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0012-超速レベルアップ

俺は今、ゴブリンの森に来ていた。


「そういえば、闇ギルドでもらった地図、まだ確認してなかったし見てみるのじゃ」


インベントリから地図を取り出して確認してみる。


「うーん、これどこなのじゃ?」


取り出した地図は目印となる地形とバツマークが書かれた簡単なもので、これだけでは秘密の洞窟なんて見つかりそうにない。


「小さな池と、絡み合った2本の木が目印ねぇ...ゴブリン狩りのついでにあればいいなってぐらいなのじゃ」


今の俺はとにかくレベルを上げないといけないし、地図の場所を探している余裕はない、なにせ攻略組とやらが昼頃にはゴブリンキングを討伐しに行ってしまう、俺の目的は攻略組より先にゴブリンキングを倒すことだからだ。


「まずは10レベルを目指すのじゃ!」


今の俺は5レベル、相当急がないと10レベルは厳しそうだ。


[攻略組の人たちは8レベルくらいでスキル進化させてたぞ]

[スキルを強化か進化させると一気に強くなるらしい]


「昨日戦った感じ、ホブゴブリンがいなければ集団でも正面から戦えそうだから、どんどん攻撃を仕掛けていくのじゃ」


俺は早速敵モンスターを探して走り出した。


全力で探せばモンスターはすぐに見つかる、1分ほどで俺はゴブリンを見つけた。


「一匹か...」


俺はそのまま隣を走り抜けざまに首を跳ね飛ばし、そのまま次のモンスターを探していく。


ゴブリン を一匹討伐

獲得経験値6

獲得ゴールド50

素材なし


[は?]

[普通に通り魔で草]


「今日はサクサクいくのじゃ、雑魚に構っている暇はない!」


俺はその後も10分ほど走り回り3体ほど野良のゴブリンを倒した。


「なんか、昨日より集団が少ない気がするな...」


それでも一匹のゴブリンだけ倒していても経験値効率は良くない、どうしたものか。


[普通に集落行ってみたら?]

[集団のほうが効率は良いよね]


「集落ねぇ、あそこ真ん中にゴブリンキングいるし、ホブゴブリンも何匹かいるから怖いのじゃ」


死ぬともう一度森まで返ってくるのがめんどくさいので、死ぬかもしれない集落にはできるだけ行きたくない、でももう少し森の奥の方に行ったほうがいいのかもしれない。


「よし、じゃあギリギリ集落には入らない程度の場所で戦っていこうと思うのじゃ」


奥のほうが敵が多いような気がするので奥に向かっていくことにした。


森の奥に向かって数分でゴブリン7匹の集団を見つけた。


「あれ?あの真ん中のやつホブゴブリンじゃね?」


昨日は正面から戦った敵だ、あいつは結局ゴブリンと比べてどれぐらい強いのだろうか?と考えたところで今日の俺は鑑定を覚えていることを思い出して鑑定をしてみた。


ホブゴブリンLv4

HP100/100


「え、これだけしか見えないの?」


[HP見えるだけでもすごいやろ]

[熟練度上がれば他のステもみえるんちゃう?]


たしかにそうか、初期状態でそんなに色々見えるわけないもんな。


「まあいいや、今日はどうせ不意打ちで倒すし」


昨日は正面から行ったが恐らく首に一撃入れられれば倒せると思うので不意打ちを狙ってみる。


周りのゴブリンにバレるのは仕方ないので一旦無視し、ホブゴブリンの下へ走り、こちらを向いたところで首筋に短剣を突き刺す。


「やったか!?」


短剣を首から抜くと地面に倒れていくホブゴブリン、どうやら急所に一撃入れれば倒せるようだ。


残っているのはゴブリンが6匹、もはや俺の敵ではない。


まずは近くにいたゴブリンを蹴り飛ばし、次に近いゴブリンの首を切り撃破、先程蹴倒したゴブリンにとどめの蹴りを放ちながら残りの4匹に肉薄していく。


「そーい」


リーチが欲しいので1番奥のゴブリンに短剣を投擲し、素早く杖に持ち替える、そのまま手前の3匹をまとめて殴り飛ばし、短剣が刺さっているゴブリンから傷口を広げながら短剣を抜き取り倒れている三匹に素早くとどめを刺す。


ゴブリン を6匹

ホブゴブリン を1匹倒した!

