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第20回 グレートソード 3枚の刃を持つ、卑怯な大剣

グレートソード、3枚刃


 まず、グレートソードという名称はありません。

 ゲームなどでは登場している作品もありますけど、ないんですよ。。


 見た目で大きな剣と見える物をグレートソードと表現しているので「この剣がグレートソードだよ」とか「○○㎝以上の剣の事です」とか、決めるラインもありません。

 つまり大きい剣は全部グレートソードです。


 大きい剣が全部グレートソードなら、刀身が複数あっても、ギミックがあってもグレートソードですね。


 え? 暴論ですか、そうです暴論です。

 でも今回考察する武器は、この程度の暴論は小さく見える程、ぶっ飛んだ武器です。


 今回のグレートソードはなんと刀身が3本並んでいます。


 3本の内外側の2本は、その刀身を飛ばす事ができる。中央の1本には細工がされており、刃が分かれて刀身が増える機構がある。

 柄の部分にも槍の先端のような刃が隠されている。そんな武器になります。


 パッと見た目は「連刃刀」や「ツインブレード」の真ん中に一本刃を足した感じです。

 「魔界の剣 卑怯なり3枚刃」で検索すると見つかるかもしれません。


 大元の作品そのものを確認できていないのですが、実際につかったらどうなるのか考えてみます。


 ①複数刀身について

 ②可動式の武器について


 まずはこの2点を考えてみましょう。

 というかポイントが多すぎて、バラバラに考えないと訳わかんなくなります。



 ちょっと話をそらしまして。

 複数の刀身を持つ武器というのは現実・ファンタジーを通して意外とあります。下に行くほどファンタジーです。


 まず、現実ではスーダンにあった投げナイフ「トゥルス」これは複雑な形状の刃を持ち「ト」の形の剣の先に三日月が付いたような形状や「ζ」のような形状をしていたりと奇妙な形状をしています。

 複数に枝分かれするように刃が伸びています。


 先ほども触れましたが「連刃刀」「ツインブレード」は1つの持ち手に並んだ2つの刃を持ち1度の切り付けで2か所の傷を負わせることができます。

 見た目のインパクトも大きいですね。


 重量は剣の定番のロングソードが1.5~2㎏くらいですから、推察すると2.5~3㎏くらいでしょうか、片手で使うには重そうですね。


 十字刀というべき形状もあります。

 これは持ち手と刀身の間の鍔が左右に伸びており、その左右の先端が刃になっています。

 通常の刀身に加えて鍔の左右に2本で計3本の刃を持っている剣。


 ようは、鍔の部分も刃になっていますってことです。

 これは重量は通常のロングソードと同じ程度に考えていいでしょう。


 トリプルソードというものもあります。

 これは設定では3本の小剣を魔法でまとめて、1本の大剣にしています。戦いの中でこの魔法を使うと3本の刀に分かれ、自由自在に飛び回り敵を切りつけて行くそうです。


 大きな剣として使う場合は1本にまとまっているので複数の刀身とは少し意味合いが違ってくるかもしれません。

 重量も小剣3本分なので、重くても3㎏程度でしょう。


 さて、あらためて今回の3本刃のグレートソードを見てみましょう。

 刀身がロングソードと同じ程度と考えて、手元の刃もあり、3本支えられる柄や持ち手部分の強度、そして刃を開く機能を入れる。


 軽く見ても5~6㎏はあるのではないでしょうか?

 グレートソードともいわれるので、もしかしたらもっと長い刀身で重いかもしれません。


 なるほど、重い剣という事は確定です。

 剣でこの重量はドイツの大剣トュヴァイハンダーなど200㎝を超える両手剣などの重さに入りるほどです。





 続いて、可動式などのギミックが搭載された武器を見てみましょう。

 まずは射出する機構から。


 スペツナズ・ナイフは刀身の下、握り部分に強力なスプリングが組み込まれており、弾丸のように刀身を射出することができます。


 ものすごい不意打ちができますが、狙いが外れた瞬間、貴重な武器を手放したのと同じ状態になります。

 実戦配備はどうだったんでしょうか?


 刀身を取り外して打ち出せるようにした、日本刀などが描かれた作品もあります。


 そんなワンタッチで取り外せる刀で、つばぜり合いでもすれば、すぐに外れてしまうでしょう。

 そもそも、不意打ちで間合いの外から攻撃できるなら、初手で打ち込むべきです。


 って言いながら気がついてしまいましたわ、外したら丸腰だわこれ。

 普通に拳銃使うとか、ナイフ持つとかのサブウエポン持った方が効果的に感じます。


 パリィ・イング・ダガーという防御用の短剣の中には刀身が3つに分かれるなどのギミックが搭載されたものがありました。

 刀身が多い事で相手の攻撃を受け止める部分も多くなり、携帯もしやすくさせるギミックでした。


 しかし、これで受け止められるのは小剣程度まで。

 分割する、分割前後に留め金などで分割した刃を固定する機能など、強力な攻撃を受け止めるとこの可動する仕組みが壊れます。


 ビニール傘を思いっきり固い物にぶつければ上手く開かなくなりますよね。可動する物はデリケートなんです。


 今回のグレートソードには柄の部分にも刃が隠されているとのことですが、大丈夫でしょうか。


 相手と切り合っている間に衝撃で壊れでもしたら、射出式なら、自分の手元で暴発してどこに飛ぶかわかりませんが、一番被害が出やすいのは使い手です。


 可動式なら、手が滑ったら自分の手をさっくり切ってしまう所に刃が出っぱなしになる事も考えられます。





 前段階がめちゃくちゃながかったんですが、これらを踏まえて、このグレートソードを考えてみましょう。


 3本の刃の内1本射出すれば、2本の刃が残りますが、残った刃は偏った方に2本ある状態になります。

 この偏った状態で振ると、重い方へ剣がズレてしまいます。


 つまり、上手く力が乗らず十分な威力の斬撃が出せません。

 ならば、もう一本射出してしまえば、残ったのは1本の剣です。

 これなら普通に使う事ができます。


 持ち運びの事を考えると、剣に刀身として持っているよりも投擲用の剣を持っている方が、持ち運びは便利だったかもしれません。


 ただ、間合いの外から2発打ち込んでから、攻撃出来る事は効果的です。


 そして、3本も刃がある剣というゴツすぎる見た目から、飛び道具という卑怯な攻撃が来るとは思わないので最初の最初だけは確実に当たるでしょう。

 この重量と重心のズレをコントロールできるならです。


 残った1本の剣は可動式です。

 この稼働後の刃の状態を調べる事が出来ませんでしたが、パリィ・イング・ダガーの要素があるとしたら、壊れやすい剣なので、最後の一本にするには、ちょっと不安かもしれません。


 これが、魔法的な強力な金属で、壊れない能力があるなら、十分に通用します。


 鞘の中に残った刃ですが、そもそも、手元が重い方がコントロールがいいので、この刃を使う機会はあるんでしょうか?

 2回飛び道具出して、細工ありの3本目の刃があるなら、普通は出番ありません。


 ただ、唯一ハッキリ言えるのは、大鎌と同じく。

 見た目が最強の武器です。


 こんな、ゴツくて、変な見た目の武器持っている奴がいたら、とりあえず撤退します。


 え? しかも剣なのに、飛んでくるの!?

 ひぃぃい!!

間違いなく! 自信もって言える! ロマン武器です!


 そもそも、こんな重い上に使いにくい武器を操れる時点で、こいつ素手でも十分強いよ


 リクエスト頂いたアイテムなんですけど……

 もう! これどうしたらいいの!?

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