F1wor L spider Lily×snowdrop 彼岸花×スノードロップ
先日、薔薇と、林檎が行った任務、二人は優秀な隊員であったが、任務は失敗に終わった。
その任務で得られた情報は、残念ながらほぼなかったが、研究者のIDをゲットすることに成功し、サーバーにバックドアを開けることにも成功している。そのバックドアを利用していま、俺とスノードロップの情報を敵サーバーに入れている。かなり手ごわいサーバーだ…俺にここまで時間をかけさせるとは
「よし、いけた。かなりセキュリティ固かったなぁ、ふぅ」
かなり、疲れたなぁ…最近疲労感を感じることが増えてきている気がする。歳かな?
さて、後はタッグを組んでいる、スノードロップと日程を合わせて、任務に行くだけだ。
「オトギリソウ、スノードロップに日程確認して、いい日があったらその日にTool X社に潜入任務の予定を入れてくれ」
私の仕事は多い、部下からの文句などをきいたり、情報の確認、自分が直接任務に行くこともある。
かなり疲労もたまってきているが、まぁ仕事を休むことはできない。そのため、最初はつける気は一切なかったのだが、最近秘書というものつけている。非常に優秀でずぼらな俺のいいサポートとして活躍してくれている。感謝してもしきれない。
ふと視線をかんじ、オトギリソウを見る
「どうしたオトギリソウ、俺にそんな敵意を向けて…」
しまった!そうだ、これはオトギリソウの能力だった、こうやってみんなの能力を知っておくのも俺の仕事だというのに、俺はいつもこうやって失敗してしまう、やはり疲れているのか?
「すまん、オトギリソウの能力だったな…俺も疲れているようだ…」
「そうですね、ここ最近かなり仕事続きので。お疲れのようでしたら、私たち部下にある程度の仕事を任せてご自身はお休みになられては?」
そう言われてもねぇ…俺が休むわけにはいかないのよ、俺しか知らないような重要機密もあるし、そのほかにも俺の生体認証でしか開けられないような金庫だってあるし…
「気遣いはありがたいが、俺が休むわけにはいかないのだ。でもこれからも私のサポートを頼むぞ」
「はい、わたくしどこまでも着いていく所存です。それでは失礼します」
はぁ、っともうこんな時間か、どうりで眠いわけだ。ちょっと仮眠取るか…といっても、時間によって眠くなることはなんだが…ある程度人間の生活に合わせて生活はしているもちろん、昼間に寝ることもできるが、やっぱり夜に寝るのがいいだろう、なんとなくだが…それではおやすみなさい…
「…さん、彼岸花さん起きてください!朝ですよ!」
はっ!俺がここまで寝てしまうとは…何たる不覚!そんなに疲れているというのか俺は…
「すまん、それで予定日はいつになった?」
くそ、かなり頭がいたい。風邪でも引いたか?いや風は引かないんだった、F1worウイルスに殺されてしまうからな。それでも、体はだるい…
「明日か明後日の予定です。それでよろしいでしょうか?」
「うむ、かまわない」
ふー、さて今日も仕事するか。かなり、調子が悪いが…
でも今日は、かなりいい天気だ、薄暗くて雨が降っていて。雨でも浴びれば調子が元に戻るだろうか…
「ちょっと、外に出て、雨にうたれてくる」
よいっしょっと、下の階まで降りて、扉から出るのも面倒だから、窓からいつも飛び降りる。
「ふぅ、いい雨だ」
生き返る、蓄積された疲れがすべて流されていく。雨にうたれたら不快に思う人が多いだろう。でもこの体になってから、雨にうたれることが風呂に入るのと同じような感覚になったのだ。
逆に、ふろに入ると暑くてたまらんまるでマグマみたいな感覚だった。
さて、閑話休題。スノードロップに会いに行くか。相談しに
「どこにいるかな…えーと…」
能力ではない、索敵能力で探す、敵ではないが
「いた、いつも熱心なことだな、任務以外の時はほぼいつも訓練場にいるからなぁ」
訓練場にいるそう時間で言うのであれば、圧倒的な一番だ。二位に圧倒的な差をつけている
「やぁ、久しぶりスノードロップ、ちょっと話良いかな」
何でおれが、話があると言うと、みんな少し恐怖心を抱くのだろうか…
「はい、なんでしょうか?私何かしました?」
「いやいや、そんなわけではない。今回Tool X社に潜入するのだが、多分スノードロップから連絡が来てるはずだ、それで日程なんだが、明日か明後日がいいらしいな、その相談をしに来たのだ」
というと、スノードロップは胸を撫で下ろし、ふぅっとため息をついた。
「びっくりしましたよ、彼岸花さん直々に来られるもんだから私がなんかやらかして、解雇されんじゃないかと思いましたよ…」
ははは、そんなことするわけないじゃないか、そもそも解雇したら貴重な人材が減ってしまうから、小さな事には目を瞑るしもしかりに、何かやらかしたとしたら、即刻殺すしな。
「俺としては明後日がいいんだが、スノードロップはどうだ?」
いやこう聞いてしまうと、俺に合わせてしまうのか
「スノードロップの意見だ、俺はスノードロップに合わせるぞ」
明日は、ちょっと商談が入っていてあまりキャンセルはしたくないんだよな…まぁ部下のためだ
「明後日で大丈夫です、明日は大事な商談があるのでは?」
よくわかってる、いい部下だ…感動したよ。
「わかった、じゃぁまた明後日任務の日に、俺が迎えに行くよ」
よし、これで今日の仕事は大体終わった。といっても午後にまた何かしらの仕事が入ってくるんだろうけど。まぁ今のところは訓練でもしておこうかな、スノードロップと一緒に
「射撃訓練いっしょにいいか?俺も最近撃ってなくて鈍ってしまってね」
さて、そもそも銃を実践で使うことが俺の場合あまりないからな、まぁたまには撃つのも楽しいだろうし、気分転換にでもなるだろう。
「うん、まずまずな結果だな」
「あのぉ、彼岸花くんそのうまさでまずまずって、私のこと煽ってますよね?」
いやはや、そんなつもりはなかったんだがな
「これは失敬、そんなつもりは一切なかった、スノードロップもかなり上達したじゃないか」
…?なんで嫌そうな顔をする?
