第四十話~彼女とキメラとパーティ?と~
「う…ん…。………お、れは…?一体……?」
あれ?イケメン君が目覚めたみたい。
おかしいな、ニ三日は起きないはずなのに……。一日で起きた。
すごい回復力だ。いや、回復魔法との親和性が高いのかも。回復魔法が使えなくても、親和性が高い人っているから。
どっちにしてもびっくりだわ~。
すごい回復力だったら体の性質で珍しいっていうかほぼいないし、親和性でも大陸中に5人いるかどうかよ?ヤバいわ~。
あら、びっくり。どんどん勇者パーティーが揃っていってる。
………魔王、大丈夫かな~。無残に死なないよね?ディアが泣いちゃうよ?
……………………………私の体を使って…。
はあ、魔王と和解できないかね~?
デキルトオモウケド…?ダッテマオウ、オレノコトダイスキダシ…。モウ、アレハヤンデルレベル。
……ヤンデレ魔王?…魔王って女の子なの?
イヤ、オトコダ。レンアイテキジャナクテ、シンアイテキニヤンデル。
…………新しいね。…ヤンデレじゃなくて病んでるなの?
アレニデレハハイッテナイトオモウ。ハイッテタラ、モットオレニアマイハズ。
……いや、デレと甘さは関係ないでしょ。………………いや、あるか。
まあ、魔王には話し合おうぜ!!!というかんじでオッケーなのか。
オッケーダゼ。
「あの、俺は、どうなって、貴女は、誰?」
「ああ、説明がまだだったわね。ほったらかしにしてごめんなさい。貴方はひどい怪我をして倒れていたの。私が介抱して、ここに連れて来たわ。私はカルテ、カルテット・カルテリカ。よろしくね。」
実は自己紹介は2回目なんだけど……怪我でまだ意識が朦朧としていたのかも…。
「俺は…その…。」
ん?ああ、自分のことを言うかどうか迷ってるのか。なんだ、案外いい子じゃん。
「貴方が殺し屋ってことは知ってるわ。安心して、王様はあなたが勇者パーティーに入って魔王を倒すのを手伝うのなら全て許すそうよ。」
「なっ!?本当か!?何を考えているんだ……。」
あ~、やっぱり疑うか…。ん~、どうやったら安心させられるかな?
「大丈夫よ。何かあったら私が助けてあげるから。安心して。私は味方だから。」
「え?あ?へ?」
あ、ヤバっ!もっと混乱させちゃった。
「いや、あのね。」
「…………。」プシュー バタンッ
え?倒れちゃった?うわああああああ!?どうしようどうしよう…!!!
…………………
……………
……
まあ、なんやかんやあって納得してもらったよ。
そうして今はパーティーにいるよ!!!え?展開が雑?知~らな~い。♪~(´ε` )ヒューヒュー
「みな、楽しみたまえ!!!」
あ、やっと口上が終わったみたい。ほんと、長いよね。こういう話ってさ。
校長先生の話とかループしてるじゃん?あれ、苦痛だよね。
あ、挨拶しに行かなきゃ。面倒~。
「こんばんは。王様。本日は(望んでもいない)パーティーに(無理矢理)ご招待頂き(本当はありがたくないけど、)ありがとうございます。せっかくの(嫌な)機会なので、精一杯(暇をつぶすために)楽しみたいと思っております。それでは(面倒なパーティーに呼びやがって)また、後で(覚えとけよ?)。」
「お、おう。(なぜ寒気が?)」
はあ、うまい料理でも食って暇をつぶすかな。
「凛華~!!!やっぱり綺麗だな!!!似合ってるよ。」
「ありがとう。刃もかっこいいよ。」
「かっこいい…。かっこいい。かっこいい。ふふふ。かっこいい。か。あ、ありがとう。」
うん、やっぱり地味に気持ち悪いや。普通にしてればかっこいいのに…。もったいない。
「か、カルテ先生!?う、あ、き、きれいです…。とっても…。似合ってます。」
「ありがとう。マリル先生も普段と違う装いでカッコイイですよ。」
「………かっこいい…。………………///」プシュー
………マリル先生は私に対して免疫を持とうね?流石にもう、いい加減慣れて。
「おお、カル先も来てたのか!」
…………ふぁ?誰?このかっこいいイケメンさんは……。
土方十四郎をだるそうにしたらこんな感じになるんじゃないかってくらい似てる。
…うん、現実を見ようか。私を『カル先』なんて呼ぶのは一人しかいないじゃないか。
……………キクノハ先生だね。このイケメンさんは。
……………………………………うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?好みになりそうなのにって言ってたけど、マジでイケメンなんだけど!?ちょ、ま、ふぇええええええええええ!?
