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0021-新装備製作依頼

俺はデスルーラで街に戻ってきていた。


「次の街ってどこにあるんだろ、この街メインだと1エリア経由していかないといけないから遠いんだけど」


第二エリアに行くには第一エリアを通過しないといけないので、この街からだと遠いのだ。


[知らんがな]

[第二エリアの次とかじゃない?]


「まぁいいや、とりあえずモーマンの武器屋行くのじゃ」


[なんで武器屋?]

[これ以上火力上げる気?]


「順位報酬でもらった鋼鉄で武器作りたいのじゃ」


武器屋で作れるかは知らんけど、俺は少なくとも鍛冶屋は見つけてないし、一回行ってみるのだ。


[確かにそんなの貰ってたな]

[火力上がりそうだなぁ]


街の中だと周りを警戒しなくて済むからのんびり雑談しながら歩けて楽しいな。


俺は視聴者のみんなと雑談しながらモーマンの武器屋まで歩いて行った。


「よし、着いたのじゃ」


のんびり歩いたけど5分くらいで着いてしまった。


VRMMOって雑談には向いてないな、戦闘中は雑談なんてできないし、外だとモンスターを警戒してないといけないし。


「モーマン、またきったよー」


「いらっしゃい…ってなんだ嬢ちゃんか…来店のペースがだいぶ早いな…」


これでモーマンに会うのも3回目くらいかな?最初よりだいぶ打ち解けた気がする。


「それで、今日はなんのようで?」


「今日はさ、モーマンに確認したいことがあってきたのじゃ」


「確認したいことぉ?なんだよ言ってみろ」


「素材があったらさ、武器作れたりする?」


俺が聞くとモーマンは少し悩んでから答えた。


「うーん、作れないこともないが、オーダーメイドとなると高くつくぞ?」


どうやら作れるらしい、流石モーマン、頼りになる男だ。


「ちなみにおいくら?」


「何の素材を使うかにもよるが、5万は貰わないとな」


5万か…普通に行けるな。


「じゃあ頼みたいかも、武器製作」


「金あるのか?」


「10万までなら出せる!」


俺が10万までならいけると言うと、モーマンは驚いた様子で言った。


「10万!?子供が持つにしては大金すぎるぞ?」


子供じゃねーし。


「子供じゃねーよ、これでも成人してるのじゃ!」


成人してると伝えるとあり得ないものを見るような目で見られた。


「マジか…嬢ちゃんではなかった…いや、でも見た目は嬢ちゃんって感じだし…」


なんかぶつぶつ言ってる、こいつさてはヤバいやつか?


「まぁ、とりあえず素材はこれで足りるか?」


俺はインベントリから鋼鉄を5個取り出してモーマンに見せた。


「おいおい、これは鋼鉄じゃないか」


なんか、珍しいものを見たみたいなリアクションだ、順位報酬の貰い物だけどもしかして結構レア物なのか?


「珍しいのじゃ?」


「こいつは普通の鉄とは比べ物にならないぐらい硬くて重く、密度が高いんだ」


「へぇ、重いんだ」


「だから5個も使うと流石の嬢ちゃんでも持てないと思うぞ?」


重いってことはその分強いんだろう。


「今の装備と比べるとどれぐらいなのじゃ?」


「少なく見積もっても2〜3倍の重さにはなるな」


[2〜3倍w]

[もはや質量兵器だろ]


「なるほど、じゃあ全部使ってメイスを作ってくれ」


俺が言うと呆れたようにモーマンは言う。


「別に構わないが持てなくても知らんぞ?」


「大丈夫、どうせすぐできるわけじゃないでしょ?」


「あぁ、武器を一から作るなら3日は欲しいところだ、あと今から要望を聞くからできるだけ細かく答えてくれ」


おぉ、オーダーメイドだからある程度要望を聞いてくれるみたいだ!


「まず見た目はどんな感じにする?」


見た目か…バトルロイヤルで使うと考えたら、弱そうな見た目にしたいな。


「なんかいかにも魔法使いが持ってそうな杖みたいな見た目にして欲しいのじゃ」


「魔法使いの杖か…できるだけ近づけてみよう」


いけるみたいだ、これなら他プレイヤーから油断を誘えるかも。


「次に、どんな構造にする?」


これは迷うまでもない。


「先端を一番重くして欲しいのと、殴りやすい感じに形を整えて欲しいのじゃ」


「なるほど…ちなみに聞くけど嬢ちゃんは魔法使いで合ってるか?」


なんでそんなことを聞くんだろうか?


「魔法使いに決まってるのじゃ、ローブ着てるし」


「なるほど…分かった、3日後までに作っておこう」


やったぜ!どんな武器になるかは知らんが、強そうな素材で作った武器が手元に来る予定ができた!


「ちなみにお金はいつ払えばいいんだ?」


「完成した武器を渡すときに払ってくれればそれでいいぞ」


後払いでいいらしい。


「おっけー、じゃあついでに武器のメンテも頼むのじゃ」


「あいよ」


メイスは結構酷使してるので耐久値の減りが激しい、元々高耐久な装備だから壊れてはいないけど、短剣だったら絶対壊れてる。


そのままモーマンにメイスと短剣をサクッと直してもらってから店を出た。


ちなみに料金は1000ゴールドだった、この前は無料だったのにとモーマンに言ってみたらあれは初回のサービスだと言われた。


「これで強そうな武器が手に入る目処が立ったのじゃ、でも要求ステータスがわからないからステータスポイント振れなくなったのじゃ」


もしかしたらSTR300とか要求されるかもしれないし、ステータスポイントは貯めておこう。


[せっかく5個も貰ったのに一つの装備に全部使ったのかよ…]

[防具とかにしてれば全身作れたのに]


「攻撃に当たらなければいいだけだから、大丈夫なのじゃ」


それに攻撃は最大の防御とも言うし、倒される前に敵を倒せば防具なんていらないのだ!


「そしたら、次は薬屋で回復薬何個か買ってから、ゴブリン集落の奥に進んでみようと思うのじゃ」


なんでも風の噂によると集落の奥には池が何箇所かあるらしい、クエストでもらった地図の目印として池があったのでもしかしたら秘密の洞窟とやらも見つかるかもしれない。


中には強力な敵がいるらしいし、回復できるように準備してから向かおうと思う。


俺は一度通りをでて雑貨類が売っている通りまで歩き、薬屋へ。


「えーと、回復薬、回復薬っと」


俺はいつだか野良プレイヤーからカツアゲしたものと同じ低回復薬(ローポーション)を10本ほど購入した、お値段2000ゴールド。


また、ポーションを買ったときに店の人がいいことを教えてくれた。


ポーションは一度飲んでから1分間は効果がないらしいので何回か飲みたい時は1分以上間を空けて飲まないといけないらしい。


まぁゲームの回復にクールダウンがあるのは当たり前だ。


俺は準備も整ったため、ゴブリン集落の奥を目指して、東の門へと向かって行った。


トマ  Lv10

経験値 374/500

所持金 107030ゴールド→104030ゴールド

ステータスポイント30

低回復薬の効果はHPの10%回復です、弱いですね。

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矢張り戦いは準備の時点から始まっているのか…
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