第四話~彼女とキメラと森の友~
ポイントが入ったのを見ました。
僕、もっと頑張ろうと思います!
こんな駄作でも、ポイントを入れてくれる人がいると分かったので!
ポイントを入れて下さった方、ありがとうございます。
「私は、私は、帰ってきたぞおおお!!!」
{うるさいですよ。黙りなさい。}
ミディア、どんどん遠慮がなくなってきたよね!?
{ほら、さっさとこの廃墟から出ていくのでしょう?}
無視!?無視なの!?ねえ、無視ですか!?
{友達でしょう?このくらい、いいと思いませんか?}
うぐぐ、もう!
ミディア。こっちで何秒たった?
{はい、1日ですね。}
ん?え?もう一回言って?1なに?
{1日です。1日、24時間、1440分、86400秒です。つまり86400年あちらで修行したことになりますね(笑)}
途中から時間の感覚が無かったけどさ!いくらなんでも86400年はありえないって!
{貴女がよく気絶していたからでは?ひどいほど気絶を繰り返していましたから。}
うぐ、そこをつかれると痛いな。まあ、時間の確認をしなかった私も悪いかな。
{そうです!そうです!貴女が全て悪いんです!}
全部悪いことにされた!?え?私3:7くらいだと思ってたんだけど!?
{そうですね、7割貴女が悪いです!}
そっち!?私が3の方だと思います!!
{仕方ないですね。じゃあ、貴女が全て悪いことにしてあげます。}
あ、よ……っくねーよ!?何さらっと譲歩したみたいに言って私に擦り付けてんの!?
{まあ、そんなどうでもいいことはおいときましょう。}
どうでもいい!?じゃあ、今までの無駄な論争の時間は!?
{暇つぶしになったではありませんか。}
そんな時間ないよ!早く出るんでしょ?!
{はい。早く出て、修行の成果を見てみましょう!}
修行か、地獄だったな~。あはは………。
ブルッ…思い出さないようにしよう。心のためだ。
あ、でも、そのおかげで力を100%の力で使えるようになったよ!
スキル『変身』はキメラの姿から別の種類に姿を変えるスキル。
しかも、ステータスを自分で設定できる。今は、人間…ではなくエルフの姿にしている。
厳密にいうと『森の守護神』っていう、エルフの最高位の姿に。
なんでかっていうと、私は魔法が主体で、人間の姿だとごまかしがきかないから。
エルフだったら、「エルフだから」で済むしね。
あと、キメラの時の着物、あれ、キメラ専用みたいで、姿によって変わるらしい。
今は、エメラルドグリーンのスレンダードレスにローブ。
ところどころにエメラルドの宝石やアクアマリンの宝石があしらわれている。
それでいてゴテゴテしておらず、上品な感じ。頭のティアラもお揃い。
ドレスなのに動きやすいようにスリットがはいっていて、下にショートパンツを履いている。
だから、どんなに動いても恥ずかしくない!これ、重要!
持っている杖もお揃いでカッコイイ。でも性能はヤバい!『鑑定』の結果がこれ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
結果:世界神樹の守護杖 状態:Z ランク:Z
効果:魔法攻撃強化、魔法無効、物理無効
説明:世界に一本しかない『世界神樹』の枝を杖とした、『森の守護神』にしか使えない杖。魔法に関することにおいて右に出るモノはない。杖自身に意思があり、認めた者以外が杖に触れると攻撃する。今の主人にメロメロである。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
こんな感じ、ドレスとかの効果も見せてあげる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
結果:守護神のスレンダードレス 状態:Z レア度:Z
効果:物理無効、常時結界、HP自動回復
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
結界:守護神のティアラ 状態:Z レア度:Z
効果:状態異常無効、即死無効、危機察知
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
結果:守護神のブーツ 状態:Z レア度:Z
効果:バランス補正、重力設定、暗器創造
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
結果:守護神のローブ 状態:Z レア度:Z
効果:MP自動回復、反射、存在隠蔽
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ヤバくない?これで負けるとかないでしょ!
{あ、読者様への説明終わりました?}
メタ話やめい!
{さあ、こんな廃墟からおさらばしましょうか!}
ここから先は未知なる世界が待っている!
{は?知ってるでしょう?『千里眼』で見てたんですから。はは、未知でも何でもない世界!}
そこはスルーしてよ!いっつも色々とスルーするくせに!こんな時だけつっこむんだから!!
{はいはい、そうこうしているうちに光が見えてきましたよ?}
ホントだ!
ダッダッダッダッダッダッダッ
ゴーーーーーール!!
GYAAAAAAAAAAAAA!!!
ふえ!?あ、ドラゴンだあ!凄い凄い!飛んでる!カッコイイ!
キラキラ
………フフッ………エルフよ………エルフだ………ようこそ森へ………
妖精たちだ!!はじめまして!
フフッ……はじめまして………よろしくね………森の妖精よ……
うえ!聞こえてるんだ、心の声。
うん………聞こえる……綺麗な声………今度歌って……名前なに?……
いいよ。私の名前はね…………あ、名無しだった。
{凛華で良いのでは?}
ううん、だって「凛華」は地球で死んだの。ここにいる私は「凛華」とは別人だから。
{そう言うと思いました。「カルテット・カルテリカ」で、どうでしょう?神々と私が考えました。}
嬉しい!いい名前だね!
(『名無し』の名前を『カルテット・カルテリカ』に設定しました。)
世界の声も心なしか嬉しそうだね。世界の声も考えてくれたのかな。
{ええ、一番張り切ってました。あと、名前をお揃いにしたかったようで『カルテリカ』を押しに押しました。}
え?お揃い?
{あれ?言ってませんでした?この世界は『カルテリカ』と呼ばれています。}
初耳だ!!!!って、世界と同じって大丈夫?差別されない?
{大丈夫ですよ。カルテは『森の守護神』でしょう?世界に愛されていると思われるだけですよ。}
そうだったね。よし、今日から私は「カルテット・カルテリカ」だよ!カルテって呼んで!
うん………カルテ…………いい名前だね………よろしくねカルテ…………。
ミディア、神様たち、ありがとね!!
{眩しいです!美形の笑顔は眩しすぎです!}
美形って(笑)お世辞でも嬉しいよ。ありがとう。
無自覚………無自覚だね……無自覚だよ………心配………心配だね……心配だよ………
ん?どうしたの?妖精ちゃんたち。
祝福は?…………神様たちのがあるよ………契約は?……森以外で戦える?………無理……どうしよう………
おーい!妖精ちゃんたち?どうしたの?
あ、誘いの歌は?………それだ…それよ…迷いの鈴も……いいね…
ん?決まったの?何か知らないけど…。
この神に我らの森の加護を……
へ?
(『カルテ』が『誘いの歌』と『迷いの鈴』の加護を取得しました。)
え?
(称号【森の友】を取得しました。スキル『妖精召喚』を取得しました。)
ええええええええええ!!!!
つ、次は森での生活編………かな?