ふうふう、落ち着け、落ち着け!!!ラマーズ法だ!!!
すぅ~~~~、はぁ~~~~、すぅ~~~~、はぁ~~~~って、これは深呼吸!!!
うあああああああ!?もうなんかわけわかんない!!!もう頭パンクしそう!!!
なにこれ!?ふわあああああああああああ!!!
……………よし、落ち着いた。
「…キクノハ先生だよ…ね?」
「あ?何言ってんだ?俺以外にだれがいるんだよ。」
「分かるわけないじゃん!?そんなに激変して!!!そんなにイケメンなら最初からそうしててよ!!!心臓に悪いわ!!!」
「な、なんかよくわからんがすまんな?」
あ~、もう!!!そんな困惑した顔もかっこいい!!!じゃ、なくてえ!!!もう!!!この面食い体質どうにかならんかなあ!?
なりませんね。女子はイケメンが大好きなの!!!
え?一番初めの話で男は顔じゃないって言ってたって?
それはそれ、これはこれ。男は顔じゃないけど、イケメンの方が惹かれるよね?
え?勇者(笑)?好みじゃない。私、ああいうなよなよっとしたの無理なんだよね~。
こう、守ってもらえるような(`・ω・´)キリッっとしたのがいいの。p
「あ、あの!!!」
誰?この軟弱そうないかにもなお坊っちゃんは…。って、私に声かけてんのか。
「えっと?私でしょうか?」
「は、はい!!!あの!ぼ、僕と踊っていただけないでしょうか!!!」
え、めんど…。ん~、でも一回は踊らないといけないみたいだしな~。って、う、後ろ後ろ!!!
ゴゴゴゴゴゴ
「…ひい!?や、やっぱり忙しそうなので止めておきます!!!そ、それでは!!!」
あ~あ、怯えちゃってたじゃん。
「はあ、二人とも誰彼構わず威圧するのはやめなさい。」
「「…………………分かった。」」
うっわ、しぶしぶって感じが全身から伝わってくる。
はあ、もうこの二人はこうだと割り切った方が楽かもしれないなあ~。
ん?転移の気配?
シュンッ
「ただいま戻りました、カルテ様!!!会えない間死にそうでした!!!」
シュンッ
「ただいま戻ったぜェ?会えねえ間どんなにこの日が待ち遠しかったか。会えてうれしいぜェ。」
あ、嵐帝と魔公じゃん。今までいなかったのはエルフの里にでも帰ってたのかな?
え?覚えてない?魔公って誰って?~彼女とキメラと帝認定~を読み返せ。バカ者。
って、いうか王様に挨拶してきなさいよ。あんた達……。
「ふう、疲れた~ってあ!!!カルテ先生じゃん!来てたんだ!!!俺と踊ろうぜ!!!」
「「「「あ゛?んだとォ?」」」」
「え、ちょ、なにそんなに怒ってんの?お前ら。え?」
「俺が!!!一番に踊るんだよ!!!」
「俺だ。」
「は?人間ごときが踊ろうなど、カルテ様は休んでいただいているのが一番いいんだ!!!」
「そうだぜェ?なァに踊ろうとしてんだよォ。」
本当、私の周りってカオス。ヤバいわ、私の周り。キャラ濃いわ。ちょ、誰か清涼剤持って来て!!!
誰かいりません?こいつら。私は遠目から見るだけでいいですわ。
え?いらない?
…………さいですか。




