第六話 「少女の不幸と少年の不幸」
「…ここは子どもの愚痴り場じゃないんだがな」
「精神年齢は大人のつもりだ」
夕飯前の僅かな時間でマスターところへ赴き、昨日できなかったお礼をしに来ている。
が、マスターは俺の腫れた頬を見て、また愚痴りに来たと思っているようだ。
「…で、今日は何をしでかした?」
「常日頃から何か問題を起こしてるみたいに言うなよ。今日はお礼を言いに来たんだよ」
連日遅くに帰るのはミリアに悪いので、さっさと本題に入る。
ついでに、今はちょうど人が来ない時間帯らしく、店の中にはほかの客は一人もいない。
「昨日はありがとうな、子どもたちの見守り。本人たちも初めてのお使いだったらしく、喜んでたよ」
素直にお礼を言う。嘘偽りのない感謝の言葉だ。だが、マスターの表情に変化はなく、黙々とグラスを拭いている。
「…俺は特に何もしていない。…常連が勝手にやったことだからな」
言葉だけ聞くと、照れ隠しのために冷たく答えているように思えるが、マスターは本当に言った通りのことを思っているに違いない。興味の無いモノを見るような目がそれを言外に語っている。
「一応な。最初はマスターに頼んだことだし」
無言で出されたいつもの琥珀色の液体が入ったグラスを受け取り、一口含む。
「ん……!マスター、これアルコールがはいってないか?」
「…大人じゃなかったのか?」
「精神年齢って言っただろうが。肉体年齢はピチピチの十一歳だわ」
口に含むまではわからなかったアルコールの臭いに、思わず顔を顰めてマスターに全く減ってないグラスを突き返す。
酒を飲んだことはあるし、肝臓の分解機能も弱くないのだが、アルコールの臭いはどうしても好きになれない。食べられない、飲めないものがない俺も、酒は極力避けている。そういったものを苦手な物と言うんだろう。
俺は最初に、酒は出さないでくれ、と酒場に何しに来たと言われるようなことをマスターに言ってあるはずなのだが……。
「マスターが揚げ足取りでこんなことするなんて珍しいな。少なくとも、この二週間ちょっとの中では。もしかして、何かイライラするようなことがあったか?」
お礼を言った時の素っ気なさも、そのせいかもしれない。そう思ったら、なんだか表情もむすっとしているように見えなくもない。
「…ちょっとな。だが、お前には関係のないことだ」
「……ふ~ん。なら、八つ当たりしないでほしいんだけど?」
マスターは疲れたようにふぅ、と溜め息を吐くと、カウンターの下からすでに液体の入っているグラスを代わりに差し出してくる。
最初からいつものレモンサワーを用意しておきながら、フェイクを堂々と渡してきたことにあきれる。最初からそうしろよ。
「というか、お礼を言いに来ただけだから、これ要らないんだけど」
せっかく出してもらったので最初の一口くらいはと思って飲んだのだが、それがフェイクだったので、そんな気すら失せた。ので、グラスの淵を指で弾いて、高く澄んだ音を出す。
「…忙しそうだな。少しは居候として役に立っているのか?」
「どうだかね。……今は一人の少女の悩みを解決するのに手一杯だな」
今日何度目かの、ミリアの言葉を思い出す。
部屋を出る際の、あの言葉を。
(あれは、いくらミリカでも教えられないな……)
あの事だけはミリカにも教えていない。教えるのは、不味い気がする。
家族の絆なんてわからない俺には、どの情報はセーフでどの情報がアウトになるかの判断ができない。もしかしたら、あの言葉のことを教えても大丈夫なのかもしれない。
ただ、なんとなくあの言葉はあまり誰かに教えて広めるべきものじゃない気がした。
「まぁ、そんなわけで、また何かあれば頼みに来るから」
一度強く目をつぶり、思考の迷路から現実に戻る。俺の身長では全く足が床につかない高さの椅子を飛び下り、カウンターに昨日の報酬代わりとして受け持った飲み代を払う。
「…まいど。また時間ができたら来るといい」
「一応、ここは酒場であんたマスターなんだけどな」
平然と子どもを酒場に誘うマスターの発言に苦笑を返しながら店を出る。つもりだった。
「こんばん……!」
ガツンッ!
