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閑話~彼女とキメラとトラウマ?修行~

「ミディア、修行って言っても何するの?」


{ふむ、先ずは魔法の使い方について慣れましょうか。}


「魔法…………魔力操作して、魔力を外に出す、属性を付け加える、どういう風にするのか考える、発動でしょ?」


{はい。魔法とは魔力を操作、排出、付加、形状変化、発動の順で操り、現象を起こすことを言います。」


「私、できるよ?」


{遅いので。さっき言った一通りの操作を一工程でまとめて出来るように、それができるようになれば?………………。}


「ん?どうした?ミディア。」


{…………カルテ、神が直々に教えてくださるそうです。}


「へ?」


紙?嫌だな~、ミディアったら紙が教えられるわけないじゃん?


{かみ違いですね。紙ではなく、神ですよ。}


〔そうそう、魔法の神であるお姉さんが優し~く教えてあげるわよ?〕


え!?誰!? クルッ


………………デカい。私よりもデカい二つのメロン。


なのに、ウエストは細い。めちゃくちゃしまってる。


…………デカい。下もデカい。でも、垂れてない。キュッと引き締まってる。


まさにボンッキュッボンッ!


背も高い。175くらいあるんじゃない?


顔もヤバい。私がクール系だとすると妖艶系の美女。


まさに大人の女性って感じ。


〔やだ~!ありがと~!貴女も綺麗可愛いわよ~!〕


綺麗な人に言われると、照れるな~///


〔きゃ~♡可愛い~♡妹にした~い!〕


って、誰やねん!


〔大阪弁?だっけ?それも可愛いわ~!で、私だったわね。私は魔法の最上級神『紅玉』よ。よろしくね~!仲良くしてくれるとお姉さん嬉しいわ~♡〕


あ、こちらこそ。って、最上級神!?


〔そうよ~。ホントはダメだったんだけど、他の最上級神を買収じゃなくて説得してきたの!〕


え?買収?え?なんで来たの?


〔ん?だってえ!貴女が魔法の修行するっていうじゃない?私が教えた方が速いし~!強くなれるし~!だから来ちゃった♡〕


買収の部分はスルーっすか。そうっすか。


〔やだ、その言葉遣いもステキ~♡痺れちゃう~♡〕


…………………。大丈夫か、この神。


〔大丈夫よ!さ、修行しましょ?〕


へ?何故なにゆえに?


〔さ、修行しましょ?〕


え?ちょ?なに?え?


〔さ、修行しましょ?〕


NPCかよ!え、これ、うんって言うまで繰り返されるわけ?


〔ウフフ、さ、修行しましょ?〕


ひぃぃぃ!それはYesですか!?Noですか!?どっちの笑いですか!?


〔フフフ、さ、修行しましょ?〕


「はい…………。」


〔まずは~、ミディアちゃんが言ったみたいに一工程で出来るようにしましょう?〕


って、言われても………。


「どうすればいいの?」


〔ん~?こう、ザーッとやってからキューッてやって、ギュンッってしてパンッってやる感じよ!〕


oh………。MA☆JI☆KA!


まさかの感覚派でしたか………。


「それじゃ、わからないです…。」


〔え~?ん~、あ!じゃあ、私やるから見てて!〕


なんか嫌な予感が……。


〔ほら、こんな感じ!行くよ~!〕バッ


やっぱり~!


「ちょ、魔法こっちに向けて発動するな~!死ぬわ~!バカ~!」


ドカンッ!


〔あ、…………。えへ♡〕


「可愛く言っても騙されんわ!死ぬわ!」


〔え~、一番弱いやつよ~!それくらいじゃ死なないわよ!ちょっと張り切っちゃって力が強くなっちゃったみたいだけど……。でも、ほら!死んでないじゃない!〕


「死ななければいいってわけじゃないの!!!」


まったく、神と人は違うのに!


〔あらん?貴女に限っては私たちが祝福をあげたし~、神界滅級のキメラの体にメーちゃんが魂を入れたから~、ほぼほぼ私たち神と同じスペックよ~?〕


え!?私、神と同じスペックなの!?


ってか、私の魂入れたっていうメーちゃんって、誰!?


