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名前の消える村 — 昼は多数決、夜は人狼 —  作者: マルコ


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最終幕 第24話 庭砂の線

朝の庭に、細い踏みが一本。足幅が狭い/踵が浅い。

 長谷川がしゃがみ、指で砂をさする。


「外周から様子見。床下も鍵穴も触ってない」


「じゃあ――**“誰が外周を見に行けるか”**の話です」

 俺は紙に丸をつけ、夜間に勝手口の戸を扱える人を洗う。鍵束はかぐら管理。共有は二人で見回り。

 古谷が短く言う。


「庭を歩くぐらい、誰でもできる」


「誰でもじゃない。昨夜は犬が一度だけ庭に向かって吠えた。犬が顔を知って黙る相手は限られる」

 民宿と神社の顔――古谷の目がほんの少しだけ細くなった。


 昼。

 票は二分。共有二票が片方へ寄ると決定する――その手前で止め、**全員の“二十三時前後の動線”を書面で再提出させる。

 古谷の紙には「寝ていた」**の一行だけ。時刻が抜けている。

 長谷川が淡々と指摘した。


「昨夜の“無音の十呼吸”を、“無音”と言い切れる位置にいたのは民宿側だけです」


 紙が集まり、昼は保留。夜へ。


 夜。

 白夜封印/床下蓋/鍵穴トラップは稼働。

 拍子木×2 → 鈴×1(停電なし)。

 鍵穴も床下も鳴らない。代わりに、庭砂の細い線がもう一本。

 朝。点呼――全員応答。

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