「…………~ッ!」
突然店の入り口の扉が開き、目の前にいた俺の額を強打する。なかなかに勢いがあった。
普段からしている魔力での肉体強化をしていない時に、これはない。マジ痛い。
「わ、わぁ!?ご、ごめんカキス!?」
ミリアも、俺が扉の前にいるとは思っていなかったらしく、鈍い音と硬質な感覚にびっくりしていたが、俺が額を手で押さえ、蹲って痛みに耐えているのを見ると、あわてて謝る。
「い、いいんだ……。咄嗟に避けなかった俺が悪いんだ……」
気配を感じてはいたのに、それを回避しなかった俺にも非がある。
「そんなことより、どうしてここに来たんだ?」
まだ痛む額、後から確認したらコブになっていた、をさすりながらミリアがここに来た理由を聞く。
「あんたが関係すること以外で私がここを訪ねると思う?」
言っていることは強い口調だが、ミリアは俺の肩を持って心配そうに俺の顔、いや、額を覗き込んでくる。
それが鬱陶しかったので、デコピンをする振りをしてミリアを離す。
「……照れてる?」
ミリアはニヤニヤと俺の行動を勘違いするが、ここで大きく反応をすると相手の思うつぼなので、俺は特に動揺することなく返す。
「俺がそんな子どもっぽい奴に見えるか?」
「いや、見た目完全に子どもよ、あんた」
呆れたように腰に手を当てて頭を振る。ミリアはたびたび腰に手を当てる時があるが、クセなのだろうか?
「じゃあ、マスター、家の子が迷惑をかけました~」
ミリアは素早く俺の後ろ襟元を掴んで外へ引っ張り出していく。俺はそれに抵抗せず、大人しく引きずられていく。一応、マスターに気だるげに手を振っておく。
というか、この状況昼にあった気がするんだが、これが姉妹というやつだろうか?
カランカラン。
「…どっちも、子どもに見えないな」
マスターの呟きは、誰もいない店の中ではよく響いた。
○ ○ ○
「まったく、目を離すとすぐにどこか行っちゃうんだから……」
ぶつぶつと文句を言いながら俺を引きずり続ける。
「そういう年頃なんだろ」
「何を他人事のように言ってんのよ。ほら、自分で歩きなさいよ。女の子に引っ張られて恥ずかしくないの?」
ミリアはポンポンと俺の肩を叩いて促す。ようやく自分で立ち上がった俺にやれやれといった感じで肩をすくめるミリア。
「普通は恥ずかしいものなのか?俺的には、楽できてよかったんだが」
女に引っ張られることのどこが恥ずかしいのか俺には全く分からない。それは、大和にいた時からだ。夫が妻をまるで使用人の様に命令していた時も不思議だった。
「……あんたって時々、いつも以上に変なことを言う時があるわよね……」
ミリアはジト目で俺を見据える。
やめろよ、そんな目で俺を見てもゆりじゃないんだから感じないぞ?
