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0013-下準備

すみません、投稿遅くなりました

ゴブリンキングに倒されて、俺は街に戻ってきていた。


「さっきダメージ入ってたよね?」


死ぬ前に鑑定でHPを確認したから間違いない、確かにダメージは入っていた。


[でもワンパンされるよ]

[ミリだったけどね]


「これは、勝てる可能性が見えてきたのじゃ!」 


ダメージが入るなら、後は気合いで行くしかない、今買える最高の装備を用意して挑もう。


「素材も結構貯まったし、多分ゴールドも大量なはずなのじゃ」


先ほどの戦いで手に入れた素材はこちら


・ゴブリンの小角×9

・ゴブリン剣×8

・ホブゴブリンの中角×4

・ホブゴブリン盾×2


「後、狼の短剣の耐久値が結構削れてるからこれもどうにかしたいのじゃ」


狼の短剣 

耐久値49/130


この短期間で結構使ったし、耐久値が減るのも仕方ないか…


まず俺は冒険者ギルドに向かい、素材を売った。


「今回の素材は全部で7800ゴールドになったのじゃ、これで合計10490ゴールド!」


続いて俺はモーマンの武器屋へ向かう。


「まずは杖を新しくしたいな、振りやすい形の杖だといいんだけど」


[杖に振りやすさ求めるなよ…]

[杖で殴る気満々じゃん]


しばらく歩き、モーマンの武器屋に到着した。


武器屋に入るとモーマンが笑顔で迎えてくれる。


「おう、嬢ちゃんまたきたのか」


どうやら一度あったプレイヤーのことはしっかり覚えているらしい。


「今日は武器を直してもらいにきたのと、新しい杖買いに来たのじゃ」


「なるほどな、とりあえず武器直してやるからだしな」


言われた通り狼の短剣をベルトから外しモーマンに渡す。


「おお、こいつはなかなか使ったなぁ」


「直せるのじゃ?」


「そいつは簡単よ、すぐできるから見てな」


そんなにすぐ直せるものなのか?と思っているとその疑問はすぐに解消された。


「ウェポンリペア」


なんと、スキルを使ったのだ、多分鍛治術とかそんな感じのスキルがあるのだろう。


「はいよ、これで修理は終わりだ」


「おぉ、すげぇのじゃ」


渡された武器の耐久値をみれば最大まで回復している。


「後は杖だな?どんなのがいいとかあるかい?」


「振りやすくて、殴りやすいのがいいのじゃ」


「……杖が欲しいんだよな?」


「振りやすくて殴りやすい杖が欲しいのじゃ」


「なるほどな、じゃあこれなんてどうだ?」


ウィンドウが表示され、そこには2つの選択肢が。


・銀の軽メイス  3000ゴールド

耐久値400/400 STR+30 INT+20

必要ステータス STR70以上


・鉄の重メイス  8000ゴールド

耐久値700/700 STR+70 INT-40

必要ステータス STR180以上


「マイナス?」


思わず声に出してしまった。


「あぁ、そいつは少し重く作りすぎてな、魔法使いが装備できないような欠陥品になっちまったから、もう諦めてできるだけ重くしてみたらそうなったんだ」


少し申し訳なさそうに言うモーマン、おそらくこんなの俺に装備できないと思っているのだろう。


だが…俺は魔法使い(物理)だ。


「モーマン、これだよこれ!こういうのが欲しかった!」


びっくりしたような顔でこちらを見るモーマン。


「いや、だけど流石に装備できないんじゃ……」


モーマンが何か言っているがもう俺の耳には届きやしない。


俺はささっとウィンドウを操作して鉄の重メイスを購入し、早速手に持って振ってみた。


「こいつはすげぇ、めちゃくちゃ振りやすいぞ!」


モーマンは目を見開いて驚いている。


「まじか…それ装備できるのか嬢ちゃん…」


ふははは、これで勝てる!ゴブリンキングを撲殺してくれるわ!


[NPC引いてますよー?]

