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0022-ゴブリン集落の奥へ

回復薬も用意して、いざゴブリン集落の奥へ、と門の外に出て歩き出すこと数分、俺は他プレイヤーを発見していた。


「なんか、ゴブリンと戦ってる野良プレイヤーがいるのじゃ」


みた感じソロっぽい、片手剣と盾を持っていて、いかにも戦士ですみたいな見た目をしている。


「ゴブリン3匹に苦戦するようじゃあまだまだなのじゃ」


[3対1なら頑張ってる方じゃない?]

[3匹か…2秒ってとこだな]


でも動きが悪いわけではない、何と言うか攻撃が当たってないだけでテクニックはありそうだ。


「おぉ、なんで逆にそれを外せるんだ?」


目の前にゴブリンがいてなんで剣が空振るのかがわからない、目でも閉じてるのか?


「面白いプレイヤーだなぁ」


このまま見てても終わらなそうなので、名残惜しいがその場を後にする。


「本当はもうちょっと見ていたいけど、今既に3時だからあと3時間で夜になってしまうし、速く探索していくのじゃ」


夜のモンスターは強い、昨日身をもって体験したから間違いない、それに暗くなると地図の場所を探すのも大変になるし、できれば昼間のうちに地図の場所を見つけたい。


「とりあえずゴブリン集落までは、変わりないし、一気に行っちゃうのじゃ」


変わり映えのない森を映していても仕方ないのでゴブリン集落までは走ることにした。


「さて、もう少しで集落だけど、ゴブリンキングは復活してるかなっと」


少しだけ集落を覗いてみると、この前まで真ん中に鎮座していたゴブリンキングの姿はなく、代わりにホブゴブリンが真ん中に立っていた。


「ボスは一人一回なのかな?」


もしかしたらもっと時間をあけたら復活するかもしれないが、少なくとも1日では復活しないと言うことが分かった。


ボスを簡単に周回できてしまうとレベル上げの効率がおかしくなるから妥当っちゃ妥当だ。


「ボスいないなら集落に用はないのじゃ」


今日は集落に入ることなく森の奥へと進んでいく。


森の奥へ進んでいくと、小さな池を見つけた。


「あれ?池じゃん、これが目印の池だといいんだけど…」


地図によると、池の近くに互いに絡みついた2本の木があって、それが目印らしい。


だが、池の近くを見てみても、近くにそんな木は生えていないようだ。


「ここは、違うみたいなのじゃ」


そんなすぐには見つからないか…


「でも、何となくありそうな雰囲気だし、そのうち見つかると思うのじゃ」


池は一つじゃないみたいだし、他の池も探してみよう。


そして、更に奥へと歩き出し、すぐに敵モンスターに出会った、見つけたのは鳥型のモンスターだった。


「鳥ぃ?飛ばれると厄介なのじゃ」


ホークLv6

HP 30/30


鑑定してみるとホークと出た、こいつは鷹みたいだ。


「でもHP低いな、ゴブリン以下なのじゃ」


サクッと倒してしまおうと思ってバレないように慎重に近づいていくと、近づいている途中でホークが

空に飛び上がった。


「飛んだ、もしかしてバレた!?」


ホークは俺が思っていたより索敵距離が広かったらしく、俺に気づいて飛び上がったようだ。


「まぁ、攻撃してきた瞬間に倒せばいいだけなのじゃ」


どうせあのHPなら俺のメイスが掠るだけで倒せるだろうと思い、軽く攻撃に備える。


次の瞬間、ホークは急降下してこちらに襲いかかってきた、その速度は俺の予想より数段速く、なんとか避けようとはしたが、避けきれなかった。


「うわっ!」


直撃は避けたが、爪が掠った。


今の一撃だけで俺のHPは81/81→68/81にまで減っていた。


[速っ!]