そんなふざけたことを脳内で考えながらも、ミリアの言ったことが何となく引っかかる。
「……やっぱり、変だよな。俺」
「カキス?」
言ってからはっとなる。最近は妙に暗く沈むことが多い。それに、ゆりの事を思い出すことも。
もしかしたら、不安になっているのかもしれない。ゆりがいなければ、俺はまたあの頃に戻るのではないか、と。
「なんでもない。それで、俺に関係することってなんだ?」
「関係するっていうか、あんたが見えなくなったから心配になったのよ。また昨日みたいに怪我だらけで帰ってくるんじゃないかって……」
ミリアは俺を置いて、歩き出す。すぐに俺もミリアの隣に並ぶ。
「シスターといい、ミリカといい、どうしてあそこの人間は俺の事に気をかけるのかね。元からこの街に住んでるわけでもないのに」
俺は余所者のはず。バザーの商品を作るときだって、大半の子たちは俺の言ったことに、あまりいい顔をしなかった。ミリアが言うからしぶしぶ従っていた感じだった。
なのに、俺が一晩帰ってこなかっただけで、全員が、それこそラナイルですら、俺に心配そうに話しかけてきた。
普通なら嬉しく思うのだろうが、俺には純粋に疑問でしかなかった。
「皆、家族がいなくなることに敏感なのよ。家族に捨てられた私たちだからこそ、ね……」
ミリアはどこか遠くを見るような眼をしながら、俺の疑問に答えてくれた。
ミリアには、何が見えているのだろうか?協会の子たちだろうか?それとも……。
俺は、どうしても聞かずにいられなかった。
「……ミリアは親の記憶があるんだよな。……どういう経緯で捨てられたんだ?」
「それは……」
ミリアは立ち止まり、顔を俯ける。垂れる前髪の隙間から見える瞳は、暗く沈んでいるような気がした。
俺が撤回する前に、ミリアは顔を上げて前を見ながら、語りだした。
「私が捨てられたのは、四年前。ミリカが三歳の時だった」
ミリアの足取りは重く、協会までの道のりがすごく遠いような錯覚を覚えた。
「元々、私たちはこの街で生まれてきたわけじゃないの。近くの町で生まれて、その町の中ではそこそこ良い家だった。この街にはちょっとした旅行で来たつもりだった。少なくとも、私とミリカは」
それはつまり、ミリカの両親には旅行のつもりなんてなかったということ。
「そのときにね、言われたの。近いうちに、この街に引っ越すっていう話を。だから、その下見も含まれてた。でも、それだけじゃなかった。他のことも下見していたの」
「他のこと?」
俺は再度、ミリアの隣に並び、語るミリアの表情を盗み見る。いつしか、瞳の暗さは表情までもを覆っていた。
「うん。奴隷の売買レート」
その言葉をミリアの口から聞いたとき、俺の歩みは止まった。ミリアは数歩歩いてから、俺が止まったことに気づき、こちらを振り返る。
俺は予想できてしまった。その意味を。その意味を深く考えると、行き着きたくもない結末が見えてしまい、立ち止まった。
歩き出さない俺を見て、ミリアは路上の隅に並べて置かれている、中身のない木箱の上に座る。
俺は少しばかり聞いたことを後悔したが、ここまで聞いてしまった以上覚悟を決めることにした。ミリアの痛みを受けることを。
そして、再び語りだす。
「今私たちがいるところは、スラム街。あっちに大金持ちの貴族とそれらを相手にしてる商人しか住んでない貴族街があるのを知ってるでしょ?私達の両親はあそこに引っ越すつもりだった。でも、そのためには足りないものがあったの」
ぶらぶらと揺らしている自分の足を見つめながら、少しずつ話を進めていく。自らの身に起きた悲劇を。
「お金。純粋にお金。……私たちの家は確かにお金持ちだったけど、それは町での話。この街で言ったらそこまでではなかったの。女好きだった私のお父さんは、金にしか興味がないお母さんに私を孕ませた。子どもは、愛の結晶なんて言うけど、私達にはそれが当てはまらなかった」
ミリアの口から孕ませた、なんて単語が聞こえたときは、何故だか心に小さい針が刺さったような、チクリとした痛みが走る。
ゆりが俺に言っていたことは、このことなのだろうか?確かに、聞きたくないし言って欲しくないと思えるような痛みだ。
「だから、私とミリカは奴隷として売られて金となった。いやらしい男が沢山の女を招き入れるためのお金に、毎日硬貨やお札を見て恍惚とする女のために。涙ぐましい理由なんか何一つなく、躊躇いなんか一つもなく、あの人達は私たちを当然のように売った」
ミリアの瞳にはさっきまでなかった感情が見え隠れし始めた。
「なんて言ったと思う、あの人達?『お前らはこのために生まれてきたんだ。でなきゃお前らみたいな金にもならないようなションベン臭い奴隷を育ててなかった。感謝しろよ、俺たちに』って」
それは、怒りだ。
「ふざけないでよ!!あんた達が勝手に私たちを産んでおいて、自分たちは幸せを享受しようだなんて!!」
それは少しずつ、瞳から溢れ出し、涙とともに表情にまで移っていく。
「私はまだ良かった!あんたらなんて私も最初から親だと思ってなかった!!」
堪え切れないほどの、怒りだ。
「でも!ミリカは違った!ミリカは純粋にあいつ等をたった二人の親だと思ってた!!なのに、あの子の気持ちを正面から踏みにじったあいつらが、私は許せない!!一生!!!」
ガン!グラッ……。
「ミリア!!」
ミリは自らが乗っている木箱を踵で強く蹴り、後ろにも高く積んであった木箱がミリアの方に傾く。
俺は逃げようとしないミリアの元に飛び込み、抱き寄せて俺が覆いかぶさるようにして、強制的に地面に伏せさせる。
ゴトガタタゴトトガタタン!!
