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久々の客人
新章の導入部分です
久々の客人だ。出迎えにでも行こうか。
前に客人が来てから何年経ったか、もう忘れてしまったな。
家から出て少し歩いたところでその客人の姿が見えて来た。
倒れている。迷い込んできたパターンか。
ここに来る者は2パターンに分けられる。単純に迷い込んだ者、そして何らかの噂を聞きつけてここに辿り着く者だ。
倒れている客人の元まで辿り着いた。
よく観察する。
獣人の少女だ。歳は15あたりか。
ところどころに見るに堪えない傷がある。
「これは……奴隷だな」
このパターン何度かあったな。とりあえず家まで運ぶとしよう。
私はその獣人の少女を横抱きして家まで歩みを進める。
~
家に着いた。
少女を客人用のベッドに寝かせる。
さて少女が気が付くまで溜まっていた新聞でも読むとしよう。
次回から少女視点です