第十九話~彼女とキメラと学園と2~
シーーーン
ち、沈黙が重い……。ちょ、キクノハ先生、恨みがましくこっち見て「止めろ」って、無理だよ!
…………やりたくないけど…やるかぁ…。
「……刃、お座り。」
ついでとばかりに手で下を指す。
あっちの世界でこれをやったら、あっちの友達に「猛獣使い…。」って言われたんだよなあ…。
そのせいで友達がより減ったような……。
いやいや、これは思い出してはいけない記憶だ。封印、封印。
「わん!」ガタッストン
これでいい?
って、なに恐ろしいモノを見る目でこっちを見ているんだい?キクノハ先生や。
「将来尻に敷かれるな」って、ちょっとこっちに来てO・HA・NA・SHIしようか?ん?
なに、痛いことはしないさ。どうせそのうち気持ちよくなるからね。フフフフフフフフフ。
ブルッ
「なんだ?急に寒気が…。まさか、狙われている!?」ボソッ
チッッ、勘のいい。
「はいじゃあ、セクハラ以外の質問ある人いる?」
スッ
「はいどうぞ?」
「あの!ヤイバ君との関係はなんですか!?」
あ、やっぱり?気になるよね?幼馴染でもいいんだけど…、今エルフだから、さすがにおかしいし。
「ん~、親友以上恋人未満かな?」
ちょっと?みんな?何かわいそうなものを見る目で刃を見ているんだい?
刃も…………いや、うん、なんかごめんね?だからそんなに落ち込まないで。
ていうかこの世界って本気で落ち込むと床に沈むんだね?魔法があるからかな~。
{そんな訳ないでしょう。}
あ、ミディア。おひさ!
{ええ。お久しぶりです。最近出番が無かったような気がするので。}
そうだっけ?
{ええ、現実では1週間以上経ってますから。作者がテスト週間入るまで勉強頑張らなかったから。}
(そればらしちゃらめえええええええええ!!!by作者)
なんか聞こえたような…?
{さあ?気のせいでは?}
そうだよね…。空耳かな…?
「はい、他に質問ある子いる?」
「はいはい!先生のランクは?」
ん?ランク?…………ああ、ギルドランクのことか。
「えっと…、偽装ランクがSSSでもう一つのランクがZ、最後のランクがoverだy」スパーン
シーン
「いったあああああああああああい!?!?なにするの!?」
「馬鹿正直に全部言うやつがいるか!!!」
「いるもんここに!」
「そういうこと言ってんじゃねえ!偽装の方だけでいいんだっつーの!!!」
「じゃあ最初に教えてよ!!!別にバレたからってどうなるっていうの!?」
「仕事に支障がでんだよ!!!」
「そんなん全部ぶっ潰せばいいだけじゃん!」
「それがダメなんだってーの!!!」
「ダメダメダメダメって、ダメばっか!人間と違うから!お前らみたいに弱っちくないもん!」
「んだと、こら!」
「なによ!やんの!?」
バチバチバチバチ
お互いの間に火花が散って見えるっていうか魔法で出してる。
これぞ面白魔法No.12『見え透いた本当』なのだよ!( ー`дー´)キリッ
正式名称は《ミラージュなんたらかんたらかくかくしかじかまるまるうまうまリアル》だ。
忘れたわけではなく、これが正式名称なのだよ。ユニークっしょ?
{本当はなんたらかんたらかくかくしかじかまるまるうまうまの中にカッコイイ文字を入れようとして面倒になっただけじゃないですか。}
しー!しー!そればらしちゃダメええええええ!!!
「ふん!まあいいや、それじゃあこれからよろしくね。今日の予定は『使い魔召喚』と『魔武器製作』だよ!じゃあ、園庭場集合ね。3、2、1。」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「さ、遅れないようにね。できる人は、で・き・る・ひ・と・は!転移でもいいよ?バイバイ」シュンッ
っと、やっぱりでっかいな~。ん~、どのくらいの人数が転移できるだろう?
