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武器マニア! ピーターの武器辞典 ~人類の始まりから幻想まで~  作者: ピーター


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第41回 乾坤圏(けんこんけん) 無くならない飛び道具(幻想武器)

乾坤圏けんこんけん


 いわゆるチャクラムの形状をしている武器。


 けんというのはインドのチャクラムが中国の地方に伝わってきて発展したとされる武器で、チャクラムそのままの形状で描かれたり、持ち手がついた刃の輪として描かれたりしている。


 日本語での言い方は円月輪となりますが「円・月・輪」と丸っこい物を表現する漢字を3つも使って表現しているので、なんか豪華ですね。


 乾坤圏は中国で語られている物語「封神演義」に登場する哪吒なたが使っています。

 宝貝パオペエと呼ばれる不思議な力を持つ武器防具や道具が多数登場する物語ですね。


 哪吒は哪吒なたくという呼び方を日本ではされている事も多いですが、これは間違いらしいです。

 哪吒なたくという呼び方のほうが広まってしまっているのが現状。


 彼について語るのも面白いと思いますが、今日のメインは哪吒ではなく彼が武器として扱う宝貝です。


 哪吒はこの乾坤圏以外にも多数の宝貝を所持しています。

 有名な物では火尖槍かせんそう混天綾こんてんりょうがあります。

 火尖槍は高熱を放つ火炎放射器のような槍、混天綾は水中で振ると地震を起こす事ができる真紅の布、どちらも恐ろしい威力を持っています。

 

 哪吒は戦いとなると、顔が3つになり、腕が8本に増えるとも言われています。


 多数の宝貝を同時に使い、戦いを繰り広げるその姿。

 1つだけでも災害とも言えるほどの現象を起こす宝貝をいくつも繰り出してくるので、敵に回したくはないですね。


 ちなみに、握り武器になるチャクラムに持ち手部分と月牙がついた形状であれば、乾坤圏という名前で一般向けに販売されています。


 コスプレなどに使うのは良いですが、人を殴ってはいけません。

 宝貝にして、人に向かって投げつけるのはもっとやってはいけません。





 さて、乾坤圏ですが、これは哪吒の生みの親とも言える太乙真人たいいつしんじんが作りました。


 投げると回転しながら飛んでいき、敵の体を切り裂きます。

 もともとチャクラムとはよく切れる刃物ですので、これが宝貝ともなれば切れ味はさらに上がります。


 相手が重装備だったとしても鎧や兜ごとぶった切ってしまうことも可能でしょう。


 射程も明確には書かれていませんが、すさまじく遠くまで飛び、自由に操れたようです。

 強力すぎるほどの斬撃に加えて、追尾性能、威力も命中も申し分ありません。


 さらに、手元に戻ってくるという機能まで完備されています飛び道具なのに、ロストの危険が無く使い捨てにならない。

 ズルすぎる!


 自由に飛び回らせる事ができるのであれば、乾坤圏を自分の周りを飛び回らせて置くだけで、攻防一体のバリアになります。

 その威力を知っている相手であれば戦意喪失にも直結です。


 哪吒はわずか7歳の時に、竜王配下の夜叉という存在をこの乾坤圏を使って、切り捨てています。

 この夜叉は人間ではなく竜であったとされている説があります。


 7歳でドラゴンスレイヤーの称号を得たとは恐ろしい、竜を殺した英雄の中では最も若い、いや幼いとも言える年齢です。


 哪吒が扱う乾坤圏は宝貝の中でも特に攻撃に特化しており、敵対する宝貝使いを倒す時にも相手の宝貝を乾坤圏で破壊することも珍しい事ではありませんでした。


 どれほど強力な宝貝でも、どのような罠だったとしても、乾坤圏の前ではあっさりと切り裂かれて攻略されてしまうでしょう。


 確殺の刃が飛んでくる。避けても避けても追ってくる。

 剣を破壊し、防具を貫き、壁も柱もすり抜ける。

 カランと落ちた乾坤圏、哪吒の手元に返っていく。

 これで安心、助かった。

 それは油断、助からない。

 確殺の刃が飛んでくる。乾坤圏が飛んでくる。

 避けても避けても追ってくる。


 うーん、こんなん使ってくる上に地震も起こすし、火も吹くんでしょ?

 絶対勝てん。

一投両断!


 一刀ではなく一投、ガンドレッドのような物、ゴツイ腕輪を投げる印象が強い方が多いです。

 本来はチャクラムが元となった圏なので、インドの神話にも通ずる物を感じます。


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