第十話~彼女とキメラと初依頼~
「何を訳の分からねえことを言ってやがる!!ハッ!」
「人間ごときには理解できないか。古代龍族語は。」
そうなんだよね、この世界での英語って古代龍族語なんだよね。
外国人でも転生したのかね。
「クソッ!侵入者だ!早くこ……」スパッ ゴロン
「Troublesome(うるさい)、まどろっこしい連中だな。」
ん?どうして英語を使うのかって?
バトルモードになったら英語を使うっていう設定を作ったから。
あと、作者が戦○バ○ラの○達○宗好きだから。
それっぽくしたいって言って…で、こうなった。
{だからメタ話やめい!}
ミディア、キャラ変わってきてない?
{ええ、私もそう思います。}
あと、この流れ飽きた。
{私も、飽きてきました。}
閑話休題。
「おい!止まれ!こいつ等がどうなってもいいのか!?」
「別に人間がどうなろうと私の知ったことではない。それにこの遊びも一時の暇つぶしに過ぎないしな。人が数人死のうがどうでもいいさ。」
「な!?お前、それでも人間か!」
「Shut up!(黙れ!)私はエルフだ。Inferior species(劣等種)であるhuman(人間)ごときと一緒にするでないわ。」
うんうん、いい感じに悪役になってきた。
「え、エルフだと!?エルフは魔法主体ではないのか!?」
「Ha!魔法なんぞ使ったらここ一体が更地になってしまうわ。私はpartyを楽しみたいんだよ。」
そう、私は今、絡繰杖のモード「刀」を使ってる。
魔法だけじゃ腕が鈍るからね。
「くっ、『ファイヤーボール』!」
「Weak!(脆い!)」パンッ
「な、手ではじいた!?う、嘘だろ!」
「Ha!ゴブリンにも劣る人間ごときの魔法をはじくなど、it is too easy!(簡単すぎるわ!)」
……あ、そうだ。もっと悪役っぽくするためにこの依頼終わったら、もっと設定を作ろう。
前作った設定は使う前にボツになったし。
{確かに。作るのにかけた時間は1分でしたけど。}
ま、あの設定はどうでもよかったしね。
{ええ、クーデレって役作りしても、結局はギルド行ってからクーデレじゃなくなりましたもんね。}
うん、おしゃべりな私が黙っていられるわけなかったよ。
「あ、あ、あ、ひぃ!?」
「もう、死ね。See you, carabid(じゃあな、ゴミムシ)。」
ふう、終了。これで全員殺したかな?
{ええ、これで終わりです。}
「ひぃ!化け物!!!」
「助けた者に対してその言い草はなんだ?人間ごときがふざけるなよ?」
「う、うわああああ!!!く、来るな!化け物!!!」
「うるさい、黙れ。でないと燃やすぞ?Do you understand?(分かったか?)」
ま、分からないと思うけど。
「い、Yes.I understood it.(私は理解しました。)」
ん?転生者?
