0018-新エリアと目標
作品のあらすじを少し修正してみました。
俺はコボルトキングになんとか勝ち、洞窟エリアの先へと進んでいた。
「洞窟抜けた先は山かぁ」
洞窟を抜けた先はそこそこ高い山岳地帯だった、そして洞窟の出口はそんな山の麓あたりにあった。
「洞窟入る前はこんな山一切見えなかったけど、そんなに進んでたのかな?」
洞窟の中を歩いた時間としては40分ほど、洞窟の中だから正確な距離はわからなかったけど相当の距離を進んでいたらしい。
「一旦街に帰りたいし、そこら辺の敵に街まで送ってもらうのじゃ」
敵に倒して貰えばリスポーンするのは街の広場だ、それですぐに帰れる。
[敵を帰宅手段に使うなよw]
[モンスターはワープ装置じゃないぞ?]
ついでにこのエリアにどんな敵が出るのか確認しておきたい。
「こっちのエリアは他と比べて難易度が低いらしいから、強い敵は多分いないと思うのじゃ」
しばらく山に向かって歩いていくと、細い登山道を見つけた。
「ここ登ってけってこと?狭すぎるのじゃ」
[せま!]
[山登るのか]
「さっきは遠くからだったから気づかなかったけど、山頂が雲に覆われてるのじゃ、絶対あそこがボスエリアだ」
山の上を見てみると山の山頂を雲が渦巻くように覆っている。
まぁ、今は行かないから関係ないけど。
「とりあえず登ってみるのじゃ」
俺は狭い登山道を登り始めた。
10分ぐらい登った頃、だんだん道が広くなってきて同時に道が険しくなってきた。
「はぁ、なんでゲームの中で登山しないといけないんだ…」
ゲームの中ではあるが疲れはある、だから普通に険しい山を登るのはきつい。
[笑顔消えてて草]
[山は敵だった?]
そのまましばらく山を登っていると少し開けた場所に出た。
「なんか、広場に出たのじゃ、はぁはぁ」
広場の中心には鳥人間みたいなモンスターがいた。
鑑定してみるとハーピィと出た。
ハーピィLv4
HP 80/80
「これでやっと帰れる!さぁ早く!帰らせてくれぇ」
[デスルーラマスター]
[ただのヤバいやつ定期]
そのまま俺はハーピィの飛ばしてきた羽に貫かれて死亡した。
そして、死んだら街に戻ってくるわけだ。
「復活!なのじゃ」
これぞ、デスルーラ。
「復活したのはいいけど、もう6時か…」
今日は12時から配信を始めたので既に配信開始から6時間経っているということになる。
一旦終わりにするか…疲れたし。
「今日は一旦配信終わります、次回は明日にしよっかな?」
[長時間配信お疲れー]
[おつ]
「次回は新エリアに進んでみるのじゃ、おつー」
配信終了。
「はぁ、疲れた、やっぱ大勢の視聴者に見られながらだと緊張するなぁ」
この今日は途中で一回休憩を挟みはしたが、深夜0時から午後6時まで合計10時間ほど配信をしていた。
恐ろしく長い1日だった。
「チャンネル登録者は増えてるかなぁっと」
確認してみると1700人に増えていた、6時間前は1300人だったから6時間の配信の間に400人増えたという計算になる。
「1日でこれか…流行りのゲームの影響力はすごいなぁ」
まぁ、これに甘えているようじゃダメだよな、視聴者のみんなを楽しませられるような配信をしていかないと!
「次の配信のために色々準備するかぁ」
俺は次の配信でも楽しく喋れるように会話の種をいくつか考えておく。
それから日課のボイストレーニングと筋トレ、買い出しなどを済ませてから眠りにつく。
「明日はもっと上手くやろ」
次の配信風景を思い浮かべながら…
そして次の日、いつも通りタイマーの音で目を覚ます。
「zzz…ん?もう朝か…」
寝起きからしばらくは声が出ないので配信開始予定時間よりも早く起きる。
そしてストレッチや発声練習をして、その後朝食を食べながらニュースを見る。
そして、ニュースを見ていると気になる記事を見つけた。
「最新VRMMOβテストは最短の7日で終了予定?」
どうやらβテストは正式に一週間と決まったようだ、運営の話によると、思ったよりも攻略が進んでいてこのままだと後続プレイヤーとの差がものすごく開いてしまうので早めにβテストを終えることにしたそうだ。
「まぁ、そりゃそうか、攻略組とか言ってどんどん進んでる人たちもいるみたいだし」
記事をスクロールしてみると最後に興味深い一文を見つけた。
だが、βテスト中にβテスター限定のバトルロイヤルイベントを開催予定、なるほど。
「そんなものを開催する予定なのか…絶対攻略組がトップを独占するじゃん…」
でも、そんな中に一人だけ食い込んでるプレイヤーがいたらめちゃくちゃ面白いよな…
「攻略組、どれだけ強いか知らんけど、頑張って倒せるようになりたいなぁ」
俺の中で目標が一つ定まった瞬間だった。
とは言え、自分のペースでゲームを楽しむことは忘れない、楽しみつつも強くなれたら最高だし。
「さて、今日も頑張るか」
そして配信開始時刻に。
「今日の開始時同接は1800人、昼間からの配信にしては人が集まってる」
今日は平日だし、かなり多い方だろう
「よし、始めるか」
配信スタート。
「みんな、おはよう、トマなのじゃ」
[始まった!]
[おはよー]
「みんなはニュース見たかな?面白い記事があったんだけど」
[見た!バトルロイヤルでしょ?]
[βテスターのバトルロイヤル!]
みんなニュースを見たようだ。
「そうそう、あれさ攻略組が絶対上位独占すると思うのじゃ」
[それは、確かに…]
[仕方ないよ]
「だから、今日から妥当攻略組を目標に気合い入れてくのじゃ!」
[お!?]
[マジか!]
「昨日の総合順位で俺8位だったしね?」
[俺やめて]
[確かに]
「え?俺って言うのダメ?」
一人称も変えるともはや俺が俺じゃないんだが。
[私の方が可愛い]
[あえて僕で]
[俺でもいいけど私がいい]
あー地雷踏んだ、これは変えないといけない流れだ。
「えーとじゃあ私?」
[うむ]
[完璧]
「中身は成人男性だからね?」
[一周回っていいまである]
[中身は気にしたら負け]
中身の性別も年齢も関係ないらしい。
「まぁ、いいか話を戻すのじゃ」
まぁ配信してて一人称はあんまり使わないし、別にいいか。
「攻略組に勝つために、テクニックを鍛えるのじゃ」
[テクニック?]
[なんで、テクニック?]
「多分攻略組の人たちは高いステータスと強いスキルでゴリ押すと思うのじゃ、だけど私はステータスを全てAGIとSTRに振るのじゃ、さらにその上で武器の扱いとか動きとかテクニックを磨けば、勝てる可能性もあると思わない?」
[なるほど]
[一理あるな]
「だからこれからは当たらなければ問題はないって言うスタンスで行こうと思うのじゃ」
こっちは攻撃力だけは高いしね。
「あと、前手に入れた地図、あれの場所も探して行けたらいいなって思ってるのじゃ」
[考えてるなぁ]
[完全に魔法使いのステ振りではないけどねw]
「それじゃあ今日はまず南の森のボスであるフォレストウルフ君からぼこぼこにしていこうと思うのじゃ」
俺は最初に自分がこの街に入る時に使った門から街を出て、南の森へと向かった。
そして、最初に会った衛兵に早く金返せと言われて、土下座して謝りながらお金を返すのだった。
主人公はお金返すの忘れてたみたいですねw