「ぐっ……!」
一つだけ背中に直撃したが、全て空箱だったらしく、一瞬息が詰まるほどで、大した痛みはなかった。
「ミリア……!」
俺の体はミリアより少し小さい。雪崩となって襲いかかってきた木箱から庇い切れたかどうかを確認する。と、ミリアは俺の服の首元を強く掴む。
「どうして、どうして!?どうして私達は生まれてきたの!?何のために生まれてきたの!?本当にお金に替わるために生まれてきたの!?だったら、何で今も生きているの!?」
ぐいぐいと引っ張る力は、酒場から俺を引きずり出したときより強く、荒々しかった。
「ミリア……」
「なんで、なんで……!」
段々と力が弱くなり、再び涙が湧き出てくる。
それに比べ、俺は段々と怒りが湧き立ってきた。まだまだ拙い感情だが、それでも確実に俺の中にある、マグマのような激情が。
「ねぇ、教えてよ。あんたはいつも何食わぬ顔で、悟ったことを言うじゃない。年上の私が知らないことを教えてくれるじゃない」
「……」
「教えてよ、カキス。私達は何のために生まれてきたの?何で生きているの?」
「そんなもん……そんなもん、俺だって聞きてぇよ!!」
今度は、俺の怒りが爆発した。
俺はミリアを庇う四つん這いの姿勢から馬乗りになり、ミリアの首元を掴む。
「良いか、ミリア!!お前はさぞかし不幸そうに自分の境遇を語ったが、俺の方がもっと不幸なんだよ!!」
いつもならいるはずの、冷静な自分すら怒りに囚われている。だから、俺を俺を止める者はいない。俺の慟哭を止めることができる唯一の人物はこの場にいない。
「生まれてすぐに親から引き離され!一歳の時に立つことよりも先に刀の使い方教えられ!二歳の時には感情を破壊され!そうとも知らない俺に人を殺す術を教え!四歳の時には食事よりも毒を食べらされることの方が多くなり!五歳の時には俺の瞳には死と無しか映さなくなった!!」
初めて、ゆりにすら話したことのなかった俺の過去を暴露していく。それは、赤黒く染まった過去。人の欲によって全てを壊された俺の過去。
「どうだ!?これでもまだ自分は不幸だと嘆くのか!?生まれた意味を考えることすら許されなかった!それどころか!殺人以外の思考を奪われた俺より不幸だと!!」
「わ、私は肉親に、実の両親に目の前で売られたのよ!?あなたにその悲しみが分かる!?」
ミリアは自分の首元を持っている俺の手を掴み、体勢を入れ替える。
「必死になって奴隷商人の元から逃げて!幼いミリアの手を引っ張って!」
「俺だって肉親だった!!」
「!!?」
ミリアが必死であるように、俺も必死だった。喧嘩なんて、初めてだった。醜いのも気にせず、ただ自分の思いを相手にぶつける。そんな戦いは初めてだった。
ミリアは俺の言葉に、ひどく衝撃を受け、硬直する。
「俺は自分の肉親によって殺人鬼にされたんだ!逃げることすら許されなかった!!いいや、逃げるという考えすら持たせてもらえなかった!!本当に何もなかった!!暗い闇に沈んでいるという感覚すらなかった!!俺は!俺は……死んでいたんだ。今だって、俺の心の半分は死んだままだ。ある日、ある少女と出会い、少しずつ俺は生まれ変わっていった。生まれ変わらせてくれた」
気が付いたら、暴れるミリアを無理やり押さえ込んで抱き寄せていた。
「俺は羨ましい。その悲しみを感じられる心が。憎しみを抱ける感性が。俺には無かったものだ。感情ってのは人が人らしくあるために必要なんだと思う。俺には、それこそが生きる意味だとすら思えてくる」