[魔法使い?冗談だろ]

[デメリット付きの装備、弱いわけもなく]


魔法は完全に捨てることになりそうだけど、そんなことはどうだっていい。


俺はモーマンに感謝を伝え、店を出ようとして、あることを思い出した。


「っとそうだモーマン、ここら辺で魔法使い向けの防具屋ってない?」


「ああ、それならこの店の4店舗右にいた店がある

ぞ」


「サンキューなのじゃ」


俺は今度こそ店から出て、モーマンに教えてもらった店へと向かう。


4店舗先なので、すぐに着いた。


「店が一ヶ所に集まってると楽でいいな」


看板を見ると軽防具専門店と書いてある。


「どんな防具があるのかなぁ」


俺は店の中へと入っていく。


中はマネキンがびっしりで、至る所に装備が飾ってある。


「うぉ、狭いのじゃ」


なんとかマネキンの隙間を進み、奥の少し開けたところまで行く。


「店員どこなのじゃ?」


なんて言っていると、横から声がした。


「ここにいますよぉ?」


「うぉ!?」


なんとこの店員、マネキンに紛れていたらしい。


「びっくりしたー」


「今日は何のご用ですかぁ?」


この店員、全身防具で覆われていて見た目がわからない、多分声的に女性だとは思うけど。


「防具買いに来たのじゃ」


「なるほどぉ、ではどんな防具がいいとかありますかぁ?」


「できるだけ動きやすい防具がいいのじゃ」


「動きやすい防具となると、これとかどうですかねぇ?」



ウィンドウに選択肢は1つ。


・狼皮のローブ 2000ゴールド

耐久値200/200 VIT+10 AGI+5

必要ステータス STR20以上


「この防具はぁ軽くて動きやすい代わりにぃ防御力は控えめですぅ」


なるほど、しかし俺がお金持ってないからか全然選択肢ないな、一応聞いてみるか。


「ちなみに他にはどんなのがあるのじゃ?」


「他のは結構高いですよぉ?見ますぅ?」


もしかして、これ買える装備しかウィンドウに表示しないのかもしれない。


「やっぱ大丈夫、それ買うのじゃ」


これで残金は490ゴールド、もう何も買えないな。


俺は防具を装備して店を後にする。


「それじゃあお気をつけてぇ」


この店もいい感じだったな、少し店員の声がのんびりしてて気は抜けるけど。


現在時刻は2時、万が一にも攻略組とやらには会いたくないのでもう行くとしよう。


「あとちょっとでレベルアップだし、向かいながらレベル上げるのじゃ」


[だいぶ装備強くなったな]

[ゴブリンキングにはメイスで挑むの?]


「ゴブリンキングと戦う時はメイスメインで行くのじゃ、短剣はいざという時の予備って感じなのじゃ」


俺はゴブリンキングがいるゴブリンの集落まで向かう、そしてその道中でゴブリンを4体ほど倒して、無事にレベルアップ!


トマ  Lv7

経験値 1/300

所持金 680ゴールド

ステータスポイント35


HP 81/81

MP 34/34

STR 212+70

INT 3-40

VIT 49+10

MGR 69

AGI 94+5

DEX 21

LUK 33


新しい武器であるメイスの威力は凄まじく、ゴブリンの頭を殴ればスイカみたいに弾け飛ぶぐらいだ。


[メイスえぐい]

[威力が化け物]


「さて、ステータスポインとはAGIに振るのじゃ、攻撃を避けるのには速度がいると思うし」


残りのステータスポイントを全てAGIに振り、俺のステータスはこうなった。


トマ  Lv7

経験値 1/300

所持金 2890ゴールド

ステータスポイント0


HP 81/81

MP 34/34

STR 212+70

INT 3-40

VIT 49+10

MGR 69

AGI 129+5

DEX 21

LUK 33


今はメイスをメインで持っているからこれはメイス装備時のステータスだ。


「さて、そろそろ集落が見えてくるころだし、気合い入れてくのじゃ!」

NPCは何度か話すうちにだんだん好感度が上がっていって喋り方が砕けた感じになります。

あと買えないものを見せても仕方がないので基本買い物する時は持っている金額以上の物は出てきません、見せてくれと言えば一応見せてはくれますが。

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