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第七話~彼女とキメラとテンプレと~

ギルドで俺TUEEEEE?なに?それ?

悪役とかやだわ~。このまま引き下がるか?


「ちょっとした暇つぶしの何が悪い。」


いや、ほら、煽っていくスタイルだから。私。


「冒険者はな!命をかけた誇りある職業なんだよ!」


テンプレなおっさんってそんな風に冒険者のこと思ってたの!?


「ならば何故、貴様は昼間から飲んでいる?」


「…それは……。」


まあ、大方ランクが上がらなくて自棄になったんだろうけど。


「ふん、話がそれだけならもう行くぞ。」


「………。」


はあ、ちょ~っとアドバイスしてあげますか。


「貴様は魔法のやり方がなっていない。もっと訓練しろ。誰に言われたか知らんが、貴様には魔法の才が人間並みにはある。せめて、武具纏くらいは出来るようになれ。」


「お、おう!」


{落として上げるなんて、なんて高度な技を……。カルテ、恐ろしい子!}


ミディア、何言ってんの?頭、大丈夫?ストレスでおかしくなった?


{マジトーンで言うの、やめてくれます?ふざけただけですから。}


ってか、まだ殺気立ってんだけど…。


「冒険者登録をしたい。」


「お遊び気分なら死にますよ?やめておかれた方が…。」


「私がやると言っている。死にはしない。いざとなれば私の友を呼べばいいしな。」


くっど。なに?遊び気分がお気に召さないの?


{でも、ホントのお遊びですからね。}


まあ、人間に見えるからだと思うけど。


「分かりました。こちらの用紙にご記入ください。」


そして記入したのがこちら!




◆名前 カルテ


◆性別 女


◆種族 エルフ


◆年齢 257才


◆魔法属性 全部


◆魔力量 多い


◆職業 オールラウンダー


◆武器 絡繰杖ギミックロッド


◆志望動機 暇つぶし


◆注意事項 死亡した場合責任は自分自身です。よろしいでしょうか?


そもそも死なない。






です!あ、絡繰杖っていうのは世界神樹の杖のことね。色々な形にできるから。


エルフにしたのは、危なくなっても「森の守護神だから」でやり過ごせるかな~って思ったから。


「あの、すみませんが属性の全部と、魔力量の多いを具体的にしてください。」


「全部は全部。この世にある属性全部。多いは…少し待て。」


ミディア、魔力量いくつだっけ?私。


{ん?9999999999999ですよ?}


おお!ありがとう!


「9999999999999だ。」


「は?嘘………でしょう?」


「嘘ではない。私だから当たり前だ。」


「ではこの水晶に手をのせてください。」


もしかして、テンプレのあれ?あれをやっちゃいます?


ヒタ パアッ


え?なにこれ?なんで壊れたりしないの?


「嘘はついていないようですね。」


嘘発見器かよ!?騙されたわ!?


「…………帝になれる試験を行うことができます。どうしますか?」


「やろう。」


うっしゃー帝フラグたったぜ☆


「では、明日の朝9時にギルドへ来てください。」


「分かった。」


で、このまま去るっと。


ふんふふ~ん♪楽しみだな~。思いっきり戦うの、うふふ。


{でましたよ。戦闘狂。はあ、可哀想ですね。帝の皆さん。ご冥福をお祈りいたします。}


ひどいな~。ま、いいや。許したげる。機嫌いいし。


フフフフフフフフフ、ウフフ。







{………なさ…!……きなさい!起きなさい!もう8時ですよ!}


もう!?やっばー準備しなくちゃ……。


よし、完了!早い?ほら、作者が間の時間の会話を考えるのが面倒って。


{メタ話!ダメ!絶対!}




コツコツ


「………来てやったぞ。」


「こちらです。」


何もいないように見えるが、いるな。


………………6?いや、8か。


「こちらでお待ちください。」


「ここで着替えればどうだ?水帝」


「!?」


ビンゴ、このくらいの魔力ならありえないって思ってたんだけどほかの帝らしき人もこのくらいだから、そう思ったんだよね。当たって良かった。


…………ちょっと今までの分、煽ろうか。


「ふん、私からしたら微々たる魔力だが、ここに来ている・・・・者たちと同じ様な量だからな。」


ブチッ


ふふ、堪忍袋の緒が切れる音がしたよ。ウフフ、面白いな。


「じゃあ、お言葉に甘えて着るわね。」


「隠れている者たちも出てくるがいい。8人い…………10人?なるほど。2人ほど人にしてはよくやる者がいるのか。フフ、楽しそうだ。」


多分、転生者と刃だね。ちょーっと強くなってるみたいだけど、フフ、私に勝てるかな?


