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序章
前作をお読みくださった方、再びページを開いて頂き、嬉しく思っています。
序盤、説明が少し重複してしまいますが、ダイジェスト版としてさらりとお楽しみいただけるとありがたいです。
未熟ながら、前作以上に頑張らさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。
嘘だろう……。
僕は目の前の光景を呆然と見ていた。
信じられなかった。
まさか、こんな。
白い白い手の中。血にまみれたナイフが鈍く光る。
ムッとするような血の匂いが充満する部屋で、赤黒い海の中に倒れる、その少女は――
次話、第2部から読まれる方のための簡単な人物紹介と前書きを置いています。