第三話
「うおっ………………!」
あまりの眩しさにとっさに目をつぶってしまった。俺はもう一度目を開けると、手の中には奇妙な丸い物体が出来ていた。
「なんだこれ…」
俺は、その物体を見たことをなかった。その丸い物体には、四角形の形をしたマークが五重に描かれているだけだった。
「どこにもスイッチが無いということは電子機器の類じゃないのか…。いちようここにおいておこうか」
「ここでなにをしておる!!」
「うわっ!?じいちゃん!?」
いきなり声をかけてきたのは、俺のじいちゃん、剣崎隼人だった。俺は、とっさに手に持っている丸い物体を背中に回して隠してしまった。
「じ、じいちゃん…脅かすなよ…」
「ふん、勝手にわしの家に入っているお前が悪いんじゃ。で?なにをしてたんじゃここで?」
「え、えっと、野球をみんなとしようとしたんだけどバットとグローブが無かったからじいちゃんの家に無いかなーっと思って…」
「そんなものうちにあるわけないじゃろ。…ん?お前、何か隠しておらんか?」
「そ、そんなことないよ、も、もう時間だから、帰るよ!!」
「お、おい、待つんじゃ!まさか…」
後ろでじいちゃんが呼び止めようとしていたが、無視をして慌てて物置小屋から出て、じいちゃんの家の門から慌てて飛び出した。
「ふう…。ばれずにすんだ…。…つーか、今、冷静に考えると、普通に渡したらよかったんじゃ…。はぁ…」
俺はキューブを取り出し、空中投影ディスプレイを浮かび上がらせ、電話アイコンをタッチした。ヤツ、そう武藤に電話をかけるために。
『うっす!何だ、わが親友、彼方よ!』
「いつの間に俺はお前の親友になったんだ。いやそんなことよりもだな」
『おうおう!何でも言ってくれよ!』
「じゃあ、遠慮なく言わせてもらうが、俺は野球にいけなくなった」
『…え?彼方君、それ冗談だよね?』
「悪いが本当のことだ。ドタキャンですまないな」
『おいおい!頼むよ~来てくれよ~!おまえがいないと俺のチーム負けてしまうだ』
ピッ!
面倒になってきたから、通話終了ボタンを押してやった。
「さて暇だな…。一旦家に帰るか…」