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不運な生き残りたち

こんにちは。ここでは重要単語を説明していこうと思いますね。

「そうです。最初に起こった爆発はあの日です!今から46億年前に起きた大爆発。通称プリムス。この爆発はかつていた生物を一掃し、今住む地球の基盤を創りました。近年、我々政府による研究で、その爆発のかなめとなる隕石がこちらに向かってきてるということを発見いたしました。いつくるかわからない隕石。その爆心地はトペジェとなっています。威力は壮大で我々を滅ぼすかもしれません。」


ある民家にて


「ママー!あのお星さまなにー?」

「あれはね、私達の玄関よ。」


子供が人形をギュッと握る。


無音の爆発が通り過ぎる。


隕石はたちまち丸いドームとなり、爆風を受けた人間は粒へと変えられ、青い球体は白い膜に覆われる。






「こちら爆心地。まだ水平線が続いていますね。足跡が残ります。白い砂のようですね。今日も月が綺麗です。」


世界は何も阻まれないまま水平線が続いている。

「そちらの様子は?ミコ隊長。」


「こちら東京。建物が残りつつも同じ状態だわ。」

(ん?これは人の服。少し端が黒い。焦げているようね。防護服でだからにおいはわからないが、人がいた形跡はわかる。あれは...スカイツリー。半分から上がない?爆風の衝撃波でああなったのかしら。どちらにせよ真っ白ね。ビルの形は残ったまんま壊れつつも、服の焦げが目立つわね。これは人の形をした何かがあるわね。なんでしょう。)


ミコが手にとって空を見上げる。


ミコ「話に聞いたとおり、セコンドの爆発の話は物理のようね。今も消えない煙とこの防護服、服の焦げがそれを表してる。」


「ミコ隊長。僕たちはここにいるのに爆発が起こりませんね。」


ミコ「そりゃ起こらないわ。ケイジくん。今、この星にヤツはいないもの。私達の中にクラヴィスがあってもヤツがいなければ爆発は起こらない。今は安全よ。今だけは。さて。エスペに戻りましょ。ケイジくん。」


「はい。隊長。」


エスペラーザ(船)の中


「爆心地に何か変化は?」


「いえ、特に...変化は...。残念ながら全員セニサになってしまったようですね。爆心地の一酸化炭素濃度が非常に高かったです。ミコ隊長、白い砂のサンプルを持ってきました。」


ミコ「わかったわ。研究班にそれを渡してきて。これを拾ったの。なにかわかるかもしれない。通してきて。」


「はい。」


ケイジたちが研究室に向かう


「フォラミニスストッパーに通してみて。出力を最大限にして」


白き砂が装置を通る(人間ドックみたいな感じ)


「これは...固まった...血......。エジプトでは跡形もなくなったわけね。東京だと誰かしら生きていてもいいと思うんだけど...。服の焦げ...プリムスはここまで威力を...。」(タンデムを絶対に起こしてはいけないよう私達が頑張らなくては...)


「艦長。まもなくアメリカ支部に到着いたします。ここで食料を調達しましょう。」


「人がいないかもしれないのよ?なんせ爆心地からあまり程遠くなくインパクトをモロに受けたかつてのあの国に行くわけ?ロッコちゃん、頭を冷やしなさい。」


「いえ、あそこにはいろいろなセニサのサンプルが眠っています。船客の一人や二人を増やせます。DNAフェイサーを後ほど使用しましょう。」


(クローンができる時代。DNAがあればまた新たな人間ができるらしい。僕の親はわからないがこのあざは気に入っている。いつか会ってみたいな。)


「ロッコちゃん?なにぼーっとしてるの?ほら!他のみんなも!もうすぐそこよ。」


「艦長、出撃命令を」


「そうね。ACEエスペラーザ発進!」


「エンジン点火っ!大気圏に突入します!」


白き星に希望が突っ込む


(何よ..これは...)


ミコがモニターを見る


(これは...アメリカ支部で何かが起きているわ。さっきまでで何も情報が入らないなんて、えっ?波動がっ!早くみんなに!)

