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〇 ダメージって? 

 みなさん、こんにちは。

 いつも、この武器の話にお付き合い頂きありがとうございます。



 今回は番外編です。

 よく、傷を負ったとか、膝に矢を受けてしまって、とか色々な表現でダメージを伝えますが……

 ダメージってどれくらいで、どんな風に人間はなるんでしょうか。



 いや、頭や心臓を吹っ飛ばされるようなダメージは当然「死ぬ」ってなります。

 ダメージの程度や性質によって、状況によっては死に至る物。一時的に危険な状況になる物、死にはしないが今後の生活に重大な影響が出る物、などなど様々ですね。



 ダメージという用語を調べてみると、損害・損傷・痛手・打撃などの意味があります。



 「状況によっては死に至る」という事をピーターとしてはダメージを受けているという状態かなと思っています。

 例えば 汚物や毒物を塗りつけてあったり、錆びた剣などで切られた場合、傷口には雑菌や毒素がしみこむ事になります。

 これらは、毒素そのもののによる効果以外にも、多数の細菌が体内に叩きこまれますから適切な処置をしないと結果的に命を落とす事になります。



 十分に医療用品と設備が整った病院の近くや、そこへ急行してくれる救急車が駆けつけてくれる場所であれば、大した問題にもならず。

 お医者さんと看護婦さんの仕事を増やして、自分のお財布や財産が減少する程度で済みます。

 国によっては治療費で破産なんてこともありそうですが……



 こんな感じで今回はダメージについて、ピーターの考えをダラダラ~っと書いて行こうと思います。

 『これが正解!』という物ではないので、そんな考え方してるのねって思ってやってください。



 損傷の捉え方や評価の仕方などの体系立てて考えているものではないので、ご了承くださいませ。



◇◇◇



 

 単純にダメージというのは身体の損傷です。

 感染症なども細菌やウイルスによってによって、体の内部に炎症などの反応が出ていますから、これも損傷といえば損傷になるかなと思います。



 ちょっとばかり擦りむいたり、包丁をちょんと当ててしまったり、これくらいの怪我なら日常生活でも珍しい物ではありませんね。

 これくらいなら、お風呂や洗い物でちょっと染みるくらいで、生活上には大きな問題は発生しません。



 戦争中なら行動には影響のないレベルの怪我なので、この程度はダメージとは言えません。

 痛みもそれほど感じないでしょうからね、化膿しないように気を付ければいいでしょう。

 ノーダメージと言ってみたり、HPマイナス1~2程度のダメージですかね。

 


 足をかるくひねったり、力を込める部分に怪我があるとかになってくると、少し話が変わります。

 行動中に痛みを感じていると、本能的にかばってしまうので疲労も溜まりやすくなりばかりか、いざという時に十分に力がかけられず、パフォーマンスの低下に直結です。

 手や足に豆ができて潰れていると、一気にやりにくくなりますよね。

 このくらいは軽度のダメージと言えます。



 もう少し大きいダメージになると、骨が折れたり、数センチにわたるほどの切り傷、深い刺し傷などになってきますね。

 ここまでになると、行動には大きな制限がかかってきます。

 命の危険がせまっても逃げる事も立ち向かう事も困難となるわけですから、戦場からは引き上げざるを得なくなります。

 いわゆる「足手まとい」という奴ですね。

 ダメージを受けたという表現をよく見ますが、実際にはこれくらいの怪我になっているのだとピーターは思っています。



 ここまでになると「状況によっては死に至る」というレベルになってきます。

 出血が止まらなければ、細菌が入ってしまったら、山中で傷を負い帰る事ができなくなれば、海の中だったら、などなど。

 誰かが一緒にいてくれるならサポートももらえますが、1人では十分な治療が難しく、安全な場所までの移動ができなければ「死」の足音が聞こえてきます。



◇◇◇

 


 ダメージと言えばもう一つ。

 ゲームなどでは「スタン」とか「転倒」「ダウン」などの表現がありますね。何かに(つまず)いたり、足を取られたなんてことは誰でも経験があることでしょう。

 ちなみにスタンとは気絶の事です。

 頭を叩かれて脳震盪を起こしたり、立ちくらみを起こした時には一時的ですが動けなくなります。



 ここで注目したいのは体勢が崩れているという事です。特に意識がもうろうとしていたり、フラフラして視点も定まらない状態を意識して下さい。

 この状態だと簡単に重症をプレゼントされてしまいます。

 脳震盪とかまでいくとそうそう、ありませんが、躓いたり・転んだりと言った事は日常でも散見されますよね。



 戦場では「転倒」が非常に危険視されます。もちろん現代でも「転倒」は労働災害の中でも致命的な事に直結しやすいため危険視されています。

 高齢者であれば、これで大腿骨を骨折からの寝たきりコースに直結です。

 でも、武器マニアを読んでくれるくらいの元気な、みなさんは『転んだくらいなんだよ』って思いますよね?



