第一次日朝戦争-2 東京湾の炎
えーすみません。もう少し早く出す予定だったのですが体調を崩してしまいました。(ストレス性の出血性胃炎もしくは胃潰瘍)
申し訳ありません。
東京湾 海上自衛軍 主力艦隊。
“直ちに不法に接収された物資を返還しなさい”
演習名目で緊急出港した日本国海上自衛軍の艦隊は東京湾口部に東京湾を封鎖する形で布陣している。湾内にいるのはアメリカ極東艦隊の大兵力である。
この時、世界各国の軍事は2020年代と比較にならない規模になっている。それはこの米極東艦隊を見るだけでも明らかである。
海を埋め尽くすほど…湾内での艦隊運動を阻害するほどの数。がここに集結していた。
「まず戦いはしばらく始まらない。その間に我々は戦力を集中する。」
この主力艦隊の司令官は沖田 洋一という男だった。階級は一等海将(大将相当) である。
「本国に持ち帰る戦力を消耗させぬためにも敵は持久戦に打って出るだろう。」
と続ける。女性副官がそれに続く。
「現状を報告しますと日本側の戦力は 第一主力艦群 第四支援艦群 それぞれの直属護衛艦隊と第40・45・51・57・67標準型護衛隊の
総数
空母4 ヘリ空母1 イージス艦5 防空駆逐艦1 駆逐艦14 フリゲート28
アーセナルシップ(大型補給艦の一部) 4 ドック型揚陸艦2
です。」
「増援も来る。第二、第三主力と第二、第三補助。16個標準型護衛隊
総数
空母4 ヘリ空母2 イージス艦10 防空駆逐艦2 駆逐艦32 フリゲート64
アーセナルシップ(大型補給艦の一部) 8 ドック型揚陸艦3 強襲揚陸艦5
だ。」
総司令の沖田が励ますように言う。
「で、ですが敵は」
参謀が動揺したように言う。
「ああ。圧倒的に多い。それとアメリカは敵ではない。その表現は判断を硬直化させる。表現を変えたまえ。」
だが強いとは言わないと同時に間違いを正す。
「アメリカは
原子力空母4 イージス巡洋艦6 イージス駆逐艦44 フリゲート140 強襲揚陸艦4 ドック型揚陸艦20
通常動力空母8 ステルス駆逐艦5 汎用駆逐艦20 旧式原子力潜水艦9 原子力潜水艦2
通常動力潜水艦16 巡航ミサイル原子力潜水艦6
の総数284隻」
「2000年の総戦力に匹敵する戦力です。」
と参謀は叫ぶ。完全にビビっている。
「まあしばらくは決戦にならないと思いますよ。ね沖田さん。」
その時口を開いたのは若手筆頭第40護衛隊司令の北雲 裕樹だった。
「ああ。さっきも言った通り持久戦になる。」
「だけでなく破局噴火が起きなかった場合も考えないといけない。消耗した戦力では中露とやりあえません。彼らは噴火するまで脱出はしたくはない。噴火が起きなかった時のことを考慮に入れなければならないからね。」
と続ける。
「そうなるとこのままですね。」
参謀の一人が言う。
「しかし、米インド洋艦隊が転進してきて背後を突かれてしまうでしょう。」
「しばらくは時間が味方になるがそのうち敵になるということか。」
参謀と各部隊司令官たちが言う。
インド洋艦隊の戦力自体は極東艦隊よりも少ないものの原子力空母3 通常動力空母6 等を含む大艦隊である
「奇襲しようにも簡単にやられる。」
「機雷で封鎖するなら!!」
「東京湾海底谷には機雷は敷設できない!!」
意見が混同する。同時に軍議は困窮する。
「提督!!沖田提督」
若い自衛官が飛び込んでくる。
「緊急電であります。」
そう叫ぶと彼は一枚の紙を渡す。
「軍議は継続。様々な案を出せ!!没案も含め報告せよ。」
「了解!!」
その返事を聞くと沖田は会議室を後にした。
東京 旧市街地
上空に爆音が響く。ジェット戦闘機が超低空侵入で東京湾に向かっている。市街地の残骸とビルとビルの間をとびぬける。
「うるへーこげな時間に!!」
老人がビルから外を見る。この時代の旧商用ビルは震災で割れた窓ガラスを修復する余裕もなく、木材とタイルでできた壁を中側に作りそこで暮らしている。しかし、外には出れる構造になっており、そこは事実上のベランダになっている。
そしてその老人はそこから外に出る。ちょうど彼の建物は東京湾を望む構造になっており、米艦隊を一望できる位置である。この旧東京入植地では最もいい眺めが見えるだろう。
だがその構造のために灯台や湾内観測台の役目もおっている。昼間はレーダーに頼らずとも目視で船の位置がわかるので電気代の節約のために人間の目視に頼る。
「なんだあれば」
近くの望遠鏡を覗く。普通、入港する艦船の動きを監視するため多数の人間が詰めているが今日はその彼らはいない。そりゃそうだ。目の前で戦争が起きようとしているのだ。入港管制なんてしなくとも問題はなかった。
