0019-VSフォレストウルフ
ダメージ表記がめちゃくちゃだったので3〜4話を修正しました、それからゲーム内時間周期に合わせるために前の話の配信開始時刻を少し変更しました。
色々変更してしまってすいません。
衛兵さんに土下座してお金を払った後、俺は南の森の入り口まで来ていた。
「さて、森に入っていくとするのじゃ」
[誤魔化さないよ?]
[NPCに土下座w]
ちなみにめちゃくちゃ謝って少し多めにお金返しておいた。
「仕方ない、忘れてたんだから」
まぁ幸い衛兵さんがいい人で許してくれたからいいとしよう。
今はそんなことよりも南の森の探索だ、ここはチュートリアルエリアだと思っていたけど最初のテントまでがチュートリアルエリアで森自体は普通のエリアだったらしい。
「ここのボスはフォレストウルフ、ようはデカい狼なのじゃ」
このエリアのボスであるフォレストウルフは徘徊型でどこにいるかはランダムらしい。
「とりあえず、狼を倒しまくってればそのうち出てくると思うのじゃ」
ここのモンスターは音に敏感らしいのであえて大声で喋ることで敵を呼び寄せていく。
「でてこーい、狼やーい」
2分ほど歩くと後ろから草が揺れる音がした。
「ん?狼か?」
後ろを振り向くと予想通り狼がいた。
「そう言えばまだ鑑定してなかったのじゃ」
ウルフLv3
HP 70/70
意外とHP多いな、まぁ今の俺ならワンパンだけど。
「確かこいつ、瀕死になると仲間呼ぶよね?ちょっと殴って瀕死にするか…」
今の俺のステータスで下手に攻撃すると一撃で倒してしまうのでここは素手を選択、武器を全てしまい、徒手空拳で戦いに挑む。
まずウルフがこちらに飛びかかってきたので避けながら空中でウルフの腹に拳を叩き込む。
ウルフは空中で一撃を入れられたからか、結構遠くまで吹き飛んでいた。
「これでどう?」
HPを確認してみると残り9まで削っていた。
「これなら、仲間呼んでくれるでしょ」
読み通りウルフは遠吠えをあげた。
「よし、お前はもう用済みなのじゃ」
これでこのウルフは用済みなのでメイスで頭を吹き飛ばしておく。
[仲間を呼ばせて即始末…]
[用済み発言に草も生えない]
ウルフ を1匹倒した!
獲得経験値5
獲得ゴールド30
素材、狼の牙×1
レベルアップ
ステータスポイント10獲得
トマ Lv9
経験値 4/400
所持金 100340ゴールド
ステータスポイント20
HP 81/81
MP 34/34
STR 187+70
INT 3
VIT 49+10
MGR 69
AGI 94+20
DEX 21
LUK 33
昨日のコボルトキング戦で経験値はレベルアップ直前まで溜まっていたのですぐにレベルアップした。
「レベルアップーこれで9レベルなのじゃ」
ステータスを確認していると、前と同じように草むらからウルフが出てきた、数は6体、この前よりも数が多いみたいだ。
「じゃあ、1匹残しで他は倒すのじゃ」
こちらにまとめて走ってくるウルフ、だがこの数いて全体正面からくるのはなんでだろう?
まず、一番前のウルフの首をメイスで吹き飛ばし、次のウルフもそのまま頭を潰して終わり、ついでに近くのウルフに蹴りを入れてもう1匹倒しておく、これで3匹。
「狼のレベル上げ効率めっちゃいいかも」
少し警戒しているのか距離を空けている残りのウルフ、だがそこはまだ俺の間合いだぜ?
