0023-手掛かりと登山
俺はゴブリン集落の奥を探索していると、クエストで貰った地図の手掛かりを見つけていた。
「池と、絡み合った2本の木、絶対ここなのじゃ!」
地図に描いてあった目印と全く同じだ、地図を見てみるとこの池から北東にバツマークが描いてある。
「なるほど、ここから北東か…」
こっちは東方向で、東から見た左が北だから…こっちか…
「どんな感じで洞窟があるんだろう」
目印の木から北東に歩いてみる、5分ほど歩いたが、特に何かある感じはしない。
「あれ?地図だとここら変なはずなのに…」
周りを見渡してみても洞窟の入り口のようなものは見当たらない。
[騙された?]
[その地図偽物説]
「この辺で合ってるはずだし、探してみるのじゃ」
地図の縮尺的にここら辺がバツマークの場所のはずなので、辺りを調べてみる。
「特に何もないような気がするのじゃ」
5分ほど周りを探してみるが、それっぽいものは見つからない。
「まぁ、秘密って言うほどだし…そんな簡単には見つからないのじゃ」
とはいえ、せっかく見つけた場所なのにさあ簡単に諦めるはずもなく、その後も洞窟の入り口のっぽい場所を探してみる。
そして20分ほど探し、どこにも無いので、半ば諦めかけながらふと上を見上げてみた。
すると、視界の隅に木の葉と共になにか光るものが入り込んだ。
「何あれ?」
気になったので近づいてみる、真下まで行けばそれが何かは分かった。
木の枝に小さな箱が引っかかっていたのだ。
「もしかして、探してたのってこれ?」
[なんかある]
[小箱?]
小箱が引っかかっている枝はそこそこな高さなので、ジャンプしただけでは届かない、そこで俺は木を登って取ることにした。
「よいしょっと」
木の高さ自体は大したことがないのでものの数秒で木の上に登り、小箱を回収してから地面に降りる。
「中身は何かな?こんなに苦労したんだからいいもの入ってて欲しいのじゃ」
小箱を開けてみると…
中に入っていたのは新しい地図だった。
「また地図…?」
小箱を見つけた時点で予想はしていたが、ここに洞窟はないらしい。
[さらに新しい地図だ]
[また地図の場所探さないと]
今度の地図はさっきよりも難しい気がする。
書いてある目印は2つだけだ、地図には山と近くに川が流れているということしか分からなかった。
「山の側って…広すぎだろ、しかもどの山か書いてないのじゃ」
この地図を書いたやつは見つけさせる気がないのかもしれない。
[次は見つけるの苦労しそうだね]
[そんなすぐには見つからないか]
「はぁ…帰るのじゃ」
この近くに秘密の洞窟とやらがあると思ったから頑張って探したのに、あったのは新しい地図のみ。
テンションも下がるというものだ。
俺はここら辺の探索で疲れたし、一旦街に帰ることにした。
「帰りはホークに戦いを挑みながら帰るのじゃ」
行きはどこまで行くのかわからないから回復を温存するためにホークは無視してきたが、帰りなら話は別だ。
回復を温存する必要もないので、どんどん戦いを挑んでいく。
俺は街に帰るまでに、ホークを2体とホブゴブリンを3匹ほど、倒した。
ホークは飛ばれる前に遠くから短剣を投擲すれば、楽に倒せた。
「投げ武器を買っとくのもいいかもしれないのじゃ」
そんな感じで街まで戻ってきた。
「何気にデスルーラ以外で帰ってくる方が珍しいまであるのじゃ」
[毎回死に戻ってるもんな]
[生きては帰ってこない]
次は何をしようか…聞いてみようかな?
「視聴者のみんなは次何したらいいと思うのじゃ?」
きっと俺の視聴者なら完璧なアイデアを出してくれるはず。
[レベル上げ]
[クエストとかやれば?]