獲得経験値66

獲得ゴールド620

素材ゴブリンの小角×3 ゴブリン剣×4 ホブゴブリン盾×1


「これで経験値は107/150...結構倒した気がするけど全然経験値が足りないのじゃ...」


[うわ、圧倒的すぎる」

[瞬殺やんけ」


「経過時間は30分、上がったレベルは0...これはまずいのじゃ」


仕方がない、最終手段だ。


「集落に行って、ホブゴブリンを不意打ちして回るか...」


[平然と恐ろしいことを言うな

[ホブゴブリン逃げてぇ!]


計算したところホブゴブリンの経験値は一体あたり30、5体倒せばレベルが上がる計算だ。


「どうせ後でゴブリンキングと戦うときにじゃまになるし、今のうちに片付けておくのじゃ」


ゴブリンキングに見つかったときのことを考えると少し怖いけど、大丈夫だろう。


その後野良ゴブリンを追加で5匹ほど轢き殺しながら集落へ向かった。


茂みから顔を出しながら集落の中を見てみるとホブゴブリンは8匹ぐらいいるみたいだ。


「全体は見えないけど、見える範囲には8匹か...経験値にすると240、もしかしたら2レベあがるかもなのじゃ」


他のゴブリンと違ってホブゴブリンは見回りをしているらしく動き回っているので不意打ちは簡単だ。


俺は茂みの中を移動しながらサクッと一匹仕留めた、


ホブゴブリン を1匹倒した!

獲得経験値30

獲得ゴールド300

素材なし


レベルアップ!

ステータスポイント10獲得


トマ  Lv6

経験値 17/250

所持金 2690ゴールド

ステータスポイント50


HP 81/81

MP 34/34

STR 187+5

INT 3

VIT 49

MGR 69

AGI 94+20

DEX 21

LUK 33


「お?次の必要経験値はあんまり増えなかったのじゃ」


[歩いていたら突然首に短剣が飛んでくるなんて、怖すぎ]

[不意打ち、恐ろしい]


俺はその後もホブゴブリンを背後からの不意打ちで倒し続けて、次のレベルまで残り23という所まで来ていた。


「結構来たけど、ゴブリンとかに気づかれないように注意してたら結構時間かかったのじゃ」


現在の時刻は1時20分、戦う前に街に戻って防具なんかも買いたいのでもう時間はない。


「とりあえずもう1レベルは上げるとして、7レベルで行けるかな?」


[ステータスポイント全部STRにまわしたら行けそう]

[魔法を諦めればいける]


「やっぱ極振りしかないかぁ」


俺は取り敢えず一旦街に帰ろうとして、天才的なアイディアを思いついた。


一旦ステータスポイントを半分ほどSTRに振ってみて、ゴブリンキングに攻撃が効くか確認するのだ!ここで死んでも街に戻るだけなので街に戻りたい今ならメリットでしかない。


「そうだ、死に戻りで街に帰りつつ、ゴブリンキングに攻撃が効くか試してみるのじゃ」


俺は早速50あるステータスポイントのうち25をSTRに振った、これで俺のステータスはこうなった。


トマ  Lv6

経験値 237/250

所持金 2690ゴールド

ステータスポイント25


HP 81/81

MP 34/34

STR 212+5

INT 3

VIT 49

MGR 69

AGI 94+20

DEX 21

LUK 33


「STRだけ見れば自称攻略組のケーシーの2倍あるぞ!これでダメージが入らないようなら諦めたほうがいいかもしれない」


俺は覚悟を決め、ゴブリンキングへ向かい走り出した、その際鑑定をしてHPを見るのも忘れずにしておく。


ゴブリンキングLv18

HP 500/500


「ここから何ダメージ入るのか!」


昨日は弾かれた、今日はどうだろうか?


俺は短剣を思い切り振り上げ、背中を切りつけた。


「どうだっ!」


ゴブリンキングの反撃が飛んできて、死に戻る直前、俺は見た。


ゴブリンキングLv18

HP 486/500


俺の一撃が確かにゴブリンキングのHPを削ったのを。

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