ミリアは俺の肩に噛みついてくる。だが、今の俺は痛覚を遮断している。これができるようになったのは、確か二歳の時のはずだ。
「悲しいなんてまっぴらだと思うかもしれないけど、それを感じる心がなければ、楽しいと感じることもできないんだよ」
俺は、ようやく悲しむことを、喜怒哀楽の哀を感じられるようになった。かすかに感じていたものを演じる必要がなくなった。
今は幼いかもしれないけれど、確実に芽が出たのだ。これからはきっと、もっと自然に感じられるようになっていくはずだ。俺は、この種を蒔いてくれた少女を信じている。
「人生は、悲しいこともあれば楽しいこともあるらしい。それが本当なら、俺は人生なんか一つも歩んでなかった。俺はただ、心臓を動かして、血液を体中に循環させて、腕や足を動かして、他の人生を壊してただけだった」
いつしか、ミリアは暴れなくなった。今は、俺の胸ですすり泣いている。
痛みを感じないが、脳に入ってくる情報として俺の頬や腕が爪痕だらけだと教えてくれる。噛まれた肩なんて、血が出ている。
俺は痛覚の遮断を止めた。瞬間、全ての傷を同時に負ったような錯覚を覚えるほどの激痛が走る。
「い……ぐ……!?……大体、不幸を人と比べたら駄目なんだよ。それは、人生を比べるようなものだからな。人生は比べるものじゃない、自分の存在の証として感じるものなんだ」
痛みに呻きながら、更に強くミリアを抱き寄せる。空には、一番星が輝き始めている。
「生まれた意味なんて、幸せに暮してる奴だって考えていると思うぜ?……正直さ、生まれた意味なんて考えてもしょうがないと思うんだよ。だって、もう終わったことだろ?俺らが本当に考えるべきなのは、今、どうして生きているのかだよ」
一番星がゆりに見えて、おれはつい、心の中で話しかけてしまう。
ゆり、俺、人に人生論を語ってるよ。この、俺がだぞ?
「だからさ、ミリア。終わったことなんかに迷ってちゃ駄目だ」
「う、うぅ……。ひっ、ぅ……」
「だから、迷うな。迷うなら、現在について迷え。それは自分のためだけじゃない。お前の大好きなミリカのためにもなるはずだから」
「わ、ひっ……うう、わか、……分かったぁ……!」
うわぁーーーーーーーん!!
ミリカは、何度もおえつを漏らしながらも、確かにうなずいた。自分のためだけではなく、ミリカのお姉さんとしても。
俺はそんなミリカの背中を静かに撫で摩る。ミリアの抱え続けていたものを全て吐き出せるように。
空白の三年目のプロットがまったく進んでない、かきすです。
まだ余裕があるからといって、サボっていると後から後悔するのが予想できますが中々纏まらないんですよね。
今回は予告通りの内容に仕上げられました。後、再テキスト化してる最中に色々セリフを増やしたら、結局一万字を越しました。
現段階ではまだ次話を書き出していませんが、細かい流れは頭の中にあるので出来るだけ早く文章化をするようにします。
今回はなんとなく嘘次回予告をしようと思います。ネタ切れじゃないですよ?
それではまた次回。
ついにミリアと一夜を過ごしたカキスは次なるターゲットにミリカを選ぶ! いつもより激しくサディスティックなカキスは一瞬の油断で……!?
次回!「醤油かと思ったらお茶だった!?」 お楽しみに!!
……ノリでやった。後悔しかしてない。