第八話
「どうも九重くん。昨日ぶりだね」
今、俺の目の前にいるのは、あの上松である。上村さんの後にこいつが出てくるとは‥、昨日は猫かぶってやがったのだ‥ 許せん
「あ、どうも‥」
「九重くん今、猫かぶってやがって、って思ったでしょ」
「あ、いや、そんなことないですよ‥‥」
なんで心の中わかるんだよ、、クソっ、こいつ俺の反応を楽しんでやがる‥‥
「君もかぶってるくせに、もっとさらけ出していいんだよ」
歳にあった喋り方しろよ!!、もう歳だろ‥‥、はぁ、もうこいつに合わせるだけ無駄だわ
「はあ、わかったよ。んで、さっさと説明してくれよ、社長さん」
はっはっは、流石に驚いてやがる、その顔写真で撮ってやりたいぜ!
「いつわかったんだい?」
「最初からだよ。客に対してなれてなさすぎたし、普通の会社ならそうはないだろうが、LOTの社長は社員と一緒にゲーム作ってるって聞いてたしな。昨日の時点で怪しいと思ってたんだよ。
それに、社長が考えた案なんだから、それを担当する上村さんはある程度の役職だろ、この隠しイベントの力の入れようからしてな。ってことはその上村さんの話ぶりからあんたはもっと上ってことだ、、、
まぁ、大体はこれぐらいかな。んで、ついでに言うとあんたの性格がこんなこと考えそうな感じだからな、どうせこれも3つある隠しイベントうちの1つなんだろ」
「やはり、君は凄いな、全て正解だ。しかし君は話が長いな、もう少し簡潔にできないのか」
やっぱりこいつはうざいな
「まぁ、そんなことはいいんだよ。早く説明してくれ」
「ああ、わかったよ」
ふう、やっと話が聞けるぜ
「まず、ギアとソフト、あと応募番号のことなんだが、想像の通りあれには意味がある。通常は7の数が多いだけ色々特典があるだから、その特典自体も1つだけ他の数字が揃ってるやつよりも段違いに良い。まぁ、そんなやつはお前以外いないがな」
まぁ、ここまでは予想通りだな
「ちなみに最高でどれくらいのやつがいるんだ?」
「確か最高のやつで7が10個ぐらいだったかな。まあ、こんなに少ないのはあまり出ないように確立を変えてたからだな。そいつでも、キャラクリのとき有利になったり初期の所持金増えたりするだけだけどな」
なるほど、それなら俺はどうなるのか楽しみだな
「次にギアのことなんだが、実はお前のは他の奴よりも性能が良くてな、ラグが無い、0.0000001秒もないとかいうレベルだ。つまりゲームの外と変わらないってことだ。それと、通常は現実より4倍の速さで時間が流れるんだがな、お前は8倍にできる。ただし、自分のフィールドだけだけどな」
それは凄いな‥‥、
「でもそれって、お前らにメリットはあるのか?」
「ああ、将来のための技術開発だからな。今は1人じゃないとサーバーが持たないんだ。あ、あと現実の24時から6時まではダイブできないからな」
ってことは、普通なら一日中ダイブしても3日、俺は6日できるってことか。
「自分のフィールドってなんだ?」
「それはキャラクリの時に確認してくれ。お前には特別な案内がつくと思うからな。ヒントとしてはプレイヤーじゃなければ入れるやつもいるってことだな。」
あの上から目線のヒントを出してくる感じ、うざっ。
「他に説明はないのか?」
「ああ、あとはゲームを楽しんでくれ。ログアウトって言ういいように今回だけしといたから、一回でて、また、入ってこい。今度こそ普通ので入ってこいよ。じゃないとまた、ここにくることになるからな。
あと8倍のおかげでまだ6時になってないから急いだ方がいいぞ、いいことがあるから」
クソがっ なんで大事なこと最後にとっとくんだよ。ふう、落ち着け
『ログアウト』