〔ん?メーちゃん?悪神『瑪瑙メノウ』よ。いい神よ?なんで悪神なのか分かんないくらい。〕


へ~、私も感謝しないとな~。その瑪瑙?っていう神様がいなきゃ、私はここにいなかったみたいだし。


〔そうそう、さ、修行の続きしましょ?〕


え~、まだやるの?


〔うんうん、さ、やりましょう!で、考えたのだけど私が貴女の魔力を操って疑似的に体験させるの!そうすれば感覚が分かるはずよ!〕


大丈夫かな~?心配。


〔大丈夫、大丈夫!さ、やるわよ~!エイッ〕


ゴソッ


あ、これヤバめ。目の前が暗く………


全然大丈夫じゃないじゃん!紅玉……め………。


バタンッ















「う………ん………?」


{ーーーーーなのでーーー人ーーーーー違ーーーちょっと聞いてるんですか!?ーーーーだからーーなんーーーーー興奮してーーーーー制御がちゃんとできないーーーーー帰りなさい!まったくもう!こら!ちゃんと考えてるんですか!?神王様に言いつけますよ!}


〔うう、エグッエグッごめんなさいぃぃぃぃぃぃ!?いやああああ!?帰りたくないぃぃ!?次はちゃんとやるからああああ!制御するからあああ!言いつけないでええええ!?ごめんなさいいいいいいいいいい!?ヒック、ヒック、エグッエグッ!〕


なにこれ?


え?ミディア?最上級神でしょ?叱れるの?


紅玉?最上級神なんでしょ?なに泣いて縋ってるの?なに手足バタバタさせてんの?プライド無いの?


〔あ、カルテちゃん!ごめんねえええええ!?大丈夫うううう!?プライド?そんなもの守ってカルテちゃんに会えなくなるくらいなら捨てる!だからみっちゃん!神王様には言わないでえええええええ!?〕


{分かりました。今度から気をつけてくださいね。カルテ、体は大丈夫ですか?このバカが貴女の魔力を0にするという無駄に神らしいことをやったので。少し体がだるいと思いますが他に不調はありますか?

一応『リフレッシュ』をかけさせたんですが……。}


「うん、ちょっとだるいけど大丈夫。」


それよりも私はミディアが紅玉のことをバカって言い捨てたことが驚きだよ!


〔うう、張り切り過ぎたの~!あ、でも、感覚は分かったでしょ?〕


「まあ、分かったけど……。こうでしょ?」ポンッ


(スキル『簡略化』スキル『統一化』を習得しました。)


〔きゃ~♡流石~!でも、ちょっと甘いかな。こうだよ。〕


…………うーん、こう?かな?


〔ちっがーう!こうだよ!〕ギュンッ


「ちょ、ま、………。」フラッバタンッ


〔あ、…。〕


デ……ジャヴ…………。









{まったく、ーーーーーえばーーーーですか!?ーーーーですよ!?もう!?二度目なんて!信じられません!分かってるんですか!?}


【そうだぞ!しっかりと修行するって言うから許可したのに、これ以上無理をさせるな!しかも、魔力が0になってからすぐにだと!ふざけるな!これからは付き添いを寄こす!ついでに付き添いのやつらに武力の修行をさせればなお、強くなるだろう。】


〔そ、そんなあああああああああああ!?わ、私の独り占めだったのに~!?〕


⦅当たり前。むり、させる、駄目。この駄女神が。恥、知れ。バカ神。⦆


〔そうちゃん!?なんで悪口だけスラスラ言うの!?〕


ミディアの声がする、めちゃくちゃ美人の人が紅玉に怒っている。


セクシー系イケメンがイケボで、紅玉を怒ってる。ヤバい、めっちゃ声好み……。じゃなくて!


紅玉は土下座しながら泣いて縋ってる。


あれ?デジャ…ヴ………じゃあ、無いな。さっきは駄々っ子みたいに手足をバタバタさせてたし。


青い髪の無表情系美人が悪口だけスラスラ言って紅玉の心を折ってる。


えーっと、なんて言うんだっけ?こんな状況?


あ、そうだ!思い出した!


こう言うんだよね。こういう時って。


「なにこのカオス………。」

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