第三十六話~彼女とキメラとわっかりやすい伏線~
チリン、チリリン、チリン
…………どこ?ねえ、どこにいるの―――――?
わからない、わかんないよ。私には…わかんないよ―――――。
見えないの、何も、見えないんだ…。赤色ばっかりで、見えないの。
ねえ、教えて?なんでそこにいるの?わたしはこっちにいるんだよ?
どこを見てるの?―――――。ねえ、ワタシを見てよ、―――――。
一緒にいるのは、抱えられてるのは、誰?―――――、ソレはワたしじゃナイよ?
ねえ、なんで?なんで泣いてるの?ワタしたちを殺したくせに…。
泣かないでよ、―――――。―――――が望んだことじゃないの?
わタしのことを大好きって言ってくれたあの言葉は、ウソだったの?
わたシはね、―――――のことが憎くて、憎くて、殺したいくらい憎くて………。
許したくもない―――――のこと、今もまだ愛してる。
一番憎くて妬ましい、―――――のことが一番大好きだなんて本当、滑稽だよね。
でも、でもね、やっぱり―――――のことが好きで好きでたまらないの。
ああ、ワたシ、こんな時でも夢見てるのかも…。
だって、向こう側にいた―――――が今ここにいるなんておかしいでしょ?
でも、夢だっていい。
大好きな―――――に泣いてもらえて、声をかけられながら、抱きしめられながら死んでいけるなんて幸せだもの。
ねえ、―――――。笑ってよ。
ゎタシ―――――の二カッってした、太陽みたいな笑顔が好きなんだよ?
「ぐっ!ゴホッゴホッ!!!―――――。わ、たシね、………――、―――の優し、いこ、えが好きで、頭、を撫でてく、れた少しごつ、ごつした、てが、大……好き、なんだ……。ねえ、――、―――、今もま、だ、ワタシノ、コトヲ………愛して、くれて……ま、すか?」
「――――――!?――――!!!――――――!?―――――!――――――……。―――!!!」
あはは、……なんて言ってるのか、分かんないや。
答えが聞けないじゃん…。バカだな~、ゎタし。
「―――――、最期、の………ホントに…最後の…………一生、に一、度のお願い……………ゴホッゴホッ!!!………だ、からさ…。笑って…?た、いよ…うみたい…………な、あの………え、がおで、見送って……ほ、しいな………?」
「―――――、―――――――――!!!―――――――――――――!!!」
あ~あ、泣き顔でぐちゃぐちゃ。でも…………素敵な、すごく素敵な笑顔だよ、―――――。
あ、れ?あはは、お別れが、近い、みたいだ。
来世でも、会えると………いいなぁ…。まだ、まだ、さきか。それは…。
「さ、……よ、な……ら…。」
「――――――!?――――――――!!!――――――――!!!」
もう、―――――ったら、男、前、が台無し…………だ……………よ?
ふふ、ふ。神、さま……どう、か………―――――に幸せ…を、よんで………くだ、さい……。
願わくば…………貴方の未来が、笑って………過ごせる、日々…であ、り…ます………よう…に………。
サヨウナラ…………わたしの大好きな人。
サヨウナラ…………………………。
お兄ちゃん……。
バッ!!!
「っ!?……はあ、はあ、何…?いまの、夢。」
チリン
「!?」
鈴!?なんでこんなところに…私、おいてないのに……。
ねえ、さっきの夢は誰かの記憶なの?いったい誰のものなの?教えて?
ボウッ シュウ
ああ、貴女の記憶なのね。『吸血姫⦅真祖⦆』。
シュウ キラッ パン
え?お兄ちゃんの気配?知らないけれど……氷?人?氷像のこと?
違う?分からないわ。匂い?知らないけれど…。
薄れていた?遠い昔に会っていたとか?ん?違う?元の匂い自体が薄まってた?
なにそれ?え?お兄ちゃんに会いたい?無理よ。私はあなたの言ってることすらわからないのよ?