に、しても…………刃は無自覚たらしだな~。私が認知したのは5人だけど…多分、Sクラスにもいるよね~。
私なんかのどこがいいんだろ?顔?じゃあ無いな。性格?いい性格してるね(意味深)って言われるわ。キャラ?こんなにぶれっぶれじゃあねえ?
ホント、私のどこに惚れたんだか。
ん?ああ、刃たちが来たのか…。意外と遅かったな。減点…かな?
いや、質問に答えていた、又はあの勇者(笑)の相手でもしてたのかな?だったら加点……ん~±0かな。
え?何の点数なのかって?刃への好感度の点数。点数が上だったらよくかまって、低かったら避ける。
そんな感じ。
って、ああ!この気配は…!?間違いない!愛しのマリル先生だ!!!
「凛「マリル先生!」か…。」
なんか刃がorz状態にリアルでなってるけど…、いいや。マリル先生!マリル先生!
マリル先生が第一優先!
「ああ、カルテ先生。」
え、嘘…マリル先生に愛称で呼ばれた!
いや、呼んでくださいって言っただけで呼ばれたのは初めてだから…えへ♡
「マリル先生も一緒なんですか!?」
「ああ、魔法理論教師として召喚魔法とはどのようなものかをとか、うんぬんかんぬんって建前上はな。実際には召喚陣を描いてほしいだけだ。」
何だか乗り気じゃないみたい………。よし!ここは一肌脱ごうか!
「私が描きましょうか?その、補助だし…、一緒に作業したいし…。えっと…。ダメ?ですか?」
「え、あ、いや、じゃあ、お言葉に甘えて一緒に描こうか。」
「はい!」
えへへ、やったあ!
「うぐぐぐぐ、やっぱり先生が一番の好敵手か!負けない、俺は負けないぞおおおおお!」なんて言う刃の言葉は聞こえない。
聞こえないったら、聞こえないもん。
「えっとじゃあ、一つさえかければ魔法でコピーできるので1つササッと描いてみましょうか。」
「ああ、そうだな。」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリ
「イタッ!」
あ~あ、ガラスの破片が混じってたみたい…。手、切れちゃった…。
「どうした?大丈夫か?って、血が出てるじゃないか!ああもう、どうしてこういう時に限って回復魔法を使える先生がいないんだ!」
「大丈夫ですよ。私、回復魔法使えるので。ほら、『ヒー パクッ……る?………………。」
…………………近くにあるのはマリル先生の顔で、やっぱり綺麗だな~って思う。
そんな彼が口に入れているのは、その、私の指で、指からは暖かい感触と少し濡れている舌の感覚があって、それはつまり彼が私の指を舐めてるってことで、その、怪我の治療だとは思うけど、舐められてるってことで、つまり……………えっと………その……………う、あ、い、きゃああああああああああああああああ!?!?!?!?
「―――――――――――!?!?」パクパク
「う、あ、その、えっと、い、いきなりすまん!!!」
「え、あ、や、その…、別に…、気にしてませんし…、その、怪我を治そうとしてくれたし…、えっと…、マリル先生なら気にしないっていうか別の意味で気にしちゃってるし…、えっと、えっと、あ、ありがとうございます?」
「い、いや、え、えっと、こ、こっちも役得っていうか、いや、ちが、えっと、」
「いえ、その、あの…。」
ワタワタアセアセ
後日、その様子を見た生徒たちはこう思った。
「ああああああああ!!!憎たらしい!ちっくしょおおおおおお!!!リア充めええええええ!!!爆発しろおおおおおおおお!!!」
「もう!じれったい!なんなの!?あれ!?どこの恋愛下手カップルなのよ!いつもはマリル先生もクールなのに!何でそんなにテンパってんのよ!攻めなさいよ!もっと攻めなさいよおおお!!!」
と。