[鷹かっこいい]


「普通に油断したのじゃ、次は避ける!」


ホークは俺に突っ込んだ後は再び上昇して、空中からこちらをみている。


さっきは予想してたより速かったから攻撃を食らってしまったけど、もう速度は分かった。


今度は油断することなく、しっかり武器を構え、ホークの動きに注意を払う。


少しの間互いに睨み合う、そして風が吹いた瞬間、ホークが再び急降下してきた。


今度はしっかりとホークを見ていたため、速度にしっかりと対応していくことができた。


ギリギリでホークの爪を躱し、カウンターとしてメイスを振る。


ホーク自体が速い速度で移動しているので、こちらは武器を軽く振るだけで十分なカウンターになる。


「完璧なカウンターが決まったのじゃ」


俺のメイスは正確にホークの胴体を捉え、完璧なカウンターが炸裂していた。


ホーク 1匹討伐

獲得経験値 30

獲得ゴールド200

素材 羽×1


レベルアップ!

ステータスポイント10獲得


トマ  Lv11

経験値 4/600

所持金 106790ゴールド

ステータスポイント40


HP 68/81

MP 34/34

STR 187+70

INT 3

VIT 49+10

MGR 69

AGI 94+20

DEX 21

LUK 33


「しかもレベルアップ!これは幸先いいのじゃ」


[綺麗に決まったぁ!]

[ナイスカウンター]


山岳エリアにも空を飛ぶ敵が居たし、遠距離攻撃できるようになりたいなぁ。


「近距離攻撃しかできないと遠距離がキツいのじゃ」


相手が飛行できる遠距離攻撃持ちだったら負け確だなこれ。


「さて、HP減ったし低回復薬(ローポーション)使ってみるのじゃ」


低回復薬(ローポーション)を使うとHPが8回復して76になった。


「元々のHPが低いから10%回復だと大して回復しないのじゃ」


いちばん最初の回復アイテムだし仕方ないか…


俺は1分待ち、もう一本低回復薬(ローポーション)を飲んでHPを満タンにしてから再び森の奥へと歩き出した。


それから、しばらく歩くとホブゴブリンが徘徊しているのも見つけた。


このエリアはまだゴブリンたちの縄張りらしい。


途中ホークも何体かいたが、下手すると負けかねないので戦いを挑むのはやめておく。


「結構歩いてきたけど、景色が変わらないからどれぐらい進んでるのかわからないのじゃ」


かれこれ30分くらいは歩いているけど、景色に変化がないせいでどこに向かっているのかすら分からない。


「真っ直ぐ歩いているから奥にはいけてるはずなのじゃが…」


少しでも横にずれたら方向すらわからなくなるので帰れない。


そろそろ一回帰ろうかと悩んでいるとメールが一件届いた。


「ん?運営からメールなのじゃ」


メールの内容を要約するとこうだ、


『あと5日でβテストは終わるよ、予定より早いけど許してね、お詫びと言ってはあれだけど、βテスト最終日には全プレイヤー参加可能なバトルロイヤルイベントを開催するよ、イベントに参加したいプレイヤーは5日後の午後7時にログインしておいてね。』


「堅苦しい文章だけど要約するとこんな感じかな?」


[5日後の午後7時からか…楽しみだな]

[それまでにどれぐらい強くなれるのか]


「武器は新しいのを今作ってもらってるし、強いスキルとか獲得しときたいのじゃ」


バトルロイヤルなら強い人たちは多分狙われるだろう、5日後まで目立たないようにしなくては。


「まだ時間はあるし、ゆっくり準備していくのじゃ」


メールを確認しながら歩いていると、前方にまた池を見つけた。


「池だ、近くに目印の木はあるかな?」


池の近くまで歩き、周りを見渡してみる、するとそれらしいものを見つけた。


「あ、あれじゃね?」

βテスト編は100話くらいで終わらせる予定なので、バトルロイヤルイベントは早くても三週間後ぐらいになりそうです。

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