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第五話

 目を覚ますとそこはいつもの俺の部屋の天井…では無かった。

 

 (どう…して…俺はこんなところに…)


 俺は起き上がり、まだ頭が冴え切っていない状態であたりを見渡した。

そこは俺が見たことの無い風景だった。白。どこまでも白い風景が続いている。

どんだけ目を凝らしても壁が見えない。

天国があるとすれば、もしかしたらこんな風景なのだろうか。

いやもしかすると俺は死んでいて、ここは本当に天国なのかもしれない…。


 (いや、そんなはずはない!思い出せ!ここで目覚める前の記憶を!…そうだ。俺は、丸い物体が俺の心臓に飛び込んできて、頭が急に痛くなって意識を失った…。だがそのとき言葉を聞いた気がした。なんだった…。くそっ!思い出せない…!)


 俺がそうやった必死に記憶を思い出そうとしていたとき、女の声が聞こえた。


 「は~い!君だね~!新しくこの世界に来ることを許された子は~!」


 俺が驚きそちらを向くと、そこに女が立っていた。


 「エーと、この世界に関する説明をする前に、自己紹介するね!私は、この世界の案内役を務めていて、リナと呼ばれています!

それで君は…て、んん?何でそんな驚いた顔をしてるの?」


 (そりゃ誰だって、誰もいなかった場所に突然人が出てきたら、驚くだろう!)


 と心の中で突っ込んだが、口には出せなかった。あまりのことに驚き、何もリアクションを起こすことが出来なかった。

しかし、ずっと驚いていては唯一ここからの脱出方法を知っていそうな人物と話すことすら出来ない。

俺は心の中で今からしばらくは何があっても驚かない、と決心をした。


 「…いえ、何でもありません。それよりもここからどうやったら家に帰れるんですか?」


 「もうそんなに急がなくてもちゃんと説明するから黙ってて!じゃあ話を戻すけど、君は剣崎彼方、であっているよね?」


 「え、ええ。」


 …何で俺の名前を知っているのか聞きたかったが、先に話を聞いたほうがよさそうだと思い、頷いた。


 「よし、パーソナルデータも一致しているみたいだし…。まず君におきていることを話すね!端的にいうと、君はこの世界、ドリームワールドの住人になったんだよ!」


 リナは俺に向かって、ビシッ!と俺に指を指した。

しかし俺は、リナの言った言葉のいみがまったく理解できず、どう反応すればいいかわからず、思わずつぶやいた。


 「ドリームワールド…?それに住人になったってどういうことなんですか…?」


 「うーんと、まずドリームワールドのほうを説明するよ!といっても言葉どうりで、眠ったときに来る事が出来る世界なんだ!」


 「…そんな話、聞いたこと無いんですけど…」


 自分で言うのは何だが、俺は結構ニュースなどには詳しいほうだ。

ネットの週間ニュースは全部目を通すし、わからないことがあれば、とことん調べるからいろんな分野においてある程度は知っている。

だが、今のような世界の話など、聞いたことが無い。


 「国際政府が情報が漏れないように何十にもブロックしているからね~。あ、君は政治とかには詳しい方?」


 「はぁ…。まあ、ある程度は知っています」


 「じゃ、わかるよね!今の世の中は国際機関、MIX(ミクス)によって統治されているんだよ。MIXは、もともと大きな組織じゃなかったんだ。どうやってあそこまで巨大化出来たかというと、この世界のおかげなんだよ!」


 「…え、この世界は夢の中でしか来れないんですよね?何の因果関係が…」


 「それが大有りなんだな~。この世界には特別な力を持った人しか来れないんだよ」


 「特別な…力…?」


 「その通り。たとえば魔力とかね」


 「…は?」


 今のご時世、何でもかんでも科学で証明できる時代となっている。

魔力、魔術などという科学では証明できないものをいまや口に出すのはその手のマニアか、頭のおかしい連中だけだ。まさかこんなところで聞くとは思いもしなかった。


 「信じてないんだろうけど、本当にそういった力は実在しているの。その力はこちらの世界で使えるようになれば、君たちの世界でも使えるようになっているの!すごいでしょ!」


 よくわからないが、頷いておいたほうが話を進めることが出来そうだから頷いておく。


 「その力においてMIXは大きくなった…。そういうことですね?」


 「そう!話が早くてありがたい~!まあそういうわけでそんな例があるの。そしてその力を使えるからこそ君はここにいるんだよ。剣崎彼方君」


 「…俺にどんな力があるというんですか。そんな力、一度も使ったことがありません」


 「それは、ドリームワールドで過ごさなきゃわからないよ。それで覚悟は決まった?この世界で生きてく覚悟は?」


 「…そんなのはっきりいって、決まるわけないじゃないですか。いきなりそんな話をされて、はいそーですかって思えるわけ無いでしょ。でも…もうこの世界から逃れられないんだったらこの世界で生きてやりますよ」


 「…よく言った、彼方君。じゃあ、改めてこの世界のルールを教えるね」




 

すいません!時間の関係上ここまでしかかけませんでした…。また後日書くので、読んでいただけるとうれしいです!

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