第4幕 第19話 逆探知
昼。
鍵と床下と白夜の話だけを詰める。票は割れる。
共有の二票で処刑は成立。
霊媒は、なお沈黙。黒は出ていない。
夜。
白夜は作らない。
拍子木×2 → 鈴×2。停電。
床下の鈴が一度。……二度目が来ない。
外通路の粉が微かに舞い、民宿裏の白がごく一瞬。
戸口下は鳴らない。
代わりに、廊下の角で小さな金属音。
鍵穴に薄い何かが差し入れられた音――外から。
背中が冷たくなる。
床下だけではなかった。戸の外側から鍵穴へ。白夜なしでも、やれる手がある。
鍵の内側トラップに頼りすぎた。
十呼吸が終わり、灯りが戻る。鈴×1。夜が切れる。
朝。点呼。
相馬 みなと――返事はない。
舌の先で自分の名前を探すみたいに、喉が空回りする。
かぐらの声が、遠くで揺れた。
「――相馬 みなと」
返事は、どこにも届かない。
*
目を開けると、カーナビは北東の空を指していた。
ワイパーが藁の線を描く。村の縄が道をふさぐ。
ノートの**“死亡ログ(周回3)”**の欄に、インクの黒が滲む。
……民宿裏の白/床下鈴×1/鍵穴の金属音/外から
忘却ペナルティ:〈民宿の――□ □〉
民宿の女将の名前が、さらに遠のく。
俺はペン先を強く押し、次のページに書く。
周回4:初手
① 白夜を封じる(提灯全没収)
② 床下の通路を潰す(楔→板で蓋)
③ 鍵穴外側トラップ(細糸鈴)
④ 共有者は初日にCO、占い黒で出る/霊媒伏せ/狩人自由を再宣言
⑤ 同票は作らず、序盤で一狼圧殺(時刻×場所×他者名一括提示)
雨脚が、少し強くなる。
最初の夕方へ――周回4がはじまる。
読了ありがとうございます。今幕は床下ルートの実証→封鎖、そして**“白夜”(置き提灯)の逆用で動線を操りつつ、最後に鍵穴“外側”の工作という新事実で覆され、みなとが再びリセットへ。
次幕(周回4)は白夜封じ/床下蓋/鍵穴トラップ**を初手で敷き、共有先行CO+序盤圧殺で一気に流れを取り返します。