お兄ちゃんなんて曖昧なもの分かるわけないじゃない。
え?私に変わって?無理に決まってるでしょう?今、変わってしまうと貴女、数時間で消滅するわよ。
それこそもう、永遠にお兄ちゃんに会えなくなるわよ。
うん、わかってくれればいいの。私もできるだけ協力するわ。
え?鈴?これ?綺麗な音よね。え?お兄ちゃんも持ってる?でも、それだけじゃ無理よ。
「俺はこれを持ってるぞ!!!」って大々的に言ってて有名だったら別だけど。
普通は無理よね。他に手掛かりは?
え?宝石?どんな?赤?え?違う?ん?だから、赤でしょう?
ん?血赤?ああ、血のような色の赤ってこと?あは!正解!!!でも、それがどうしたの?
『血晶宝華』?それを持ってるの?お兄ちゃんが?
え?違う?私が持ってる?あ、もしかして『血晶宝華』の対になってる宝石があるのか!!!
うんうん、『蒼純宝華』っていうのね。綺麗な蒼い百合の形をした宝石と。
あれ?貴女持ってるのは?どこ?
ポワン
あ、これか。うっわ、きれ~。あれだ。テトの額の宝石に似てるけど、こっちの方が血の色に近いな。
え?ごめん、意味が分からない。えっと?ああ、そっか。こっちには無い言葉なのか。
えっと……ああ!!!唄?紡ぎ唄?そっか、そっか。それが?
え?歌えば届く?お兄ちゃんに?え?あ、力が足りない?ん?ごめん、また分かんない言葉が出てきた。
ん?宝楽器?えっと、特別な楽器ってこと?そっか、そっか。
え?二胡!?中国風なの!?あれ?韓国だっけ?あれ?まあいいや。
ん?ああ、気にしないで。
それを探すの?え?ある場所はわかってるの?え?行くだけ?は?行くだけで一年!?
じゃあ行き帰りで二年!?そんなにかかるの!?
あれ?転移は?え?別次元に行くの!?転移しただけで!?
ん~、どうしようか。え、普通に?無理無理。
きっと刃たちもついてくる。人類最強パーティー出来ちゃうよ。
流石に王国の警備が薄くなっちゃう。え?魔王?変身?何言ってるの?
ブオン!!!ポワン!?ブンブン!!!
あ、いたわ。魔王。でも、めっちゃ拒否ってるよ?
ポワワン?ゴキゴキ?
……………ポワン。(´;ω;`)
脅しちゃダメでしょう。っていうか、魔王に黒歴史なんてあったの!?
っていうか『吸血姫⦅真祖⦆』、なんで魔王の黒歴史なんて知ってるの?
え?企業秘密?こわっ!!!
で、魔王はパッと行ってパッと戻ってこれる方法知ってるの?え?一週間待って?
私は別にいいけど……。
……ポワン…。
すっごいしぶしぶだね…。仕方ないでしょ。一年が短くなるんだから。ちょっとは待とう?
ポワン…。
その間、お兄ちゃんの姿とか、いろいろ教えてよ。
ポワン!!!
よかった、元気が出たみたいだね。で?どんな人だったの?ん?違うか。どんな吸血鬼だったの?
ポワン!キラキラ!
ふんふん、なるほどねー。それで―――――
「マリア、待っていてくれ。すぐに迎えに行く。愛しいマリア。ああ、こんな体じゃなかったらすぐにでも会いに行くのに。忌々しい呪われた体め。クソッ!!!ああ、マリア。愛してるよ。マリア。例えどんな姿になっていたって愛している。会えたらすぐにでも閉じ込めないと。俺以外の男に触られてマリアが穢れない様にしないとな。マリア。大好きだよ。そうだ!閉じ込めた後は契ろうか!!!妹だなんて関係ない。ああ、早く会いたい。会って、この手でマリアを清めるんだ。白く白く染めてあげるからな。マリア。白濁に染まった君はどんなに美しいことだろう。ああ、マリア。早く。会いたいよ。」
中学生がこういうの書いたらダメでしょうか?
結構きわどい?
じゃあ、高校生ってことにしてくだしあ