「衝撃波が来るわ!捕まって!」


うっ。力強い波が彼らを襲う


「艦長!後部のユーズシールドが一部破損しました!」


「ここまでは計画通り。そのまま突っ込んでいいわよ。後部ユーズシールドはまだ耐えられるかしら。地上についたら予備部品を取り替えるように。」


「了解。まもなく地上に付きます。エンジン出力を下げてウィングを広げます。」


凄まじい音でエスペは地上についた。


「やはりそうよ。アメリカ支部にユーズシールドを拒絶するアンソードが仕込まれているわね。誰の仕業かしら。ミルル、シールドを解除して。」


「でも艦長!もし攻撃を受けたら船がもろとm」

「いいのよ。アンソードはシールドがある場合よ。お忘れ?」


「...すみません。アメリカ支部に着陸いたします。LPPを。」


「ありがとう。ケイジくん、ロッコちゃん、行くわよ。」


「僕も行くんですか?!」


「ロッコちゃん。あなたは私達とは違ってクラヴィスがない。それだけで連れて行くわけじゃないけど、この先の基地は明らかにわからないことが起きているわ。この星を救いたいなら一緒に来てちょうだい。」


ミコの目は輝いていた。


「...はい!僕も親に会うため進みます!うわああ!」


ロッコが勢いのあまり転ぶ


「おっとっと。僕は大丈夫です!」


「その意気込みよ。LPTの着用方法はわかるわね。行くわよ。ケイジくん、ペインライフルを。」


「どうぞ。操縦員!ドアを!」


ゆっくりドアが開く。冷たい空気が彼らを襲う。


なにもない荒野でミコは口を開く。


「何も忘れ物はない?ライフルは持ったわね。LPTダウンローダーもあるかしら?」


「あっ。あの...艦長...。ダウンローダーを部屋に置いてきました...」


ミコが後ろを振り返る


「エスペはもう空に上がってしまったし、前に進むしかないわね。ほら見えてきたわよ。」


すごく大きな穴が彼女らの前に現れる。


「アンソード濃度が非常に高いです。84%あります」


「大丈夫。そこの階段から降りるわよ。」


大きい穴にコツコツと音が鳴り響く。


「ソナミ。衛生写真を。」


無線機に向かって話しかける


「はい。写真を送りました。」


「大きな波紋のように広がっているわね。ここもずいぶんと...」


地下に到着する。


「衝撃波の正体は、アメリカ支部のユーズシールドの破損から生まれていたようです。アメリカは独自の技術で兵器を作っていたそうですし、その壊れた兵器で衝撃波が生まれていました。」


「艦長!あのネオンシューターから出ていたんじゃないですか?まだ動いているようですし持ち帰ればエンジンや銃も強化できます。」


ロッコが指をさす。


「とりあえずここに来た理由は余った食料品の調達と2回目の調査だが、それも持ち帰ろう。ユーズシールドとのシンクロ率は88%だ。十分強化できる。」


ケイジが兵器から一部のエンジンの部品を抜き取る。


「待って!まだアンソードを!」


どこかから音が鳴り響く。


{緊急対応汎用人造兵器出動}


ゴゴゴゴゴゴ   巨大な人の形をしたロボットが足をだす。


「ここにはいられない!撤退命令!」


「ロッコ。パソコンを。USBにデータを移行してあるな?」


「はい。ここにしっかり持ってます。」


ロッコがUSBをポケットにしまう。


「艦長!あれは...なんですか...?」


{そこのアンタ。止まりなさい。}


ロッコが巨大ロボットに持ち上げられる。


「うわあああああああああああ!しぬううううううう!」


{あはははっ。私はアンタを食べたりしないわ。何をしていたか知りたかったの。人に長らくあっていなかったからね。}


「長らく?あなたいつからここに?」


ミコが見上げる。


{70年よ。この機体に乗っていれば年を取らないの。いつも兵器として使われてきたけど宇宙で活動中にプリムスが。基地に戻れば誰一人いなくてここにいたの。衝撃波で体が動かなくてこの始末。そのUSBで機体が再起動。それで今よ。}


「そうなのね。この星を復活させるにはこの基地からものが必要なの。一緒に世界を救う気があるならあなたも来ない?」


{ええ。もちろんよ。研究班にこの機体から抜け出す方法を聞いて抜け出し、自由を手に入れるの。}


「そうと来たらエスペに戻るわよ。あなたも来てちょうだい。世界を救うわよ。」


「ソナミ!エスペをここによこして!」


「了解!向かいます!」




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