弱くても、数集まれば脅威となる。


俺は直ぐにHPを削り切られ、街に死に戻った。

ゲームなので、蜂の見た目はある程度デフォルメされています、全年齢対象のゲームなので、ある程度は配慮してるんですね。

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