「…………貴女様は本当にただのエルフなのですか?」


「どうしたんだ!嵐帝!」


ふ~ん、嵐帝はエルフいや、ハイエルフか。


「貴様はハイエルフか。なるほど、私の正体が本能で分かるのだな。」


これは困った。でも、もうバラしていいかな。


{どうせバレるんです。バラしてもいいと思いますよ。}


そうだよね。


「ふむ、バラす気はなかったのだが仕方あるまい。」


「で、では貴女様はエクストラエルフ様ですか!?」


「そんなちんけな存在ではない。私は『森の守護神フォレストガーディアン』エルフの最高位のものである。」


おおう!みんな驚いてるな。ま、伝説上の種族が来たから当たり前だろう。


「こ、この目で最高位様を見ることができるなんて……。か、感激です!!我は貴女様の帝入りを支持いたします!」


「ふふ、ありがとう。貴女様ではなくカルテと名前で呼ぶがよい。嵐帝よ。」


「ありがたき幸せでございます。カルテ様。」


「いやいやいや、何いい雰囲気になってんだよ!?」


いい雰囲気がぶち壊しじゃん。


「炎帝、貴様!我の至福を邪魔するなど…覚悟は出来ているのだろう?死をもって償え!」


「ぎゃああ、す、すまんかった!」


「問答無用!」


見てるのは楽しいけどそろそろ止めるか。


「嵐帝、もうやめなさい。」


「御意に。」


「態度変わりすぎじゃね?」


フフフ、私と人間の価値が同じわけないだろう?……な~んてね?


「で?私の帝入りはどうなるのだ?」


「もちろん、決定であろう?森の守護神様が弱いわけないのだから。」


嵐帝、チョロすぎだぞ!?


「では、この者の帝入りに反対するものは手を。」


スッ


「ふむ、勇帝、総帝、神帝か。」


異世界者かよ、全員。


「僕は反対だ!女の子が帝入りなんて危険すぎる!」


「正体が不明な点で反対だ。危険過ぎる。」


「傲慢過ぎるしね。すぐにでも身を滅ぼしそうだ。」


ふん、お前らも傲慢になってるくせに。


「ならば、戦おう!血肉踊るような勝負をしよう!丁度暴れたかったんだ。森には弱いものしか来ないのでな。魔王やら邪神でも来れば良かったのだがな。いや、来ても友好的に帰っていくか。」


闇に属しているし、好感度MAXなんで!


つか、異世界組。戦闘狂を見る目で見るな!照れるじゃないか(*ノωノ)


「ああ、あと勇帝よ。もう私は257才だぞ。精神年齢は何万歳だ。そのくらいいってる。女の「子」ではない。」


「へ?」


「練習場へ転移するぞ。」


シュンッ


「さて、誰からやる?」


「全員まとめてかかってこい!人間ごとき何人いようが変わらんわ!」


煽ってみたwwオヤオヤww皆さんお顔が真っ赤っかww


「いいだろう。3人でやる。」


「カルテ様!応援しています!万が一にも負けるとは思いませんが、気をつけてください!!」


「ああ、ありがとう。嵐帝、頑張ってこよう。」


嵐帝、相変わらずだな。そんなに最高位の存在ってすごいの?


{ええ、人で言う神様に出会って声をかけて頂いているっていう感じですね。}


あ、ミディア。あいつらの相手してたの?


{ええ、疲れました。}


大変だね~。


「準備はいいか!」


「ああ。」


「OK!」


「うん!」


コクリ


「では、試合開始!!!」


フフフ、ギッタギタのメッタメタにしてア・ゲ・ル♡


覚悟してね、異世界の皆様♡

つ、次こそバトルだ!!!

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