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名前の消える村 — 昼は多数決、夜は人狼 —  作者: マルコ


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19/29

第4幕 第19話 逆探知

昼。

 鍵と床下と白夜の話だけを詰める。票は割れる。

 共有の二票で処刑は成立。

 霊媒は、なお沈黙。黒は出ていない。


 夜。

 白夜は作らない。

 拍子木×2 → 鈴×2。停電。

 床下の鈴が一度。……二度目が来ない。

 外通路の粉が微かに舞い、民宿裏の白がごく一瞬。

 戸口下は鳴らない。

 代わりに、廊下の角で小さな金属音。

 鍵穴に薄い何かが差し入れられた音――外から。


 背中が冷たくなる。

 床下だけではなかった。戸の外側から鍵穴へ。白夜なしでも、やれる手がある。

 鍵の内側トラップに頼りすぎた。

 十呼吸が終わり、灯りが戻る。鈴×1。夜が切れる。


 朝。点呼。

 相馬 みなと――返事はない。

 舌の先で自分の名前を探すみたいに、喉が空回りする。

 かぐらの声が、遠くで揺れた。


「――相馬 みなと」


 返事は、どこにも届かない。


 *


 目を開けると、カーナビは北東の空を指していた。

 ワイパーが藁の線を描く。村の縄が道をふさぐ。

 ノートの**“死亡ログ(周回3)”**の欄に、インクの黒が滲む。


……民宿裏の白/床下鈴×1/鍵穴の金属音/外から

忘却ペナルティ:〈民宿の――□ □〉


 民宿の女将の名前が、さらに遠のく。

 俺はペン先を強く押し、次のページに書く。


周回4:初手

① 白夜を封じる(提灯全没収)

② 床下の通路を潰す(楔→板で蓋)

③ 鍵穴外側トラップ(細糸鈴)

④ 共有者は初日にCO、占い黒で出る/霊媒伏せ/狩人自由を再宣言

⑤ 同票は作らず、序盤で一狼圧殺(時刻×場所×他者名一括提示)


 雨脚が、少し強くなる。

 最初の夕方へ――周回4がはじまる。

読了ありがとうございます。今幕は床下ルートの実証→封鎖、そして**“白夜”(置き提灯)の逆用で動線を操りつつ、最後に鍵穴“外側”の工作という新事実で覆され、みなとが再びリセットへ。

次幕(周回4)は白夜封じ/床下蓋/鍵穴トラップ**を初手で敷き、共有先行CO+序盤圧殺で一気に流れを取り返します。

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