 思いっきり、ガッチガチに鎧兜を装備した状態で転倒したとしましょう。

 これが、下が柔らかい所だったら笑い話で終わりますね。

 なら、敵兵の正面だったらどうでしょう?



 相手にしたら、敵が丁寧にも無抵抗な時間をくれたわけです。

 刀や槍を突き込むでも、近くの石を投げつけるでも、首を抑えてひねり上げるでも大チャンス到来です。

 中世ではフルプレートアーマーを着込んだ敵兵を転ばせてから、メイスで叩き伏せるという戦法も存在したほど。

 たかだか、転んだという事態なのに、これに抵抗できるでしょうか?

 現実的には抵抗が大変に難しい事態です。

 


 ゲームであれば、転倒は1回の行動をキャンセルするくらいです。

 実際の場では転倒は行動キャンセルに加えて、転倒だと見え方が変わったり地面や兜などで視界が狭まり、体制が悪いため回避力も落ちます。

 さらに、相手がこちらの弱い所を狙えるので防御力が下がり、止めに転倒した衝撃分の体への負担がかかり、立ち上がるための体力も持ってかれます。



 単純に怪我だけではなく、こうした転倒・躓き・気絶など、一時的な無力化も状況によっては致命的になりますから、要注意ということです。



◇◇◇



 まとめると、ダメージとは身体の損傷と言えることができます。

 身体の損傷とは、怪我や感染などですね。

 行動に支障が出るほどの損傷まで行くと『ダメージを受けた』と誰が見ても言える状態です。



 そして、身体に大きな損傷が発生していなくても転倒などで、無抵抗の状態になると非常に危険ということですね。

 日常生活でもこうした事故はよく発生しますから、みなさんも気を付けましょう。



 もう少し掘り下げると、「障害」という物もあるのですが、これは治療によっても本来の機能が戻らないことを指します。

 腕の神経が切れてしまい、腕が動かなくなるといった物がわかりやすい障害ですが、中には腹部へのダメージから内臓の障害が残ったり、頭部へのダメージから脳に影響が出るなどのケースもあります。


 

 こうした障害は武器による怪我だけでなく、毒や酸欠、感染症などからも発生してくる事があります。

 中には本人に実感が無いまま、身体を浸蝕しているものもあるので性質が悪い事が多いです。



 毒や感染の状態、やがては死に至るが即死ではほどの身体の損傷。こうした状態は心身とも辛いのですが、やろうと思えば動く事ができます。

 攻撃をして重傷とも言えるダメージを与えても、最後の力を振り絞った反撃を喰らって相打ちになってしまうというケースも戦場では多くあります。

 これを止めるための指標となる「ストッピング」とか「ストッピングパワー」という考え方もあるのですが……

 それはまたの機会に。



 ピーターなりにダメージと言う物をダラダラと語ってみた今日の番外編でした。

 

お読みいただきありがとうございます!


次回からまた武器の話に戻ります。

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― 新着の感想 ―
[一言] ◉リクエスト テーマ『ニセの武器』 ノーダメージ。なにかの武器に似せていて実際の威力は無い(あるいは本物に比べると無きに等しい)…… 武器っポイものです。 策略のために急造した模造品の、…
[良い点] ゲームの世界では簡単回復できるダメージも、現実では……何だか具体的に考えてみると生々しいですね。 転倒は格闘技でもダウンということで、負けに繋がりますものね。
[気になる点] ▷ ダメージ、の話から思い出しました…… 昭和(戦後)に多量につくられた推理小説、あるいはテレビのドラマ(○○サスペンス劇場など)の話です。 犯人が計画的に、被害者や証人を殴って気絶さ…
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