「どうかしたのか?」
「いや、彼岸花くんのほうが、うまいのに上達したって、なによ!見せつけにでも来たのかしらまったく昔からそうよね」
昔か…何年前だろうか、俺がスノードロップを助けたのは、あの頃は…
いかんいかん、このまま回想シーンに行くところだった。
まぁ、簡単に言えば、俺とスノードロップはF1worができる前に知り合っており、親しい仲なのだ。おそらく俺を、彼岸花くんと呼ぶのは彼女だけだろう。
「すまん、そんなつもりじゃ…」
「あっ、クローバーちゃん!こっちこっち」
「あっスノードロップさん、射撃訓練ですか?私もやります…ってびっくりしました!彼岸花さんもいたんですね?お二人ご一緒に?」
なんだよ、びっくりしたって!そんなに、俺影薄かった?
「そういうことでしたら、私はちょっと用事がありまして、失礼します」
用事があるなら、最初っからくるなってんだよ…よくわからん奴だなクローバーは
「すまん、俺も用事だ、またな」
急に、仕事が入ることも多々…なんで俺、F1worなんかのトップになっちまったんだろうか…
「オトギリソウ、なんだ緊急事態とは」
かなり、深刻そうだな、いつもポーカーフェイスなオトギリソウがこわばった顔をしているから
「はい、いま任務に向かっていた、隊員である、カランコエが重症らしいです、ミントが今回復させているらしいですが、それでも間に合わないようで、どうやらF1worが侵食してきているらしく」
なるほど、それを止められるのは俺だけと…
「わかった、すぐに行こう!場所はどこだ?」
「はい、もう門前まできているそうです」
門前か!そこまでは一直線だ、行くぞ!
『情熱』
俺の能力フレイムは、最近習得した能力で、爆発的な加速を可能とする
「大丈夫か?これはまずいかなり浸食を食らっている…今から処置して間に合うかどうか…」
間に合わなくてもいいから、とりあえず処置だ。
『思いやりの心』
恐らく、今読者は、知らない能力が出てきて、驚いていると思うが、あくまでクローバーが知っている。ものを紹介していたのであって、まだまだ俺の能力はある。
思いやりの心は、何かしらの毒やウイルスによって侵されている、人物を対象に救出を行うことができるというもの。
頼む死なないでくれ、ただでさえ少ない隊員だし、カランコエはとても大事な人材だ!
「ウイルスが、減ってきています。その調子!」
よしよし、来た来た体外に放出できているぞ!それにしても、これは新薬だな、採集せねば
「よしできた、後はミント頼んだぞ」
ふぅ、今ので能力を使いすぎたな…今日はこれ以上能力が使えないかもしれない。まずいな…
「それにしても、あの新薬はなんだ?オトギリソウ、カランコエはどこに任務に行っていたのだ?」
あのようなF1worウイルスに関する薬はTool X社しか作れないはずだ…まさか関連企業が?
「えーと、小林工業製鉄所ですね、ここは薬は作っていないのになんで…」
謎は、ますます深まるばかりだ…
まぁ、それは追い追いカランコエが元気になってから聞くとしよう。
「まぁそうだな、この新薬は研究室に回してくれ、俺はすこし能力を使いすぎたので、寝る」
今回出てきた能力説明
情熱:発生時、自身のみを急速に加速させることができる。爆発的な加速なため、ちかくに仲間がいた場合、被害が出る可能性があるので、注意
思いやりの心:発生時、自身、または他対象に、感染した毒やウイルスを抜くことが可能。しかし、体に深く感染していた場合は不可能、初期状態でないと発動できない。
オトギリソウの能力
敵意:常時発動、敵意を発生させ、敵をひるませることができる、仲間にも発動するので注意
とこんなかんじだ