第十七話
あ! よくよく考えたら、ここからが本題だった!
「あの! 事情もわかったことですので助けたいと思っているのですが、その前に一つ聞きたいことが」
焦って大きな声でちまった
「なんでしょうか?」
流石、大人だ…‥。綺麗にスルーしてくれた。
ヤマトとは違う感じだけど、ラノベに出てくるすごすぎ執事みたいでいいな…
よし、ここは好意に甘えて何もなかったように、っと
「もし、死なずにできたらどうするつもりなんですか?」
「とりあえず、神に戻ったりする気はないということ以外は何も決まっておりません。あ、あと前に申し上げた通り敬語はおやめくだされ」
あっ、そうだった。この人物知りだし、貫禄あるおじいさんだし、自然に敬語が出ちゃうんだよね。
にしてもこの人、か‥…
「じゃあ、助けるからさ、その後はとりあえず俺のフィールド来てくれない?
あと、今更なんだけど、名前を教えてくれない?」
「わかりました。あと、その、私たちは名前が無いのです。封印の時に記憶を名前の記憶だけ無くされたようでして」
名前って重要なのか? 案外その名前当てたら封印解けたりして‥。まあ、そんな簡単にいくはずないか
にしても、来ましたこれ。名付けタイムですね。称号にも名付け効果大ってのもあったし、楽しみだな
「このままだと、呼びにくいから名前をつけるね。うーんそうだな、ゼロでどう?」
「ッ!!」
ん? 何が起こった? いきなりゼロの雰囲気方変わったぞ……
「ラック様、この度は誠にありがとうございます」
「え、何が起こったの?」
「原初神様につけていただいたわたしの名前であるゼロをもう一度名付けしていただいたことにより、全ての記憶と力を取り戻すことが出来ました。このわたし、ゼロはラック様に忠誠を誓い、身も心も捧げる所存です。いたらない若輩者でございますが何卒よろしくお願いいたします」
「…あ、ああ、よろしく」
はっ!、今俺は何を、、、
いかん、フリーズして変なことを口走ってしまった
訂正しなきゃ・・・
はい、無理でした。仕方ないでしょ、信じられないくらい喜んじゃってるんだからにしても、フラグ回収速すぎだろ……
もう、こうなったら覚悟を決めるしか無いな
はあ、にしてもどうして、こうなったんだ?
俺はチートじゃなくて自分で努力して、いろんなもの手に入れてっていう想像をしてたのに……
ウィーン
「うわっ」
いきなりなんか出てきたし
ステータスとはなんか違うな、
――――――――――――――――――――――――
???の使用条件を満たしました 使用なさいますか?
YES or NO 残り10秒
※このスキルを使用できるチャンスは一度きりです
――――――――――――――――――――――――
「はにゃ??」
やばいやばいやばい、どうするあと10秒しかないぞ
しかもチャンスは今回だけだと
でも、もし弱くなったら?
どうしよう、どうしよう、どうしよう
「ラック様!! ご自分の直感を信じてください」
「くそっ、どうにでもなれ!!」
カチッ
うわぁ!!!、光ってる、光ってるーー!!
あ、やばい意識が…
ガクッ
ん……? ここは?
《あ、ラック様、お目覚めになられましたか?》
え、ゼ、ゼロ?
《はい、その通りです》
どういう状況だよ‥‥
《はい、今はラック様が眠ってからLOT内で12時間ほどたっています》
なにが、なんだが。も、もう無理…‥……
ゼ、ゼロ、俺は一度現実に戻るよ。その後で説明頼む
《了解しました》
し、死ぬほど疲れた…‥
「ロ、ログアウト、、」