「VTOL?」
望遠鏡で覗いた機影を見て老人はそうつぶやくしかなかった。
1月8日 札幌 首相官邸
「総理!!いずこに行かれていたのですか」
迎えに出た秘書の一人がそういう。
「どこかって新千歳を視察していたんだが?あそこの規模は1日では回り切れる規模じゃないからな」
ととぼけた口調で言う。
新千歳周辺は2010年代と比較して比較ができないほどの発展を見せていた。次々建てられた航空機関連工場をそれに伴って拡大した需要用に対応するように作られた第2・第3空港等の施設が並び。地下にも部品工場が並ぶ。その周りは陸上自衛軍の要塞ともいえる防衛線が並び、難攻不落の要塞地帯を形成している。拡大する工事はいまだに続けられており、引き込み線からは大量の土砂が運び出されている。
それらをすべて視察することは物理的に数日かかるといわれており、構造をすべて理解している人間などいないとされている。
「地図は渡されるけどこれがあてになるか知らんよ。」
手に持った紙をうちわ代わりにしてそういうしかなかった。
1月9日 ホワイトハウス
「無理だな。今こっちも忙しい。」
ホワイトハウスでは日本の外相と大統領が話している。
「大統領。それは…。」
戦力の残留を求める発言にきっぱりとした発言を行う.
「遠野爺。そんな言い方じゃあんで――」
一緒に来ていた戦略担当大臣の辻 十三がそう切り返す。遠野爺といわれたのは遠野 太郎という老人で元は外務省の官僚出身で各国に太いパイプを持つ人物である。交渉事も得意だが、この型にはまらないアメリカ合衆国大統領には手を焼いている。
「大統領。日本は難民を相当数受け入れる。だが日本の状況を考えると日本だけでそれを守り切れるかわからん。」
「そのために必要というのか。」
大統領は食いついた。日本の大規模災害の時のように大規模な災害が発生する場合、国外避難民という形で国外に逃したほうが効果的な場合があるのだ。
「ハイ。我々は1000万単位を見込んでいます。」
そう数をも言う。
「貴国は自国の避難民問題も抱えてはいまいか?そちらはどうなっているのだ。それに1000万も受け入れる能力はあるのか?」
大統領はいぶかしむように言う。事実、2020年に大規模震災で合計3000万人の人間が一時的な国外避難民として国外避難した。そのうち現在死亡が確認されたもしくは帰国したもの当該国に帰化したもの合計2000万人。残り1000万人が外国主に欧州と南米、アフリカ、オセアニア、一部アジア(南アジアと東南アジアが主流) に避難している。
「アメリカ人1000万人を受け入れて日本人難民ありじゃ他国の民衆は文句言うだろうて。」
大統領はそうにらむ。
「はははその点は問題ないです。帰国させる余裕もありますし。」
笑って余裕を見せる。
「貴国は帰る余裕がないと断ってきた難民も多いのではないか?」
確かに帰還事業を考えると10年をめどにしていた帰還計画は2年の遅延と1000万人の避難民がいた。合計4000万人いた避難民の4人に1人が帰国できていないのだ。
「10年で帰還とはきつい。年300万を受け入れるに等しいからなあーー。」
「だが君は一気に1000万人を帰国させるといっている。同時に同数のアメリカ人難民をも受け入れるとも言っている。疑わなくてどうする。わが国民ぞ!!」
大統領は一癖あるものも国民思いの大統領ではありそうだ。
「我が国の食料は気候災害が発生しても大した影響を受けんです。現在の食料生産高のほとんどが地下農場で作られたハウス物ですからね。生産の余剰もあるし、それは備蓄に回している。」
彼が言うことは国際社会に対する冒とくであると同時に日本人難民に対する冒とくも等しい。日本には残された1000万人の日本人難民に対する。前者には彼らを養うための負担を負わせたことになるからだ。しかも日本は養う能力があるにもかかわらずである。後者には帰る希望を踏みにじっていることになる。
「それは各国を冒とくしていることにならんか。」
それに対して突っ込む。
「貴国を信用していますし、貴国には実質損害はないでしょ?」
アメリカは優先帰国対象国になっており、すでにすべての日本人難民が帰国している。そのためほとんど被害はない。それにそのうち数百万はその国の産業に必要不可欠な人材と化している。
「ほかの国にもほとんどない…か。」
その事実を知っているかれはそう答えるしかない。
日本人難民の活躍は世界中が知っている。南米とオセアニア、中東では世界経済を維持してきたほどの仕事をしていた。そのことは世界各国が知っている。特に西側の海運はそれで救われたのだ。
