第八話~彼女とキメラと帝フラグ~
「…………」
誰も動かず、相手の隙を狙っている。
……もう、こっちからやろう!
「では、私から攻撃してやろう。これくらいでくたばるなよ?『龍咆招雷』」
ザッ 危険視したか。いい判断だ。が、
GYAAAAA!!! ピカッドシャーンッゴロゴロガラガラドシャーンッ
足を止めたのは悪手だったな。
「くっ、止めるぞ。」チラッ
「…。」コクリ
「まだまだこれからだ!『贄死宋成』!」
ギギギギ 大きな棺の蓋が音を立てて開いていく。
「死へのカウントダウンを始めろ。」
⦅のコリ、ごゴゴ?ゴ分。くヒヒ⦆
この技を止めるには棺の主を倒さないといけない。だが、物理無効の魔法耐性(大)だ。実質不可能に等しい。
これ、私のオリジナル魔法第一号!
つまり、五分以内に私を倒すしか生きるすべは無い。さあ、どうする?
「チッッ、こちらからも行かせてもらう!『ソードオブレイン』!」
おお、来ました~!!!
数え切れないほどの剣が天から落ちてくる。
普通なら避けられないだろう。普通ならね。
でもおあいにく様、私は普通じゃないんだよね。
落ちてくる剣を避ける避ける避ける!
お?後ろから来るね。
ふふ、私に死角はないんだよ!!
「『デッドオアデッド』!」
「『月に恋した愚か者』」
この魔法もオリジナル、反射+ピエロが出るんだ。
魔法を真似する道化、どれだけ攻撃しても倒れないピエロが出る。
⦅きゃハハハ!アと、サん分!きゃハハハ!⦆
あと三分か、ちょっと本気出そうかな。
「本気で行くぞ?貴様らも本気で来い。」
スキル『女神の箱庭』、『森神の守神』
「なんだ!?森?まさか!?」
「まさか、この森が守護の対象になっているだと!?」
ご名答。この森が守護の対象になるように設定した。
ここはもう私のフィールドだ。
ふふ、さあ精々足掻いてみせなよ。異世界者!!
「さあ、まだまだゲームは続いているぞ?『履いてしまった赤い靴』!」
赤い靴を履いた少女がステップを踏む。死のステップを。
ステップに合わせて音楽が鳴り響く。怪物の奏でる音楽が。
少女が泣いても止まらない。少女が死ぬまで終わらない。
嗚呼どうして?嘆いても踊り続ける。
履いてしまった血に染まった靴。
「くっ、体が……うっ!」
そう、この魔法は対象者の体に重力と痛みを感じさせるもの。
「隙だらけだぞ?」 ドカッ
「ガハッ……。」
おお!結構飛んでったな!
⦅あと、イップンダよ?クヒヒきゃハハハ!⦆
「あと、一分か。十分だ、完成したからな。神滅級属性の魔法が、やれ!『全王の英霊』!!」
!!!!! 危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険だ危険危険危険危険危険危険危険危険危険危険危険危険危険キケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキケンキきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけんきけん
防げ、守れ、全身全霊をかけてトメロ!!
神滅級属性をツカエ!!!
「『神様からの贈り物』ォォォ!!!!」
パーンッ ハアハア、あっぶな~。
「こっちもいるぜ!『絶対零度』!」
しまった!
「くぅっ!『信じていれば救われる』!」
ハアハア、……アハハ!このギリギリがたまらない!!!
⦅アと、ジュウビョウ!⦆
「!!シィッ」
おっと、焦ったのか蹴りはブレブレ。
もっと落ち着かなきゃダメじゃないか。
⦅ゴ~お、よ~ン、サ~ン、に~い、イ~チ、ゼ~ロ!きゃハハハ!贄の魂頂くネ!⦆
バタンッ シュ~
不死結界が発動したか。
あれ?言ってなかったっけ?不死結界あるって。
いくら私でも、流石に不死じゃないのに即死系の魔法やらないって!
{フフフ、カルテの圧勝ですね。}
まあね、生半可な鍛え方をした子供にはまだまだ負けないよ?
{貴女、刃さんと同い年だったでしょう?}
精神年齢が違うよ!
{貴女の精神年齢、万超えていますからね。天と地ほど差がありますよ。}
外見は若いけどね。
{外見は若いですね。外見は!}
そんなに強調しなくてもいいじゃん!!!
{そういえば勇者は?途中から3人で死合ってましたけど。}
一番最初の『龍咆招雷』でバタンキューしたよ。で、救護室。よわっちーね。
{魔力だけの愚図ですから。仕方ないですよ。}
辛辣だね~。私も嫌いだからどうでもいいけど。
「「「「「「帝最強が負けた!?」」」」」」
「流石です!カルテ様!素晴らしい数々の魔法を拝見でき、我は感激です!」
一人だけ反応が違うww通常運転だねww嵐帝www
「俺らも慢心していたようだ。上には上があるんだな。」
「負けたぜ、……ちょっと聞きたいんだが『お前は日本人か?』」
あ、やっぱり聞くか。ま、
「ふむ、『いきなり古代聖霊言語を喋ってどうしたんだ?ニホンジン?なんだそれは』」
教えないけどね。
「は?これって古代聖霊言語なのか!?」
「ああそうだぞ?知らなかったのか?『異世界者ども』。」
「「お前!何故知っている!」」
ふっふっふ、答えあげようジャマイカ!
「『私ほどの者になれば魂を見るだけで異世界の者だと分かる。』」
「………『言わ「『言う気は無いから安心しろ。』」
かぶせていってみるwww
「「『…………分かった。信じよう。』」」
うむ、素直なことはいいことだ。
「ところで、お前らは何故その言語を知っている?」
「確かに!なんで知ってんだ?」
「「!!!」」
言ってないよ?うん、疑問として提示しただけで。
だからさ、そんなに恨みがましい目で見ないでよ。
「あ~、その疑問は置いとけ!カルテの「カルテ様を呼び捨てだと!?」はあ、カルテさんのギルドカードができた。」
「貰おう。」
イエーイ!ギルドカード、ゲットだぜ☆
「本当のカードがランクZ『魔帝』二つ名【死の操姫】、偽装カードがランクSS二つ名【魔法の森姫】だな。」
うっわ!絶対中学二年生が患う病気にかかっている人が付けたんだよ、これ。
「これは誰が付けた?」
「……王だ。国王。」
こくおう?は?
「ハハハ!砂糖が付けるわけないだろう?」
「それは黒糖だろう。現実を見ろ。もう一度言う、国王だ。」
国王が中二なあれを患ってんの!?
「あと一つ、帝の就任式を4日後に行う。王城へ午後の5時に来るように。」
「………分かった。」
はあ、面倒くさいな~。行きたくないし。休みたい。無理だろうけど
「それよりさ~、魔帝!いつまでフードかぶってんの?ここには勇帝もいないしさ!取れば?」
「別に取ろうが取るまいが私の勝手だ。」
「僭越ながら我も見たいです。」
げ、嵐帝も?味方いなくなるじゃん。
ほかの帝も我関せずだし。
どうやって、切り抜けようかな~。
「そうやって取らせようとするな。押しつけは良くないぞ。…お前も取りたくなったら取ればいいさ。」
全帝……。・:*:・感(*ノ∀`*)動・:*:・
大好き!今だけ貴方が神に見えるよ。
ポンポン
パサッ
あ……。落ちた……。
「「「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」」」
前言撤回。
全帝なんか大っっっっ嫌いだああああ!!!!!