[次のエリアのボスに挑む]
「次のエリアのボスか…厳しくない?」
次のエリアの雑魚敵もそこそこ強くて苦戦してるのに、ボスに挑むのはどうだろうか…
「とりあえず、レベル上げかな?」
レベル上げついでに次のエリアのボスもちょこっと見てみたいかも。
「一番簡単らしい山岳に行ってみるのじゃ」
[あと2時間で夜だぞ]
[夜になる前に早く]
「え、もうそんな時間?」
俺の中では2時間ぐらいしか過ぎてないのだが、実際はもう4時間も経っていたらしい。
「夜になる前に急がないと!」
夜になると強い敵が出てくる、通常の状態でも苦戦するのに、夜になったら戦える気がしない。
俺は南の門へ走っていく。
[洞窟そこそこ長いけどどうするの]
[急げー]
「前回はゆっくり進んだから時間かかったけど、多分走れば10分ぐらいで洞窟は通り抜けれる!」
実際、敵を全無視して奥に進めば大分早く移動できるはずだ。
それに、洞窟に出てくる敵のコボルトは経験値は少なければ、素材も落とさない敵だから、倒さなくても何の問題もない。
俺は道中の敵を全て無視し、とにかく山岳に早く着くことだけ考えて走り続けて、20分ほどで山岳まで辿り着いた。
「はぁ、はぁ、中々に早く着いたのじゃ…」
[めっちゃ疲れてて草]
[何キロくらいあったんだろ]
めちゃくちゃ疲れはしたけど、自分でも驚くくらい速く移動できた。
「そしたら、どんどん登っていくのじゃ」
山は大分大きいから、ボスが居そうな山頂まで登るとしたらサクサク行かないと登ってる途中で夜になってしまう。
体力は限界ギリギリで死にそうだけど、体に鞭を打って登っていく、そして、5分ほどでこの前ハーピィに倒されたところまで来た。
「まだいるのじゃ」
広場を覗いてみると、この前と同じ個体かは知らないけど、ハーピィがいた。
ハーピィLv4
HP 80/80
「先手必勝!」
俺は飛び出すと同時にメイスを投擲する、ハーピィは油断していたのか、飛んでくるメイスに気づくことなく、そのまま死んでいった。
ハーピィ 1匹討伐
獲得経験値 30
獲得ゴールド150
素材 羽×1
「ドロップアイテムはホークと同じなのじゃ」
[攻撃する暇すら与えなかったな]
[その剛腕から放たれる投擲まさに砲撃の如し]
「なんか、ポエミーに言うのやめるのじゃ」
さて、この調子でどんどん登っていくとしよう。
「まだ、2合目ってところなのじゃ、急がないと」
また、険しい登山道を登っていくが、モンスターは中々出てこない。
「モンスターいないからレベル上げの効率は悪いのじゃ」
さらに5分ほど登ると、また少しひらけた場所に出た。
覗いてみると、ハーピィと、山羊みたいな敵がいた。
鑑定してみると、
ゴートLv6
HP 140/140
どうやら普通に山羊みたいだ。
「なんか、ザ・モンスターみたいな敵と、これ動物だよね?みたいな敵がいるのじゃ」
今の所、モンスターと動物の数同じくらいなんだけど。
「よし、やったるぜ」
さっきはハーピィが攻撃してくる前に倒したけど、今度は2対1だし、流石に武器を投げるのはやめておこう。
俺は広場に飛び出し、ゴートとハーピィの前に立った。
「来い!」
ゴートは俺をみるや否や、突進してきた、速度は速いけど、動きが直線的なので、簡単に避けられる。
ハーピィは俺が飛び出ると、すぐに飛び立って、空中からこちらに向けて羽を飛ばしてきている、速度はゆっくりなのでゴートの突進を避けるついでにメイスで払っておく。
ハーピィは空飛んでるので、まずはゴートから倒すことにする。
ゴートはこちらに突進した後は、方向転換をして、もう一度こちらに突進してきた。
「突進しか脳ないのか?」
ハーピィは攻撃してくる気配がないので、このままゴートにカウンターを入れることにする。
突進があと少しで俺に当たる、と言うところで、横に避け、代わりにメイスを置いておく。
ゴートは突進の勢いそのままに俺のメイスに顔から激突して、HPの大半を散らした。
「トドメっと」
鉄の塊に頭から突っ込んだからか、ゴートは動かない、いや動けない。
なので、動けないうちに、トドメの一撃を入れておく。
後はハーピィだけ、他に敵がいないなら武器を投げてもいいだろう。
「そーれ」
メイスをできる限りの最速で投げる。
ハーピィはホークほど速く飛行できないようで、俺の投げたメイスを避けきれずに撃墜された。
ハーピィ 1匹討伐
ゴート 1匹討伐
獲得経験値 60
獲得ゴールド400
素材 羽×1 毛皮×1
トマ Lv11
経験値 244/600
所持金 107850ゴールド
ステータスポイント40
HP 81/81
MP 34/34
STR 187+70
INT 3
VIT 49+10
MGR 69
AGI 94+20
DEX 21
LUK 33




