第2回 大鎌 見た目のインパクトがすごい!
大鎌
人間の身長と同じくらいか、それよりも長い柄(持ちて部分)を持ち、農作業の鎌をそのまま大きくしたかのような刃を持つ。
槍状の刃を先端につけて、柄を直線ではなく湾曲させたり、禍々しく歪ませたりしているデザインもある。
死神やリッチ、これを描く時にセットで用意されることが大多数だとは思うんですよね。
元々死神は農業に関わるとされている説があったり、神様の農夫という立ち位置で『命を刈り取る』という役割から『鎌』のイメージが根強くあるらしいです。
それでは大鎌の解説いってみましょう!
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さて、さっそく使い方です。
鎌の先端で刺す! 刃をつかって引いて切る!
狙いは一撃死あるのみ。小賢しい使い方は正直できません。
投げつけるような描写や頭の上で振り回す描写、とても絵になりますが、これだけ大きく重い物は投げてもあまり飛ばない上に、軌道も安定しないはず。
頭の上で振り回すのも、鎌の部分の重さが大きくて、ぐるぐる回すのもジャイアントスイング状態にしないと安定しない。さらに遠心力ですっぽ抜ける。
それだけ重い刃ですから、たとえ切れ味が鈍ってもつるはしのように刺さってくれます。思いっきり振れば相手の防具ごと貫けるでしょう。
さらにその刃が湾曲している事もあり、刃に触れた部分に力が集中してすごい切れ味を出す。農作業の鎌は多少刃がこぼれたり、歪んでもある程度の太さの物まで切れるからこれは確かなはず。
あ、気づいた方いましたね。
そうです「当たらない」んです。
形状の都合どうしても大振りになるだけでなく、コンパクトに振ろうとしても刃の位置から振った軌道がまるわかりになるので、避けやすい。
刃が内側へ湾曲しているため、見た目より間合いが狭い。
切る場合には刃を相手の後ろや、上、横から引いて当てるので動きが1つ増える。
試してみたい方は、鉈と鎌で1年くらい放置された畑とかの雑草・雑木を片付けてみてください。鎌の方が1手多く行程があることが実感できます。
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見た目のインパクトが最高の武器である大鎌。
仮面で顔を隠して、全身黒いローブで頭まで覆う。
そして、身長よりも長く骨まで切れそうな大きな刃を持つ大鎌を掲げ、コツコツと足音を鳴らしながら歩く。
こんなやつが夜道や古城の暗がりから出てきたらどうします。
そうです、全力で逃げます!
効果絶大ですね。
実際に雑草処理や芝生手入れの大鎌は販売されていますが、地面を舐めるように刃がついているので振るというより回すように使います。
こっちは私使ったことありませんが、足払いには使えるかもしれません。
※武器は人に向けてはいけません
いわゆるロマン武器!
追加情報
柄から直線になるように刃を取り付けたタイプもあり、ヨーロッパの農民兵が即席武器として使っていた。慣れない武器よりも、使い慣れた農具を加工した物の方が扱いやすいとされていたらしい。