「どれほどの量が余っている?」
日本人が難民受け入れを遅らせたことで何人分の食料が浮いたのかと彼は聞いているのだ。
「その辺の数値については極秘です。私も知らんのですから。」
そう手を上げる。
「ともかくアメリカ人難民たちを守るために戦力が必要ということか。」
「まあそうですね。」
そして大統領はそれなりに物分かりがいい。
「で、何人受け入れる?」
「はあ…。」
「高々1000万で艦隊一つ抑えるわけにはいかんのでな。」
大統領は艦隊を高値で売ろうとする。
「指揮権譲渡で6000万が相場といったところですかな。」
「もう少し高いがな。」
「その辺の交渉はあと後でいいじゃなかろうか」
と遠野が言う。遠野は引き際をわきまえている。
「そうだな。」
大統領は言う。
「帰還について首相から一案が出ています。」
というと茶封筒に入った書類を渡す。それの1ページ目を見て
「国防長官と相談してみるから少し待っててくれ。」
欧州各国
「アメリカ人難民受け入れ反対!!」
アメリカイエローストーンの異変が報道されるとすぐに人々は動き出した。災害が起きればアメリカ・カナダ両国の災害難民総計3億5000万人が避難する必要性が生まれる。かつて欧州で受け入れた日本人難民は最大900万人。現在3分の2が帰還し残り300万。さらに彼らも現状の優先帰還対象として2032年度中の帰還が最近発表されており、実質的に難民の負担は今年で終わりだったのだ。
「くたばれアメ公!!」
「散々地球を痛めつけてきたアメリカ人は地球に殺されて当然だ!!」
殺気立つデモ隊。デモ隊はアメリカ国旗を燃やし、アメリカ合衆国大統領の写真を貼ったマネキンの首を落とす。火炎瓶を治安部隊に投げつけ米国資本の店を破壊する。
アメリカ人難民は日本人難民よりもたちが悪かった。数は一桁多いし、イエローストーンの影響は何年続くかわからない。その間数千万人を養うことが果たしてできるのか。できたとしても日本人難民とは比較にならない程の苦悩が待っているのだ。
そうある男から焚きつけられた彼らは一斉に動き出した。一斉に動き出したのはそのほうが世界に対する影響が大きいからだと説明された。そして彼らはそれに従った。
ヨーロッパ各地の都市では運動を焚きつけられた人間ばかりではなく数多くの市民がその場の感情で参加した。どのヨーロッパ人たちも日本人難民に対して何かしら我慢をしていたのだ。その怒りが爆発した。
「催涙ガス弾を発射しろ!!検挙!!」
機動隊が暴動を抑えるために動き出す。警棒を持った機動隊が市民をたたく。ショットガンを持ったものは催涙ガス弾を乱射する。
市民はさらに怒り、暴動は加速する。規模が増大し、ついに軍が必要となる事態になった
その様子にほくそ笑む男は国際空港の飛行機に乗り国外に出て行った。
「もうこの名前は使えないな」
ともつぶやいた。
関東北部 地対艦ミサイル連隊
「データリンクを確保。射撃位置を確保!!」
地対艦ミサイル連隊というのは日本独自の部隊である。四方が海に囲まれた島国日本では艦艇や航空機以外にも艦艇を攻撃する手段を必要としたのである。
想定されていた攻撃目標は沿岸に停泊する強襲揚陸艦やドック型揚陸艦、エアクッション揚陸艇などであり、上陸作戦中の防衛作戦が想定されていたミサイル連隊はその中で機動運用され戦争が起きそうになると緊急展開される。
「同時弾着のためトリガーを移譲します。」
若い通信ケーブルを持った兵士が言う。
「有線も展開できたんだな。」
指揮官らしき壮年の男が若者に聞くと彼は首を縦に振った。
「第7連隊、第12連隊も配置につきました。第8、第9、第14連隊は布陣に入りました。第一次の全方位攻撃の用意は完了です。」
さらに有線指揮車両から来た女性士官が報告に来る。
「必要最低限の数はそろったな。」
「ええ。これでいつでも行けるはずです。」
女性副官が堂々と言う。壮年の男は少し笑う。
「よし!!陣地変換要員を残して隠れるぞ。」
霞ヶ浦 飛行艇基地
「『蒼空』…でかいな。。相変わらず。」
『蒼空』といわれたのは巨大なレシプロエンジン搭載型の飛行艇である。開発原型は第二次世界大戦期の未完成機『蒼空』である。ただ、あまりにも大規模な設計変更が行われており、名前以外に共通点は全くと言っていいほどない。現代の『蒼空』自体、大型4発機共通構造を持つ機体で同時開発された陸上機との部品の互換性も高い。型式名WBS-1C 従来機との命名基準の差からレシプロエンジン機ということがわかり、WB で大型汎用構造機、Sで飛行艇型。Cは輸送機型ということを示している。
