間話-攻略組の反応
これも短いです、ぶっちゃけ見なくても大丈夫です。
「さて、そろそろ時間だ!装備も整えたし、ゴブリンキングの討伐に行くぞ!」
攻略組のリーダーである『あるふわ』の合図で俺たち攻略組はおそらく最初のエリア最後のボスであるゴブリンキング討伐に向かっていた。
「しかし、情報屋やって正解だったな、最後のボスエリアがまさかあんな森の奥にあるとは」
「まぁ、皆さんからゴールド分けてもらってようやくでしたけどね」
最初に話したのが『もっちまん』それに答えたのが『ケーシー』どちらもリーダーに続く実力者だ。
この攻略組はこの俺『田中ごんざえもん』含めて後8人、名前だけでも紹介しておこう。
格闘家『らっせる』
侍『鈴木』
戦士『アンナ』
盾高い『なす聖人』
魔法使い『コーンミール』
剣士『たいやき』
僧侶『山田一号』
僧侶『山田二号』
山田一号と二号は兄弟だ。
あと、なす聖人さんは配信者で攻略の様子を配信してたりもする。
ちなみにケーシーは騎士、もっちまんは弓使い、リーダーのあるふわは魔法剣士だ。
俺ら12人の攻略組で既に3体のボスを倒し、後一体で完全攻略というところだった、がここで思いもしないアナウンスが聞こえてきた。
『第一エリアのエリアボスが全て討伐されました。
現時点での上位100名のプレイヤーに特典が付与されます』
「は?」
驚く一同、当たり前だ、後少しでボスエリアという時にこんなアナウンスが聞こえてきては。
「どうなっている?俺たち以外に攻略を進めてるグループはないはずだ!」
あるふわが何か言っている。
「そもそも、あのボスエリア知ってるのって私たちとこの情報提供してくれた子だけなんだけど…」
「じゃあその情報提供した奴が先に倒したんだ!」
ここでなす聖人が驚きの一言を発する。
「えーと、視聴者からのコメントで、ゴブリンキング倒したのはソロの配信者みたいだよ?」
「配信者?ってかソロって言ったか!?」
たいやきがなす聖人に詰め寄る。
「間違い無いよ、トマちゃんねるって調べてみな?」
それぞれが調べて、本当らしいということを確認した。
「あー、この子だわ情報提供者…」
そしてケーシーがカミングアウト。
「なんで、先に言わないんだ!あった時に鑑定でレベルは見ただろう?ソロ討伐できるぐらいだ、レベルは高いはずだ」
まぁ完全攻略を阻止されたんだ、多少は言葉遣いも乱暴になるってものだ。
「それが…あった時は5レベだったんだよねぇ」
「はぁ?一桁レベルでボスをソロ討伐したってのか?」
「うーん、配信してはいるけど、このゲームのガイドライン的にアーカイブには残せないし、詳しい情報はわからないなぁ」
「流石に他の配信者の配信見て情報盗むのはマナー違反だしなぁ」
攻略組のみんなは多少口が悪くはあるけど、最低限ゲームを楽しくプレイする上でのマナーは心得ている、だから誰も配信をこれ以上見ようとはしなかった。
「一度会ってみたいなぁそのプレイヤーに」
あるふわが呟くのだった…
この後に順位特典とかありますけど、そこまで書くと蛇足な気がするのでここまでです。
だれがどんなスキル使うか、戦ってみるまでわからない方がワクワクしますからね。