一気に近づき、2匹まとめてメイスで叩き潰す。
「狼ミンチの出来上がりー」
[怖っ]
[笑顔でミンチとか言うな]
最後の1匹は弱めのパンチで瀕死にする、そして次の増援が来るまで待つ。
「今いる敵を全部倒しちゃうと経験値がちょっとずつ入ってきてウィンドウが邪魔だけど、戦闘が終わらないとウィンドウは出てこないから1匹残して戦闘が終わらないようにした方がいいのじゃ」
そして、瀕死のウルフが遠吠えをして、また数十秒待つと増援のウルフたちがきた。
つまり、ここで今生きているウルフは用済みとなるのでサクッと殺っておく。
そんな感じのループを30分ほど繰り返すと…
「あれ?遠吠えしたはずなのに増援来ないぞ?」
なんか増援が来なくなった。
「もしかして、全滅させちゃった?」
やっちまったのか?と思っていると遠くから草を掻き分けて何かが近づいてくる音が聞こえた。
「いや、まだいるっぽい、けど今までとはちょっと違う気がするのじゃ」
そして、草むらから飛び出してきたのは、かなり体が大きなウルフだった。
鑑定してみると。
フォレストウルフLv16
HP 450/450
「ボスきたぁぁ!」
なんか、雑魚を狩ってたら親玉が出てきた。
[そりゃこんなに仲間やられてたらね]
[フォレストウルフでけぇ]
「予想はしてなかったけど、ボス戦だ!」
とりあえず、まだ生きてるウルフは邪魔なので息の根を止めておく。
それから、フォレストウルフの方を見て戦いに備える。
「ウォォォオン!」
フォレストウルフは一度咆哮を上げてからこちらに体当たりしてきた。
「ふっ」
俺はフォレストウルフの体当たりをギリギリで避けながらメイスでカウンターを入れておく。
だが、フォレストウルフはデカいからか、吹っ飛びはしなかったし、怯みもしなかった。
「HPは削れてるみたいだけど」
フォレストウルフLv16
HP 418/450
でも思ったよりも効いていない。
「もしかしたら、耐久型のボスかも」
もし、耐久型なら俺との相性は最悪だ、圧倒的火力で捩じ伏せてやる。
次は俺から仕掛けることにした、周りの木を使って死角からフォレストウルフに攻撃を仕掛ける。
だか、フォレストウルフは攻撃が当たる直前で回避した。
「避けられた!」
[当たり前だろw]
[狼だろ?鼻いいに決まってる]
「あ、そっか」
鼻とか耳がいいなら不意打ちなんて効かないか…
しょうがない、正々堂々正面から戦うとするかな。
今度は正面から、メイスを右から振りながら近づく、もちろんフォレストウルフは左に避ける。
なので、左に自分も動きながらそのまま右にメイスを振り切ってしまって、そのまま勢いで一回転、勢いを増した一撃をフォレストウルフの鼻先にお見舞いする。
今の一撃は無防備なフォレストウルフの鼻先にクリーンヒットした。
フォレストウルフLv16
HP 234/450
HPもだいぶ減らせた。
「どうや!新技、スピンアタックは!」
[絶妙にダサい]
[カッコ良くはない]
視聴者には散々な言われようだが、俺の中ではかっこいいからよしとしよう。
と、ここでフォレストウルフが大きく遠吠えをあげた、するとフォレストウルフの周りに風が集まっていってなんかカッコ良くなった。
「第二形態かっこよ」
[おぉ、バフ?]
[なんか、風を纏ってる]
「お前は風を纏えるのか、ならば私は魔力を纏おう!」
昨日手に入れたユニークスキル、せっかくだし使ってみよう。
「魔力纏!」
ちなみにこのスキル、今あるMP全て使っても、STR.VIT.AGIを3.4秒+3.4することしかできない。
でもなんかスキルを使うと体が紫色の光に包まれてかっこいい!
「うぉぉぉ!」
ぶっちゃけ3.4ステータスが上がったところで変化は感じられないけど、テンションは上がる!
俺はフォレストウルフに猛ダッシュし、攻撃を避けながらメイスの連撃を叩き込む。
フォレストウルフも俺の攻撃を躱しつつ、反撃を入れてくる。
決着は近距離での殴り合いで決まることとなった。
ちなみに魔力纏は走ってる途中で切れた。
その後は激しい関節戦が繰り広げられた。
フォレストウルフが右上段から爪を振り下ろせば、俺は左に避けながらカウンターのメイスを叩き込んだり、俺が隙を見せるとすかさず噛みついてきたり。
だが決着は唐突に。
フォレストウルフが大きく口を開けて噛み付いてきたところで、ガラ空きだった下顎をメイスで叩き上げる、すると流石のフォレストウルフも顎を強打されればダウンは免れないらしく、隙ができた。
なので俺はそこにメイスの連続攻撃を叩き込んだ。
「これでトドメだぁ!」
最後は上から頭を叩き潰すようにメイスを振り下ろし、フォレストウルフのHPを削り切った。
ウルフ を72匹
(ボス)フォレストウルフ を1匹倒した!
獲得経験値740
獲得ゴールド6250
素材 狼の牙×49 狼の皮×51
フォレストウルフの討伐証×1
レベルアップ!
ステータスポイント10獲得
トマ Lv10
経験値 344/500
所持金 106590ゴールド
ステータスポイント30
HP 81/81
MP 0/34
STR 187+70
INT 3
VIT 49+10
MGR 69
AGI 94+20
DEX 21
LUK 33
「攻撃を食らいはしなかったけど、危ない場面は結構あったな、やっぱボスは強いのじゃ」
[72匹のウルフがお亡くなりに…]
[72匹も倒してたのか]
「レベルアップもしたし、思ったよりもウルフ倒してたみたいなのじゃ」
何はともあれ、これで3体目のボス討伐完了だ!
モンスターでも顎に一撃を貰うと流石にダウンします、でも人だったら即死ですから、モンスターの強さが窺えますね。