「急ぎ機材を下ろせ!!」
『蒼空』独特の構造として観音扉のように機首が開くようになっている。そこから車両を揚陸させることができる。そこからは戦車すら揚陸ができた。
「積み荷を降ろせ!!急げ!!」
『蒼空』からランプが下され中から荷台におかしな細長い管が複数積まれたトラックが2台ずつおろされる。
「これで第1連隊も集結完了です」
「先ほど終結が完了した第5連隊はすでに出発し第13連隊は移動中。かなりの数がそろいましたね。」
「艦隊はそれ以上の数だ。油断はできん。急ぎ全連隊を配置につかせるのだ。」
「了解。」
アメリカイエローストーン
「あれ?ありゃ中国の調査団じゃないか。」
日本の火山調査団はいち早くアメリカ入りした。本国で日米軍の対立があるために監視付きであるが。そんな彼らが見たのは中国が派遣してきた調査団であった。
この時点で米中露の三国は三つ巴の冷戦状態になっていた。冷戦といっても1990年ごろまでの冷戦とは違い、互いの国は交流を持っていたために入国はできた。まあ当然、当該国の関係者と疑われる場合監視カメラの餌食になるのだが。
「監視のお兄さん。あいつらの監視はどうなの。そしてなんでいるの?」
女性研究者が聞く。
日本の調査団は比較的監視員とも仲良くなってしまっている。日本人が協力的だからだ。さらに火山災害に対する調査の士気が極めて高くよからぬことを企んでいるととても思えなかったためでもある。
「監視はしているよ。特に市街地にいるときは工作員と接触されても困るからね。」
困った声で言う。
「やりかねないね。まあ接触を完全に断つことはできないでしょうから接触した人をマーキングするしかないね。となると大変ね。」
と返す。
「そうゆうこと。だけど人数が多くてね。山の中には手が及ばんよ。少し手伝ってほしいくらいだよ。」
「私に言うのはハニートラップでも仕掛けろというのですか。」
「それもいいな――」
監視員が冗談を言う。
「セクハラですよ。」
にっこり笑って女性も言う。
「まあ機材の量は一番多いしそれをリンクさせるとも言っているからデーターをくれるといっているようなもんだよ。ありがたいじゃないか。」
「機材は量より質です。的確な地点に質のいい機材を置いて初めていいデーターがとれるものなんです。やみくもに置いてはノイズにしかなりません。」
「そうゆうもんなのかな――」
監視員は腕を組む。
「それよりもハッキングに注意したほうがいいと思いますよ。政府関連のネットワークにアクセスすることになるのですから。私たちの研究成果も盗まれるかもしれません。そうなれば我々はどうするかわかりますよね。」
「それもそうだな。君たちの研究はあの日多くの研究者の犠牲で分かったことなんだからね。」
「ええ…。」
首元とのネックレスを握りしめながら女性はそういうしかなかった。
相模湾沖 海中 潜水艦『ひりゅう』
「ロシア 『ラーダ型』 確認。」
ヘッドホンをしている水兵が言う。
「…これで中朝ロ3国の潜水艦がそれぞれ3隻ずつ…。これ以上は待てんだろうな」
艦長はそういう
「ならば!!」
「ああ。訓練の成果を見せる時が来た。」
2032年1月12日 AM3:00 米艦隊旗艦 ブルーブリッジ
『ブルーブリッジ』はアメリカ合衆国極東艦隊の旗艦である。もともとは揚陸指揮艦という揚陸作戦を行う時の司令部がおかれている。2010年代と比較して艦隊規模が10倍近くに拡大しているために指揮能力の強化改造を受けて現在も就役している。最終的に2040年ごろまで使用される予定であるためブルーブリッジ級の運用期間は最終的に70年以上運用されることになっている。
「そろそろ時間だな。まったくこの策は誰が考えたんだ。」
指揮を執るのは米軍有数の若手将校トム・ジェファーソン中将といった。
「全弾発射。」
副指令がそう命じる。
艦は揺れる。改装時に付加されたVLS MK41 が対艦ミサイルを発射している。ブルーブリッジは指揮能力向上改造時、実験的にアーセナルシップとしての能力を付加されている。日本側が安価に民間船改造型アーセナルシップをいち早く導入したのに比べて遅い。ただしそれは用兵思想の差でありそれを否定することはできない。
日本側はアーセナルシップを補助艦として見ているがアメリカは戦艦クラスの主力艦としてみていることが根本だろう。
ブリッジの窓からは一隻当たり何十本もの煙の帯が伸びてゆくのが見えた。
よーやく戦闘描写が出始めました。
今後の更新ですが夏休みよりペースは落ちます。大学始まるので。
夏休み中に戦闘シーンに入りたかったな―――。