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第二話

「あっつ…」


 外にでると予想していた通り、日光が燦々と降り注いでいた。先ほど家の中を探し回ってグローブは見付けたが、バットが見つからなかった。確か祖父の家にバットをおいていたような気がするので、今から向かおうとしている。


『皆さん、おはようございます!朝のニュースの時間です。今日は、これからの科学について、ある方に聞いてみることにしました。その方とは、このセカイに科学革命をもたらした「NEW FLASH WORLD」の社長、近藤信治コンドウシンジ氏にお越しいただきました!』


 朝から広告の音が響きわたっている。


 今、ほとんどの画面が空中投影ディスプレイとなりつつある。この空中投影ディスプレイを映し出しているデバイスは、一般的に《キューブ》と呼ばれている。このキューブはその名の通り立方体の形をしたものだ。大きさは約5センチほどである。これを作り出したのが、先ほど広告のアナウンサーが言っていた「NEW FLASH WORLD」なのだ。


 2063年、このキューブが電撃的に発表された当時、どの家電ショップもすぐに売り切れてしまったらしい。このキューブ一つあれば、衣食住以外は大抵困らない。それほどまでに需要が高いものだ。


 いまやNEW FLASH WORLDは、政府にも口出し出来るぐらいの大手会社だ。


『国民の方々、おはよう。NEW FLASH WORLD、社長の近藤信治だ。今、君たちはそのキューブがかさばって少し邪魔に思っていないかね?』


『それはどういった意味ですか?確かに小さ過ぎて無くしてしまったという声はよく聞きますが』


『そう、あなたが今言ったようにそういったことが度々あるという報告を受けている。実は、我が社は今、新しい試みに挑戦している』


『新しいデバイスを造られているのですか!?』


『そうだ。今我が社が造り出そうとしているのは、ブレインインプラントチップだ』


『それは、昔他の会社が造ろうとしましたが、あまりにリスクが高いので中止になった企画じゃ…?』


『今我々が造ろうとしているのはそういったリスクがほとんど無い。何故ならば、脳内にある ~~~~ 』


まだまだ続きそうだったが専門的な話になりかけていたし、早く野球に参加しにいかなければ、また後で武藤がうるさいだろう。それだけは勘弁だ。


しばらくすると、祖父の家にたどり着いた。

暑かった…俺はヘロヘロになりながらインターホンを押した。


 ピンポーン!ピンポーン!


 あれ?居ないのか?俺は鍵を出し、ドアを開けた ー 。


「じいーさーん!居ないのかー!?」


反応無しっと。出掛けてんのか?まぁ、いいか。俺は爺さんの物置部屋に行き、探そうとした。


 物置部屋に入り、探そうと「痛っ!?」思ったが、足下の棒?みたいなものに躓いて転んだ…


「ったく、爺さんちゃんと片付けろよな」


 俺は棒?のようなものを拾おうとし、持った瞬間 ーーーーー



 その棒?のようなものが輝き出したーー。

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