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第3回 ゲイボルグ 投げてよし、刺してよし(幻想武器)

ゲイボルグ


 魔槍ゲイボルグと言う表現が多いですね。

 ケルト神話の英雄クー・フーリンが、魔女スカアハより渡された槍がゲイボルクです。


 様々な伝承があるがその辺りを語ると、いつまでもどこまでも語れてしまうためにガッツリとカットします。

 知りたい方はケルト神話を読み込んでください。


 投擲として扱うタイプの槍だが、ものすごい重いので、人間には持ち上げることすら困難とのこと。

 クー・フーリンが半神半人だったこと、さらに凄まじい腕力の持ち主だったからこそ扱うことが出来た槍なんです。


 クー・フーリンは自分の国に呪いがかけられ、自分以外が戦う事が出来なくなった。その中でたった一人で昼夜を問わず、一瞬の休みなく戦い続け、1日100人もの敵軍の勇敢な戦士を屠り続けたという。


 そんな屈強な英雄が扱っていた魔槍を今回はみていきましょう!





 ゲイボルグの能力はいくつかありますが、ここでは2つ紹介します。

 先に言っておきます。グロ注意。


 1つめ、投擲した時にショットガンになる。

 投げたときにその先端が30に分かれ、敵軍に降り注ぐ。1本投げたら、30本がおまけとしてついてくる。


 やり投げは現在の世でも競技としてのこっている(これはジャベリンという実際にあった投擲の槍が元)が、この魔槍ゲイボルグは31人が同時にやり投げをしたのと同じ効果を1人で出せるんですね。


 しかも、めちゃくちゃ重い槍だから、降り注ぐ敵軍はたまったものではありません。


 もし投げるように動かすだけで、30本分のやり投げが出来たとしたら、1日100人どころか1人で攻城戦までこなして、しかも勝っちゃうんです。



 2つめ、刺した瞬間に伸びて枝分かれする。

 これはあちこちの文献にも書いてあるんですが、イメージしにくい人が多いらしい。


 さて、イメージしてみましょう。

 クリスマスツリーみたいな、木をイメージしてください。イメージできました? そのイメージで全てを刃に変えて下さい。それが完成形です。


 ①ゲイボルクが敵に刺さります。

 ②刺さった先端の刃が伸びて、さらに深く刺さります

 ③伸びた刃から、木の枝が伸びるように枝分かれして、さらに刃が伸びます。

 ④枝分かれした刃から、葉っぱが生えるように細かい刃が生えます。

 ⑤③と④で生えた刃がさらに伸びます。


 以上の工程を踏んで、刺さった敵の体内で木が成長するように刃が伸びて、確実に倒します。

 1つ言いましょう、オーバーキル(やり過ぎ)です。





 クー・フーリンはこの自身の槍によって命を落としています。

 ゲイボルグを投つけた相手が、呪詛をかけてこのゲイボルグを投げ返してきました。


 1度目は彼の御者を貫き クー・フーリンは敵を倒すため、ゲイボルグを投げた

 2度目は彼の愛馬を貫き クー・フーリンは敵を倒すため、ゲイボルグを投げた

 3度目は彼の腹部を貫き クー・フーリンはゲイボルグによって死を与えられた


 倒れる事を嫌い、己の死を受け入れたクー・フーリンは石柱に自らを縛り、立ったまま死を迎えた。

 僅か27歳、魔槍ゲイボルグと半神の力と魔術を持っていたとしても、これまでにこなした偉業は多く、紛れもない英雄。

 1人で1つの国全員を相手にした男の壮絶な死にざまでした。


※やり投げなどの練習、前方に人がいないことを確認し、事故が起こらないように最大限警戒しましょう。

 チートっすね!


 今回は幻想武器、ケルト神話より。

 槍ではなく剣として描いている作品もあったりする。


 突くだけで確実に心臓に刺さるとか、足で投げるとさらに強くなるとかもある。

 語源は「ギザギザの投擲武器」「稲妻」という事から来ているらしい。

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― 新着の感想 ―
ロマンの塊ですね
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