「Are you a transmigration dragon?(お前は転生龍か?)」
「え?ドラゴン?」
あ、異世界からの転生者か。
「『…異世界の者か。王都にいる異世界の者はこの言語を喋っていたが分かるか?小娘。』」
「『日本語!貴女も転生者!?』」
「『日本語とはなんだ?この言葉は古代聖霊言語だぞ?異世界では日本語というのか?』」
「『違うんだ…。って、王都に異世界の者がいるっていった!?』」
ああ、会いたいのか。
「行くか?王都へ。連れていってもいいが後は知らんぞ?」
「いきたい!」
……猪突猛進なバカだな。
「とりあえず、私に触れろ。お前らも……『転移』」シュンッ
「おお!マリ、マリ!大丈夫だったか!?」
「お父さん!私は大丈夫だよ!」
「依頼達成。では私はこれで、小娘行くぞ。」
ふう、なんか疲れた。
{久し振りにたくさん話して疲れたのでしょう。}
そっか、まあ確かにたくさん話したかも。
……というか遅い。
「おい、小娘。さっさとしろ。」
私は早く帰って寝たいんだ。
「う、うん。お父さん、私ね、王都へ行く。」
「そうか、ずっと夢だったのだろう?叶えられるなら叶えて来なさい。」
「うん!それじゃあまたね!………お願いします。」
「触れろ。『転移』」シュンッ
「うわあ!ここが王都!」
「身分証の提示を。」
ギルドカードを見せればよし。
「ありがとうございます。そちらは……」
「おい、小娘。身分証の提示。無理なら銀貨3枚。」
「あ、はい!」チャリッ
「仮身分証明書をどうぞ。ようこそ。王都へ。」
小娘、めっちゃはしゃいでる。うわー。
{ちょっと、いえ、かなり引くことしてますね。}
うん、でももうすぐこいつとの関係終わるから。
「おい、小娘。ギルドへ行くぞ。そこで私とお前は分かれる。」
「えっ!なんでですか!?」
「私はエルフだぞ?何故人間ごときと一緒にいなければならない。」
「…………わかりました。」
カツカツカツカツ
バンッ
シーン
「依頼達成した。手続きを。」
「………出来ました。こちらが報酬です。」
あってる?ミディア。
{この女、めっちゃ少なくしてます。具体的には154000ギルミほど。」
へえ、喧嘩売ってんの?こいつ。ふーん、じゃあ買ってやるよ。
「ほう、報酬が少ないのはどうしてだ?」
「何故、チラ見しただけでそんなことが言えるのですか?言いがかりをつけようったって、そうはいきませんよ!」
ああ、そういう手か。そうやって私を貶めようとしているのか。
上等だ、私に喧嘩売ったこと後悔させてやる。
「私は瞬時に何事も把握できるチカラがある。足りない金は154000ギルミだ。」
「………では、数えてみましょうか?蒼金貨が1、2、……10枚。白金貨が1、2、…5、」パシッ
なるほど、自信満々だったのはこういうわけか。
「エルフをなめるなよ?魔法を使って私を欺こうとするなど…Ha! Ridiculous!!!(笑わせる!!!)余程殺されたいようだな?水帝!」
はは、バトルモードのスイッチ、つい入れちゃった。
え?どうしてって?
お金は大事だよ?1ギルミも無駄にするか!
「私に幻影魔法は使えませんが?」
「確かに水帝のお前には幻影魔法が使えない、が、惑わすだけなら属性関係なくできる!」
「何を戯言を……。」
「まだ、認めないか。何なら嵐帝でも呼ぶか?総帝でも、神帝でもいい。どうせ、この入れ知恵は総帝か神帝だろう?」
「……………。」
だんまりか。ま、いい。殺気を出せばギルマスも合わせて来るだろう。
上にいるみたいだし、炎帝。
そんで、あいつら呼んでもらおう。
ブワッ
「ひっ!!!」
ガタッバタンッ
「なんだ!?誰だ!この殺気は!?お前か!『魔法の森姫』」
「こいつが悪い。おい、嵐帝と総帝と神帝を呼べ。お前じゃダメだ。脳筋でこいつ贔屓のお前じゃ。」
「あ゛あ゛?」
ブワッ
「あ、あ、あ、」「ひいい」「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「チッッ、分かった。……。」
シュンッシュンッシュンッ
「カルテ様!!!我をお呼びで!?」
「あ?んだよ。ギルマス。」
「どうした?」
……なんか嵐帝のおかげで少し怒りがおさまった。
「『魔法の森姫』がお前らを呼べって。」
「ふん、お前らだな?この屑に入れ知恵いや、幻影魔法を教えたのは。」
「……ああ、それが?」
「この屑が幻影で私を騙そうとしやがった。」
神帝もとい、刃に幻影金貨を投げ渡す。
「なに?どういうことだ!?水帝!貴様何を!」
「嵐帝、落ち着けって!」
「おっと、……確かに、騙そうとしたと取れる……な。」
さ、水帝。覚悟はいい?
Let's start Counterattack!(さあ、反撃の始まりだ!)




