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第19回 羅漢銭 銭投げ?手品?それとも暗器?

羅漢銭らかんせん


 これをネットで引くと「ワンダラー」とか「フォールディング」という形でヒットします。これはコインマジックの一種ですね。


 武器としてはいわゆる銭投げや、コインの端を削って刃状態に仕上げた暗器などを指します。


 羅漢銭という表現はリクエストを頂いてから始めて知ったのですが、ゲームや漫画などでは武器や攻撃手段としても取り上げられているようです。

 考えてみると面白いと思ってきました。


 コインというのは、持っていても違和感がない金属です。

 金属である以上重量もありますし、削って研げば刃状に仕上げることも可能です。


 手品のコインマジックで羅漢銭を見ると、指2本分よりもちょっと大きめくらいのコインです。

 直径3.9㎝と書いてあるページもありました。


 調べた中には7.5㎝というジャンボサイズもありましたが、これは多分違う。デカすぎてコインじゃないもん。

 でも、おっきな丸いコインの中心に四角い穴が開いている形状をしています。


 コインマジックの羅漢銭は3.9cmです。

 500円玉が2.65㎝、重さ7gですから、約1.5倍の大きさなので羅漢銭は10~11gくらいでしょうか。

 だいぶ大き目なコインですね。





~銭投げ~

 ゲームや一部の時代劇などでは定番の技ですね、自分の持っているお金というコインを投げつけて相手にダメージを与えるという技。


 前にやっていたゲームでは、ゲーム内の通貨で「3000~5000」を投げつけていました。

 与えるダメージも大きければ、受けるダメージも大きい。ダメージの質は違いますけどね。

 現実世界で5000円を投げ捨てるのはツライ……


 10円玉を3000円分投げつければそれはダメージが大きいでしょう、100円玉を3000円分でもそこそこなダメージになるでしょう。どっちも1枚だと痛いだけかな?


 羅漢銭は1枚あたり直径3.9㎝、重さ予想で10~11g、1枚で大きなダメージを与える事は難しいですが、牽制や不意打ちなどに使う分には十分使えると思われます。


 もちろん、思いっきり投げつけられれば、10円玉でもすごい痛いです。

 10円玉は直径2.35㎝、重さ4gですので、重量は倍以上になるので威力は当然上がります。

 骨を砕くとかは無理でも、羅漢銭なら青痣になるくらいのダメージは出るでしょう。


 でも、牽制に使うには十分な威力です。

 距離を取りながら、次のコインを投げるそぶりをしていれば、すぐには攻めてこれないでしょう。


 指で弾くという投げ方もあるようです。

 人間は目の近くに何か来ると本能的に目を閉じてしまいます。そして、相手が武器を持っているとそっちに目が行ってしまうようになっています。


 右手に武器を持って、手を横に広げるようにして注意を引く、相手に近づき切りかかるそぶりをしたときに左手のコインを弾いて相手の顔へぶつける。


 不意に目の近くに物が飛んできて一瞬目を閉じる、上手く行けば片手で顔をかばう。

 大チャンス到来です。指でコインを弾いただけなのにね。


 護身術の中でも少数の技術ですが、相手の目や顔に向かって小銭を投げて怯ませるという技があるようです。


 戦いの中で一瞬のスキは勝利へ大きな一歩ですからね。

 お金でそれがつかめるなら安い物です。





~暗器として~

 羅漢銭はネット検索でヒットしたものは比較的大きな硬貨です。

 直径3.9㎝もあれば、小さいナイフのような長さが確保できます。半分程度の外周を削り、研いでナイフのように仕上げることもできます。


 投げて刺して倒すということは難しくても、武器を持って入れない場所へ、暗器として持ち込めるようにすることは可能かもしれません。


 ナイフのような刃ではないので、切る事しかできませんが、首筋の動脈を狙う事や耳や目などの感覚器であれば狙えたかもしれません。


 首筋とはいえ、太い血管を切るということは意外と大変です。

 人間の血管を見ることはできませんが、豚肉であればこだわりのホルモン料理屋さんで見ることができます。

 店によってはタケノコともいわれるのが、首などの太い血管です。意外と分厚いんですよ。


 これより多少細いとしても、失血死するほどの出血があるほどの傷を与えるにはちょっと小さい気がしてしまいます。


 また何も暗殺としてではなくても、刃物を持ち込めないような場所に短くても刃物があればできる事は増えます。

 重要な物品に傷をつけてそれを誰かの責任にするなど。考え方によってはこれも広げる事ができますね。


 暗殺よりも、いつの間にか傷を負わされている。

 妙な出来事が増えた。というような不安をあおるような工作をするときに使うアイテムかもしれません。





 思ったよりも数多く羅漢銭はヒットしていましたが、ゲームの銭投げの一種や、マジックとして扱われている事が多いような印象を持ちました。


 接近戦における投擲武器の使い方、相手の視線や注意の誘導となる事が個人的に一番しっくりきます。


 もちろん暗器として使うほうがロマンもありますし、選択の幅が広がります。


 3.9㎝の半円の刃、これを使った工作を思いつけるならこの武器は素晴らしいアイテムになりますね。


 さーて、何をしてやりましょうか?

 とニヤニヤしながら考えてみましょう。

銭投げ!


 硬貨だったり、小判だったりを投げる描写は沢山ありますね。

 ダメージはあるかもしれませんが、これだけで相手を倒せるかと言われるとちょっと難しいかも。


 中国の硬貨(あるいはそれを模しているコイン)を使ってみる。

 リクエスト頂いた物ですが、こんな感じに書いてみました。

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