〇 ちょいとコラムっぽい物 斬撃・突撃・打撃
性質を考えてみましょうのコーナー!
どこのゲームだったか忘れましたが、攻撃にも性質というか、属性が持たされているものがありました。
分類は4つに分けられていて、これがとてもわかりやすかったと思います。
『斬・突・打・射』
斬撃
突撃
打撃
射撃
以上の4つ、かっこいいですね「斬突打射」とまとめて読みます。
剣で切り付けて、怯んだ所を突き、傷を負った相手を剣の腹で打ち上げて、とどめに剣を投げつける。
斬突打射の四連撃で全ての性質の攻撃で確実に倒す。
うん、中二病。
この分類では『射撃』に関しては飛び道具全般という広い捉え方になっているので、剣を投げつける事も『射撃』になってしまいます。
そんな勿体ない事は普通しませんし、投げた武器によっても切れたり、刺さったり、潰されたりと色々ありますよね。
なので、この射撃を外します。
『斬・突・打』
この三種にしぼって考えてみましょう。
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『斬』
刀、長刀、薙刀、太刀、サーベルなど
刀剣と言われる物の主な用途、切り付けるという線の動きによって相手にダメージを与えようとする性質。
まぁ、王道っすよね。
『突』
槍、パタ、ランス、フルーレ、レイピアなど
槍や刺突剣などの攻撃方法、突くという点の攻撃を行う。威力が高くなる事が多く、致命傷に至る物も少なくない。
確か剣道では最初は突きは禁じ手になっているんじゃなかったっけ、理由は危険だから。
『打』
拳、蹴り、ハンマー、メイス、棍棒など
重さや衝撃で相手にダメージを与える。斬撃や突撃と違って、一見外傷が無くても骨が折れるなどの致命的な事態を引き起こす。
当たった場所を中心にダメージが面のように広がる。
ようするに殴るってことっす。
この3つが基本的な性質と思っていいのではないでしょうか、ですが、複合的な性質を持つ武器もあります。
『斬・打』 斧
刃物の部分の切れ味は相当だが、その質量による衝撃を加えて切る。たとえ刃が少し曲がったとしても重さと衝撃で叩き切ることができる。
『斬・突』 長剣・直刀
日本刀のような反りを持つ剣は突よりも斬の比重が大きい。まっすぐな刀身であれば突も斬も同じ程度に行う事ができる。
『打・突』 クウォータースタッフ
単純に細長い木の棒、振ってぶつけるのではなく、刃物に頼らない突きである打突を主に行うための武器。
打突に関してはあまり実例はありませんが、斬打・斬突の性質は以外と多い事がわかります。
そもそも打突武器は、トンファーとか、棍とか複雑な使い方が出来る物が多い印象がありますね。
◇
3つの性質が全部ある物もあります。
使い分けが必要なので、複合とはちょっと意味が違ってきます。
『斬・突・打』 ハルベルト
長い柄に斧、反対にカギ爪、先端に槍がついている。
斧の斬・打、槍の突きができるだけでなく、カギ爪部分で引っかけて叩くという複雑な使い方が出来る武器。
『斬・突・打』 鎖鎌 (くさりがま)
農作業の鎌に鎖がついて、鎖の先には分銅がついている。
分銅をぶつける打撃、鎌の先端での突き、振り切る斬撃、と使い分けて戦います。
基本は分銅を振り回して相手にぶつけたり、絡めとったりして、体勢を崩させてから、鎌で刺すか切るかしてとどめをさす。
◇
斬・突・打のどれが優れているというわけではありませんが、この辺の性質を考えながら資料を読むと、使い方のイメージがしやすいので楽しくなります。
ちなみに防具もそれぞれの対応に特化したものや、機動性確保のために敢えて軽く作る物も出ているので、対○○の防具と思うと、それも楽しいですね。
そして意外なことに「斬」だとそんなに人は死んでません。
死に至るのは刺されたという怪我が致命になることが多いので、一番危険なのは「突」です。
頭をちょっと切られても死にませんが、大きい石
ぶつけられたり、槍で貫かれたりしたら確実に死にますからね。
武器防具を使う、戦争や殺し合いを肯定しているわけではありません。
このような歴史があったということと、そこには血で血を洗う闘争があった事は忘れてはいけません。
斬・突・打の性質が増えて、洗練されるほど、怪我人や死人の増加につながるのですから。
トリッキー系統を入れたりすると複雑になります。